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大切なことはスタートレックから学んだ(総集編)

SRAアドベントカレンダーからのまとめです。

エンジニアの誇り

スタートレックとは宇宙大作戦から始まるSFテレビドラマシリーズです(wikipediaU.S.S. Kyushu)。複数の番組があり、制作された時代によって背景にあるテーマ(価値観)が異なっていて様々な刺激を感じます。

バブル崩壊後に公開されたスタートレック:ヴォイジャーは、バブル期のイケイケどんどんから新たな歩みを一歩ずつ進めていこうとする言葉がありました。

「栄光を築くのは戦士かもしれないけど、社会を築くのはエンジニアよ」

         スタートレック:ヴォイジャーの トレス中尉の言葉

戦士のところを企業戦士と読み替えてみてください。企業において営業や経営層は、売り上げに責任を持つことから、評価が高いかもしれませんが、実際にシステムを開発するのはエンジニアです。

利用者に喜ばれるシステムを作ることで信頼を勝ち取り、企業活動を通じて社会に貢献することで、その存続を担うのはエンジニアの仕事です。

開発が遅れたり、トラブルが生じる方が会社の利益になることもあるでしょうけど、「社会を築く」という誇りがより良いシステムの開発に我々を向かわせるのだと思います。

新しい技術への挑戦

多くの刺激を受けたのは、バブル期の「新スタートレック」というシリーズです。科学技術の発展でお金があれば何でもできるような社会風土の中で、人間や家庭に対して問いかける場面が多くあります。

「生まれつきの親なんて一人もいませんよ。みんな苦労しながら学ぶんです。」

            by カウンセラートロイ@新スタートレック4-4

もっと早く聞きたかった言葉です。うまくいかないと、何かにつけて自分はダメだ、向いていないと思ってしまいがちです。しかし、全知全能なのは神様だけで、人間は完ぺきではありません。うまくいかなければ、勉強すればよいのです。

技術者は、新しい技術に常に立ち向かわなければなりません。経験のある環境でもバージョンアップでトラブルに合うこともあるでしょう。

常に学ぶことを忘れない。エンジニアに求められていることです。

プロジェクト

スタートレックのすべてのシリーズに男女間の話が出てきます。坂本龍馬が世の中の情勢を男女間の話に例えたように、プロジェクトを男女間の話に例えると学びも得ることができます。

「あんな恋は二度と無い」
「そうよ」
「意外なセリフ」
「また恋はする。でも同じ恋は二度とないわ。いつもちがうの」
「恋って難しいね」
「そういうものよ」

                  新スタートレックより

恋をプロジェクトに置き換えてみてください。プロジェクトは常に新しい何かを作る仕事ですから、同じプロジェクトは2度とありません。だから、いつも難しいのでしょう。

理念の大切さ

スタートレックは未知の宇宙を航海するドラマです。未知の文明に遭遇した際に影響を与えてしまわないことが、重要な理念になっています。

そのほかにも惑星連邦憲法があって、裁判を行う際には重要な役目を果たします。しかし、未来においても裁判で不条理な主張をする人間がいます。そこで、ピカードが言った一言。

「憲法の基本理念を勝手に覆す事はできない」

           ピカード@新スタートレック シーズン4 第21話

アジャイル開発が話題になりだした頃、クレド(信条)が話題になりました。会社や組織が同じ方向を向くためには必要なものです。

SRAにもクレドのようなものがありますが、聞く機会も少ないので暗記している人はあまりいないでしょう。とはいっても、その中に「プロフェッショナル集団である」という言葉があることだけは、多くの人が知っています。そのことが技術志向の会社であることにつながっています。

