[#Redmine] 我、なぜRedmine贔屓となりしや
どのBTSを選ぶかという議論になると、ついつい機能比較になりがちです。しかし、Redmineには機能では比較できない特徴があります。それは「後発」であることです。後発ということは「後出しジャンケン」ならではの有利点があり、後発が追いつく際の「ベロシティ」(速さ)が維持されていることです。
Redmineはその設計にTracの影響を受けていると言われています。このため、類似点も多く、プラグインを含めて議論すると、あまり違いはなくなってしまいます。
しかし、Redmineには後発のメリットを生かした(Tracにない)以下のような特徴があります。
・後出しジャンケン
- 標準機能の充実
- トラッカー
・ベロシティ
- さらなる機能追加
- Ruby on Rails
1.後出しジャンケン
後発の有利点は何と言っても後だしジャンケンです。先発のソフトウェアでは、すでに広く使われるようになり変更が難しくなった点があるのに対して、それらを含めて新たな設計ができるからです。
1.1 標準機能の充実
たとえばTracは豊富なプラグインが特徴である反面、プラグインがなければ利用できるのは基本的な機能に限られます。一方のRedmineは、プラグインも多くあるものの、TracではPluginが必要な機能が、標準機能となっています。ガントチャートもそのような標準機能の一例です。
標準機能が充実していることは、オールインワンパッケージのリリースを早くする効果ももたらしています。プラグインを含めたオールインワンパッケージでは利便性が向上する反面、プラグイン同志が競合することもあって動作確認に一定の時間が必要になり、バージョンアップに機敏に対応することが難しくなるはずです。
Redmineにも最近日本語化されたBITNAMI(http://bitnami.org/stack/redmine)をはじめとするオールインワンパッケージが存在すますが、それらはRedmineの基本パッケージが中心です。同梱されるのは、疎な結合を持つバージョン管理システムSubversionなどとの組み合わせですので、Redmineのバージョンアップ後の比較的早い時期にオールインワンパッケージがリリースされています。
1.2 トラッカー
Redmineはトラッカーごとにワークフローを簡単に変更することができます。一般にチケットの種類(トラッカー)はチケットの一属性にすぎませんが、Redmineではトラッカーを特別な扱いにすることで、各トラッカーのワークフローとして、ユーザのロールごとに現在のチケットの状態から遷移可能な状態を設定することができます。このワークフローの特徴によって、障害管理とタスクの管理のワークフローを別々に設定するなど、業務に合わせた柔軟な管理が可能になります。このワークフローはとても柔軟ですので、ソフトウェア開発以外の業務においてもRedmineが使われています。
2.ベロシティ
Tracはとても手になじむツールです。Versionというたった一つの属性であっても、コミュニティの意見をうまくまとめながら仕様変更が行われています。一方のRedmineは最近のChiliProjectの騒動に見られるように、全員の合意よりもさらなる機能向上を求めているような雰囲気があります。これは、後発プロジェクトの勢いそのままに、追いつけ追い越せと言った感じで、現在も素早い機能アップが続いています。それは、基盤にRuby on Railsを用いていることも影響しているのでしょう。
2.1 さらなる機能追加
Redmineは独自機能も充実しています。特徴的な標準機能だけでもサブタスキング、PDF出力、プラベートチケット、などがあります。サブタスキングとはチケットの階層化のことで、大規模プロジェクトのタスクをWBSのように階層化してチケットで管理できるようにします。階層化されたチケットはガントチャートで表示できるだけでなく、さらにPDFで出力することも可能です。プライベートチケットは最新バージョンの1.2.0からサポートされた非公開のチケットです。セキュリティの更新などRedmineプロジェクトのタスク管理に必要なことから生まれたようですが、チケット数が膨大になる大規模なプロジェクトでも効果的に使うことができるでしょう。
2.2 Ruby on Rails
Redmineの実行環境は、基盤であるRuby on Railsの思想を受け継いで柔軟に選択できます。特にバージョン管理システムの対応に関しては充実していて、CVS、Subversion(リモートも可能)、Git、Mercurialなど6種類以上の環境に対応しています。もちろん、データベースもMySQL、PostgreSQL、SQLiteといったものに対応しています。
このような感じで、仕事上ではあまり使っていないRedmineですが、贔屓(ひいき)の障害管理ツールになっています。
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