もちろん、SRAにもそうではないと思う人はいるでしょうが、その理念は勝手に覆すことはできないのです。

組織の考え方

スタートレックは宇宙ステーションが舞台のDS9を除いて、戦闘能力を持つ宇宙船のお話です。登場人物はピラミッド構造の組織に属し、上長の命令は絶対です。

しかし、惑星連邦の理念に反する場合や緊急事態では、命令に反することも行われます。今回は、そんな場面でのピカード艦長の言葉を紹介しましょう。

「私は命令に従っただけです」という言葉でどれだけほと多くの過ちが正当化されてきたと思う。自分の考えを持たず、ただ命令に従うだけの士官なら連邦には要らない。

                ジャン・リュック・ピカード@新スタートレック

このような上長の懐の深さが、組織を健全に保つのだと思います。

SRAでも上長に反論するような気骨のある人間を喜ぶ人が少なからずいて、オープンで風通しの良い環境を保っているのだと思います。気骨のある人は、ぜひSRAにお越しください。

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映画「沈黙」 - ダメな自分を受け入れてたくましく生きる -

映画「沈黙 - サイレンス -」を見ました。遠藤周作さんの告解(赦しの秘跡、いわゆる懺悔)共言える原作を読んでいたので、過激なシーンがないかと少しドキドキしていましたが、良い感じで遠藤周作さんの思いが表現されていました。

ソフトウェア業界ではメンタル面で問題を抱える人が増えています。その根底には主人公のロドリゴの苦しみに繋がる問題があると思いました。

ストーリー

徳川の時代になって禁教令が出た頃、音信不通になった神父を追って日本に宣教に来た神父ロドリゴ、踏み絵を踏んでマニラに逃げ延びたキチジローを案内として神父ガルベと共に日本に忍び込み、隠れながら宣教活動をします。

しかし、キリシタンに対する弾圧は激しさを増し、最後には捕まってしまい、棄教を迫られます。ロドリゴは神に祈りますが神の声は聞こえず、棄教しないと他の人間が殺されていまいます。

踏み絵を踏む事を迫られてついに棄教しようとした時、ロドリゴは神の声を聞きます。

遠藤周作さんに必要だったもの

実話を元に描かれたロドリゴは、宣教師としては失格でしょう。この姿は自ら「ぐうたら」と称する遠藤周作さんの人生の写像の様です。教会からフランスに留学させてもらったものの、結核で帰国。しかも、フランスでは婚約者のいる女性と恋仲になるなど、自慢できない過去がありました。

そんな遠藤周作さんが求めたのは、ダメな自分をゆるして、次に進む力を与えてくれる優しい神様でした(注参照)。そのような信仰が遠藤周作さんに世界から賞賛される作品を生ませました。

これは自己肯定感と言われているものです。

次に進むための自己肯定感

信仰に関係なく、人には自己肯定感が必要です。もし自己肯定感が無いなら、理想の自分とのギャップに苦しむことになります。

その結果、自分の責任ではないと犯人探しをして責任転嫁や言い訳をするか、自分はダメだと自己嫌悪から落ち込む事になります。何れにしても現状を受け入れていないので次に進む事ができません。

プロジェクトをより危険な状態にしてしまう

自己肯定感は個人の問題ですが、その影響でプロジェクトの問題をさらに悪化させ、より危険な状況にしてしまいがちです。

責任転嫁をする人は自分は悪くないと思っていますので、批判しかしません。他の人にたしなめられても受け入れる事ができす、かたくなな姿勢で問題解決に向けた行動を取ろうとしません。

逆に落ち込む人は、迷惑をかけるとか、怒られるからと、問題を報告しないでもう少し自力で何とかしようとしがちです。でも、そもそも問題の原因があまり理解できていないことで問題が顕在化したのですから、問題は大きくなるばかりです。

自分は一人じゃない

「沈黙」の神様は最後の最後にならないと声を聞かせてくれませんでした。しかし、プロジェクトは会社という組織活動ですので、一人ではありません。

わからない事は聞けば良いですし、困った時は相談すれば良いはずです。それができないのは、自分や現実を肯定できないからです。

(もちろん、逃げ出さざるを得ない時もあるでしょうが、そのような状況なら、一人で努力するだけ無駄です)

より良い未来をめざす!

現実を受け入れた後の未来は、理想どおりではないかも知れません。しかし、合理的で、自分一人で悩むよりもより良い未来です。

人の助けを借りても負い目を感じる必要はありません。今度は他の人を助ければ良いのです。そうすれば、幸せの輪がどんどん広がります。責任逃れをしている自分、情けないほどにダメな自分を認めれば、人に優しく、社会に貢献できるのです。

ダメな自分を受け入れてたくましく生きましょう。映画「沈黙」を見て、その思いを強くしました。


遠藤周作さんまでのキリスト教は、明治時代の内村鑑三を初めとする厳しいキリスト教でした。キリスト者として生きる事が神の証であり、悪い事をせずに清く生きる事が求められました。

しかし、現実には戦時中に「父と子と聖霊と天皇陛下万歳!」と言わなければ、教会を存続できませんでしたし、闇市に依存するなど法律を破らなければ生きていけない時代だったようです。

そのように誰もが罪の十字架を背負っている時代を踏まえて、遠藤周作さんは傍にいる神の愛と赦しを信仰の中心としました。より愛を重視する考え方は世界的にも注目され、「沈黙」は多くの国で翻訳されて読まれることになりました。

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ひかりTVトリプルチューナ ST-3200 への移行(録画番組含む)

別の部屋でDLNA対応TVで見たかったので狙っていました。値段もお手頃で、これまで使っていたPM-700というチューナーのレンタル費用540円を考えると、トリプルチューナーを買った方が安いと思っていました。しかし、チューナーを替えるとそれまでのデータが消えると思い込んでいたのであきらめていました(今はデータ移行できる様です)。

たまたまハードディスクの調子が悪くなって買い替えたので、あまり録画をしない間にとトリプルチューナ ST-3200を買いました。ハードディスクと一緒に買い替えなかったのは、キャンペーンが終わって定価になっていたので、キャンペーンまで待っていたからです。19,800円+ポイント20倍で買えたので2年と4ヶ月ほどで元が取れる計算です。

設定

とりあえずつないでみました。エントリーコード(数字16桁)と回線コード(CAF+10桁)を入れると、今使っているチューナーを解除するか聞いてきました。PM-700(前のチューナ)のDRM-IDを入れると、使える様になりました。あとで説明書を見ると電話で解除する方法が書かれていました。

次にハードディスクが認証できないのでフォーマットメニューを選ぶと、初期化のほかにデータ移行のメニューがありました。試しに選ぶとしばらくして古いデータを見る事ができる様になりました(予想外)。

良いところ

別の部屋で見る事ができるのは便利です。PanasonicのVIERAでお部屋ジャンプメニューで見ています。TVが無線LAN接続のためかために切れますが気になるほどではありません。ひかりTVどこでもというアプリを使えば、スマートホンでも見る事ができます。持ち出しもできる様ですが、時間がかかるようなので使っていません。

トリプルチューナですので、録画中も操作ができます。1チャンネル視聴+2チャンネル同時裏録画可能です。追いかけ再生もできて便利です。ひかりTV、地上波、BS、の録画ができます。

過去の録画番組の移行がサポートしていたので、あきらめていた番組を見る事ができました。あまり宣伝されていないので、対応機種などに制限があるかもしれません。

リモコンはチューナとペアリングして使うのですが、この際にTVメーカーも設定されている様です。HDMIで得たコードを使っているのかも知れません。良いアイデアですね。

番組表をのぞいて、全体に動きが速くなった様に思います。特にTVを切り替えた際に、表示が始まるまでの時間はかなり速くなった様に思います。

悪いところ

リモコンでTVのチャンネルを変える事ができません(入力選択、ボリュームは使えます)。 地上波、BSの専用ボタンがあるので、ひかりTVチューナを使えという事なのでしょう。

番組録画中に他の番組を削除できません。録画していない時間にまとめて削除できる様に選択削除という機能があります。見たあとにすぐに消せないので、途中までしか見ていない番組を消してしまいました。

録画番組の一覧を表示するボタンが無い。録画した番組を見るのにホーム、下、右と3回ボタンを押すのは煩わしいです。でもこれは 以前からで、 ホーム画面からだとPM-700よりも早くたどり着けます。

それまでの予約情報は消えるので、最初から設定をやり直さないと行けません。まあ、仕方ないですね。

レンタルチューナの引き取り

これまでレンタルしていたPM-700は電話で引き取りを依頼しました。説明にはWebからもできる様に書いていましたが、たどり着けませんでした。

引き取りを依頼するには会員登録証にあるBから始まる契約番号があると便利です。電話番号から調べてもらったので、時間がかかりました。

レンタルする際に送られてきたものをすべて返却すれば良いのですが、必須は本体、リモコン、電源アダプタと電源ケーブル、の3つです。それ以外のケーブルはどちらでも良い様です。

おわりに

はまりどころもなく、良くできたチューナだと思います。今からなら4Kという選択肢もありますが、レンタルでも高価なのでひとまず3年は今のチューナで過ごすつもりです。

壊れて送り返すのも面倒なので、 延長保証はしていません。タイミング次第ですが、壊れたらレンタルに戻すつもりです。

なお、個人的な感想・経験ですので、購入するかどうかも含めて、自己責任でお願いします。

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[映画] 正義の難しさ - Star Trek Into Darkness -

先行上映を見てきました。ネタバレしない範囲(のつもり)で感想をまとめます。

スタートレックシリーズはまんが宇宙大作戦を除くドラマ・映画は全て見てきました。特にドラマシリーズには、宇宙大作戦は社会風刺、新スタートレックは感情、ディープスペースなインは正義など、ただのSFでない大人も楽しめるストーリーが背景にあるところが気に入っています(あまりないシリーズや複数のストーリーを持つ物もあります。まとめて見るとよくわかりますw)。

これに比べて映画は、ファンサービス用の良くできた1話を作ったようなイメージがあって、あまり好きではありませんでした。しかし、1周回って宇宙大作戦の前の時代に戻った、前作のスタートレックは、カークとスポックの友情を中心に描いた、きちんとした映画になっていて、新しいスタートレック映画を予感させるカッコいい映画でした。

今回のスター・トレック イントゥ・ダークネス(公式サイト)は、CMを見てるだけでも映画として期待を抱かせる物で、生まれて初めて先行上映を見てきました。

前作以上にすごい映像で、迫力満点です。SFアクション映画としても楽しめます。先行上映では2Dしかなかったのですが、3Dで見直したい場面もたくさんありました。

お話はカークとスポックの友情も描かれて、ドンドン盛り上がっていきました。でも、その中で、ふと「見たいスタートレックはこれだったのか?」という疑問を抱きました。

単純に楽しめるだけではなく、背景にメッセージ性があるのが「スタートレック」ではないのか?そう思うと、素直に楽しめない気持ちになりました。

しかし、話が進むと色々とややこしくなって「これがスタートレックだ!」と言うべき、ストーリーが見えてきました。タイトルの「ダークネス」でわかるように正義についてです。

スタートレックの描く正義は複雑です。普通のSFの様に、悪者が居てヒーローが倒すだけではありません。スタートレックDS9のロミュラン人(Wikipedia)、エンタープライズの第3の性(U.S.S Kyusyu)、(ウルトラマンで言うとジャミラ)のような、視点によって正義は変わるというメッセージです。

世の中は単純な視点で善悪を決めがちですが、立場によって別の見方があること。これはソフトウェア開発でも、ビジネスでも、人生でも、意識しなければいけない大切なことだと思いました。

おまけ

パンフレットを見ていると、前作から別の時間軸が始まったように書かれています。次回作を期待してしまいますね。


ブルーレイDIGAの使いやすさに学ぶ

以前紹介した機能を絞ったかんたんリモコン「シンプルリモコンDY-RM10」がグッドデザイン賞を受賞したそうです。これだけのユーザインタフェースを作りこむのは、中の人も大変だったと思いますが、良いものはきちんと評価されるのですね。おめでとうございました。

ソフトウェアの研究ではノーベル賞が認められることはなく、チューリング賞が最高の賞だと言われています。そのようにソフトウェアが恵まれない中で、今回のソフトウェアも含めての受賞は、ソフトウェアに関わる多くの人にも勇気を与えると思います。

シンプルリモコンは、ビデオテープをイメージするシンプルなユーザインタフェース(UI)だけでなく、ソフトはあらかじめ機器に入れて出荷しておき、別売のリモコン(BR-590は同梱)を買うと専用インタフェースが使えるようになるというアイデアもなかなか面白いと思います。

今日紹介するのは、シンプルリモコン以外のDIGAの使いやすさです。DIGAのUIは、多くの属性を持つユーザビリティとかユースフルネスという言葉ではなく、「使いやすさ」がふさわしい表現だと思います。

1.メリハリ

使いやすいからと言って、機能が少ないわけではありません。マニアックなことには限界がありますが、一通りの機能がそろっています。なので標準のリモコンのボタンも、それなりの数があります。そのような中で使いやすくするには、メリハリです。主に使うのは「番組表」と「録画一覧」、「スタート」です。このうち、番組表が強調されていて、操作の中心であることが分かります。

この番組表が良くできていて、予約済みが分かるだけでなく、番組表から予約変更ができます。録画一覧は、毎週などの予約単位でグループ化されて表示されます。スタートは全体のメニューをツリー表示します。

このようにまとめると、WebのUIと似ていることに気付きます。かつて視線追跡装置を使って、Webのユーザビリティテスティングをしたことがあります。そのときに、2つの発見をしました。

a) メニューが二つあると混乱する

Webで良くある使いにくいページは、左に大きなメニューがあって、さらに上にも大きなメニューがあるパターンでした。慣れていないユーザは、どちらのメニューに探しているページがあるか分からないので、混乱しているようでした。一方がメインであることを示して、そのメニューが良くできていると使いやすいのですね。

b) サイトマップは予想外に検索が早い

予想外に速く目的のページを探すユーザがいました。このユーザは、常にサイトマップを参照して、目的のページを探していました。シーケンシャルアクセスよりもランダムアクセスの方が早いのはあたり前ですね。

DIGAには「予約確認」などという気の利いたボタンもありますが、分からないことは「スタート」ボタンから探すと良いのかもしれませんね。

2.デフォルトがおまかせ

録画予約をする際には、多くの設定が可能です。しかし、それは必要なときだけであって、普段は簡単に録画したい、それが実現されています。メニュー階層の上のほうで、それが分かれていて、簡単に録画するメニューの方にはほとんど設定項目がない様にできています。

少し残念なのは、DIGAの特徴である更新予約です。更新予約すると、毎週あるいは毎日の予約が上書きされます。この設定をすることで、録画した番組を消さなくて良くなるので、お気に入りの設定です。しかし、この更新予約は多くの設定である「詳細設定」に入っていて、簡単には設定できません。

この詳細設定が状態を持つので、操作数が増えてしまうのです。一通り詳細設定した後にパソコンだとOK/キャンセルとなるところが、設定を保存するメニューになっていて一般にも分かりやすい様にはできています。しかし、ここは常に更新しておいて、キャンセルボタンだけ用意してほしいところです。まあ、メニューの組み合わせや操作間違いへの対応など、現状のメリットもあるでしょうから仕方のないところなのでしょうね。

3.オブジェクト指向

やっぱりボタンは機能やデータの名前でないといけません。カタログスペックでは目立たないかもしれませんが、「番組表」と「録画一覧」は分かりやすいです。

また、番組表から予約の変更ができるのは、とても使いやすいです。内部的にオブジェクトがどう実装されているのか興味があるところですが、ユーザにとっては予約済みという予約の情報が見えているのですから、そこから変更できるというのは普通、つまり、オブジェクト指向ということなのでしょう。

(注:かつてSEA関西でオブジェクト指向の講演があったとき、とある障がい者をPCで支援する団体のNねぇから「オブジェクト指向って、普通に作るって事なんやね」との名言が発せられました。上記の文章はそのような言葉を踏まえています)

4.マニュアルを見たのは2回

UIが良くできているので、マニュアルを見たのはこの1週間でたった2回です。一度目は、シンプルリモコンを使う前に見たシンプルリモコンの操作説明書で、家族にも使えることを確認したときです。これは今から考えれば、必要ありませんでした。

もう1回は、録画モードを確認したときです。見慣れたモードもあったので予想は付いたのですが、高品質で録画できることを確認しました。

以前に使っていたのレコーダだと、2つのチューナーそれぞれに可能なことが異なり、マニュアルを良く見ていました。DIGAは機種固有の知識はほとんど要りません。とっても快適です。

追記:

ユーザビリティ(リンク先はWikipedia)というと学習容易性を含みます。本来は対照的なメニューや一貫性のあるメニューの方が理解が容易なはずで、学習容易性が太古とになります。それを捨てて使いやすさを求めているブルーレイDIGAの作りこみはすごいと思います。

ブルーレイディーガDMR-BWT1100-KとシンプルリモコンDY-RM10

ついに買ってしまいました。地デジ対策にチューナ、ブルーレイ再生にPS3などと考えていましたが、ダビング10に未対応で家族が操作できないVARDIA RD-S300をTVチューナがわりとし、ブルーレイDIGAを買いました。3D対応ながら値段もこなれてきたほか、シンプルリモコンが使いやすいと聞いて決断しました。ちなみに我が家には3DTVはなく、国産最後(?)のハイビジョンブラウン管TV(TH-28D50V)での感想です。

ブルーレイディーガDMR-BWT1100-K

シンプルリモコンの使える新機種は6タイプありますが、ダブルチューナを選ぶと、3Dブルーレイが付いてきます。その中では無線LANの有無、容量、で3タイプに別れ、最上位のものはプレミアムタイプになっています。買い替えするとしても大きなTVは買わないし、有線LAN、小容量(といっても500GB)で十分ですので、このタイプを選びました(比較表)。

Diga1 奥行きはDVDケースサイズ

ダンボールに入った状態でそのコンパクトさに驚きましたが、出してみてびっくりです。DVDのケースの高さとDIGAの奥行きが同じです。VARDIA RD-S300と重ねてみると、一回り小さい程度ではなく、容積で1/3ぐらいです。

Diga2

セットアップは音声ガイド付き

セットアップを始めると、女性の声で説明してくれます。予想外だったので驚きました。説明中に操作すると、説明が止まる場合と、続ける場合があり、ここまで作りこんでいるのかと感心しました。

さすがブルーレイ

最初に見るべきDVDは「ダーククリスタル」と決めていたのですが、諸般の事情で「アバター」を見ました。ハイビジョンだから地デジやひかりTVぐらいだろうと思っていました。実際に見てみてその美しさに驚きました。帯域が広いからか、優れた回路が入っているからか、スカパーのパーフェクTV!とSky TVぐらいの差を感じました。

操作性はさすがDIGA

かつてのHS2に比べると画質の種類が増え、地デジもあるので複雑にはなっていますが、そこはDIGAです。こだわる人向けでなく、家電向けの操作性にうまくまとまっているように思いました。

Digarm シンプルリモコンDY-RM10

このリモコンはただのリモコンではありません。このリモコンを使うことで、DIGAの標準リモコンとは異なる画面が登場します。3000円以上しましたが、専用インタフェースソフトが付いていると考えると、高くはないでしょう。

これまで使っていたVARDIAはマニア向けのインタフェースが特徴で、家族に教えても操作を覚えてくれませんでした。ビデオを見るときは「見るナビ」を選べばよいのですが、メニューやらXXナビが多すぎて、おぼえる気にならなかったようです。ボタンを減らしたリモコンもあったのですが、ボタンを減らしただけだったので、使いやすいものではありませんでした。

このシンプルリモコンDY-RM10は、覚える必要がありません。ユーザインタフェースの設計では、既存の知識を利用して学習を容易にすることはあたり前ですが、このリモコンは

  • 知識でなく操作性

を使います。かつてのビデオデッキのようなイメージです。しかも、すべての操作が

  • トップダウンかつ手順的

ですので、覚える必要がないのです(ウィザード方式といえば伝わるでしょうか。ここに紹介があります)。これまでのように、

  • メニューや再生ボタンを押してもDVDに切り替わっていて、録画した番組が見れない。

とか、

  • 地デジを見るつもりがBSのままチャンネルを変えていた。

ということがありません。しかも、ビデオデッキのような操作性でありながら、予約の候補として番組名が表示されるので、間違いもありません。

ちょっと残念なところ

操作を簡単にするためだと思われますが、

  • シンプルリモコンではシンプルリモコンで予約した番組のみ再生できる

という仕様になっています。あらかじめ家族用に決めておいた番組ならそれでよいのですが、シーズンの途中から家族も見るようになった番組は、シンプルリモコンで予約をやり直さなくてはなりません。

あともう一点、

  • 昔のHS2は再生ボタンを押すと自動的にTVの入力切り替えをしてくれました

が、HDMIのTVが前提なのかできなくなっていました。標準のリモコンはTVの操作ができるので良いのですが、シンプルリモコンはTV操作できないのでチョット不便です。これは古いTVの我が家だからこその問題なのですが、良い製品だからこそ残念に感じるところです。

結論

予想以上です。大満足です。

追記

3D版アバターBDプレゼント中ですが、クラブパナソニックで製品番号を登録する際にFirefoxだとエラーになりました。IEだと大丈夫なようです。ご注意ください。

ひかりTVがハイビジョン録画可能に! - HD-CE1.0TU2を接続 -

ひかりTVはフレッツ光を利用したケーブルTV+オンデマンドTVのようなもので、標準画質の録画はできるもののハイビジョン録画をするにはハードディスク内蔵のセットトップボックス(これが5万円する)を買わなければなりませんでした。

しかし、多くのユーザがいると思われるPM-700のバージョンアップで、ハードディスク(HDD)を外付けするだけで録画できるようになりました(パチ、パチ)。

詳しくはひかりTVのWebページを見ていただくとして、ここでは動作確認されていないBUFFALOのHD-CE1.0TU2の接続経験を書きます。

ひかりTVでは動作確認されているHDDをつなぐように書かれていますが、動かないとも書いていません。あまり遅いHDDなら色々問題があるでしょうし、省エネモードがなければ電源が入れっぱなしになるので家電として問題でしょう。

でも、動作確認されているHDDはチョット高いです。価格情報サイトで見ると1TBで1万円委譲するようです。それからすると、ひかりTVが9,980円で販売してくれるのはありがたいのですが、届くまで10日かかるとのこと。

あきらめて7000円ぐらいの500GBのHDDを買おうかと思っていたら、動作確認機種と同じようなデザインのものがPC-DEPOで1日限定9,470円で販売されていました。これは確認しなければなりません。

同じデザインではあるものの動作保障されている型番ではなく、旧機種のバッファローHD-CE1.0TU2でした。パッケージを見る分にはウィルス対策ソフトの試用版が増えている程度であまり違いはありませんでした(実際はユーティリティが32bit版しか添付されていないという差もあるようです)。

PC-DEPOでは動作確認機種のHD-CL1.0TU2が9,970円で売られていて少し悩みましたが、職業柄でついついトラブルを楽しむ癖もあり、1日限定の安い旧機種を買いました。

まずは、チューナの電源をいったん切って、プログラムのバージョンアップをします。そして、いよいよ接続。電源をつけたまま、どこでも良いからUSBに接続します。画面から、接続設定をするとフォーマット画面になります。フォーマットは思ったよりも早く終わり、さて動作!まったく問題なしです。ちょっと期待はずれでした。

さて、使ってみた感想は、なかなか良好です。追っかけ再生ができないのは残念ですが、ハイビジョンで録画できること、DVDレコーダに録ったときのように額縁にならないこと、大満足です。1万円もかからずにハイビジョンで録画でき、しかもチューナ(セットトップボックス)のレンタル費用も525円のままで、とても便利になりました。

番組視聴という本来の目的のメニューに録画のメニューが追加されたので若干操作性が悪いですが、チューナーとDVDを別々に予約する必要がなくなったことは画期的です。スカパーでDVDレコーダと連携していた時を思い出しました(もちろんソニー級ではなく東芝級です。表示が速い分だけ使いやすいかもしれません)。

早送りの際に時々飛ばされるのはご愛嬌ですね。購入したオンデマンドビデオのように時々画面が飛びます。x4の早送りしかないので、追いつかないのでしょうね(x2かx1.5でも良いのでスムーズな早送りがしたいです。できれば音声付で、)。ネットワーク経由で購入したビデオを見たときのような、ボタンと操作のずれはありません。

導入時期の関係で、ネクストのつかないフレッツ光なので、地上波を録画できないのが残念です。これで地デジが録画できれば、DVDレコーダに切り替えることもほとんどないのですけどね(BS以外は)。

失敗はと言うと、HDDのユーティリティはHDDに入っていてCDじゃないんですね。全て消えました、、、、。でもホームページからある程度はダウンロードできましたので、ヨシとしましょう。

なお、この記事はあくまでもさかば個人の状況で、将来問題が起きる可能性もあります。動作確認できていないHDDの利用は、個人の責任でお願いします。

京都の地デジはアンテナ不要!?

いまさら京都の地デジは方針が変更されるかもしれません。

京都は地デジの移行が難しい地域です。アナログのVHFは生駒山、UHFのNHK総合とKBS京都は比叡山で方向が違います。大阪だとUHFのテレビ大阪が生駒山なので同じ方向なのですが、京都でテレビ大阪用のUHFアンテナを立てているのは一部の家で、中にはテレビ大阪専用、つまり19ch専用ブースター付きのアンテナなどという地デジに向かないものもあります。そんな状況ですので、ポケモンブームの頃にアンテナを立てた家以外の家ではアンテナを立て直すことになります。

ところが、年末の記事「京都府と北海道の地デジ周波数使用計画の一部変更案,受信障害やラジオダクト対策」によると、比叡山にデジタル中継局を設置する案が電波障害対策として実施される可能性があるとのこと(チャンネル数からするとTV大阪以外のすべてのようです)。これが実施されると、多くの家庭がKBS京都用にアンテナを立てていますので、容易に地デジに移行できそうです。

でも、もっと早くできなかったのでしょうか?京都から生駒の電波を捉えるのに大きなUHFアンテナやブースターを買った家庭も多かったでしょうに、、、(WBSを見ているので、文句は言えませんが、、、)

ひかりTV: PC-STB4の熱暴走=>PM700に交換

今月になってから、ひかりTVのセットトップボックスPC-STB4(バッファロー)が熱暴走するようになりました。

予約録画の途中で画面が真っ黒になって固まります。STB4がかなり熱いので、設置場所をDVDレコーダの上から移動させましたが改善しませんでした。

真っ黒画面の状態で再起動すると10~15分ぐらいでまた固まります。ためしに扇風機から直接風をあてると、何とか動くようになりました。

こんなことをいつもやってられないので、ひかりTVのホームページからサポートに連絡しました。結局、PM700という機種に交換になりました。操作性が向上してS端子とNHKオンデマンドが増えました。

「STB4、熱暴走」で検索すると、同じ症例で交換してもらっている人は結構居るようですね。今月分の料金はサービスしてもらいましたが、ギャラクチカシーズン3の終盤が見れなかった方が悔しいですorz

昨日の探偵ナイトスクープ

探偵ナイトスクープ」は、好きな番組の一つで、上岡龍太郎さんが司会のころから見ています。

昨日の調査では、沖縄の広告に乗っている水着の女性が、「自分に違いないので確認を」という依頼で行われました。結論から言うと、良くありがちな勘違いだったのですが、それだけで終わらないのが、探偵ナイトスクープです。

10年前に実際に撮影に関わったモデルさんとカメラマンを呼び寄せて、同じ状況で撮影を行いました。広告を載せている会社は、「良いほうを今後の広告に載せる」と言われていたものの、10年の年月はそのような事をゆるしてくれませんでした。

ところが番組の最後に、「写真をホームページでしばらく公開する」とのこと。これは見なくてはなりません(小枝探偵風に)。

早速アクセスすると、アクセスが多いのかタイムアウトに、、、しばらくしてからようやく見ることができました。宣伝になるという判断もあるのでしょうけど、こんな風に近く感じられる会社には親しみを感じますね。