無料ブログはココログ

SRA Advent Calendar 2016 に参加します

Advent Calendarというのは、クリスマスが来るのを待ち望むためのカレンダーのことです。最近はアドベントカレンダーにあわせて、みんなでブログを書くイベントになっています。

様々なコミュニティで行われているほか、比較的オープンな会社でもカレンダーを作る様です。

SRAでもだれか言い出さないかと思っていましたが、なんと隣の席の人が言い出してくれました(わーい)。

ということで、今年は SRA Advent Calendar 2016 に参加予定です。みなさん見てくださいね。

このエントリーをはてなブックマークに追加

セミオープンという選択肢!ヘッドホン PHILIPS Fidelio L2BO

高級ステレオで良い音をガンガン鳴らして楽しみたいものですが、そうもいかないのでヘッドホンの部屋聞きで楽しんでいます。

と言っても普段使いのカナル型のインナーイヤホンは、断線する可能性のある消耗品と考えて程々の品質で我慢しているためか、圧迫感を感じて長時間だと疲れるので、いわゆるヘッドホンを使っています。

以前使っていたヘッドホン

気楽に聞くのでオープンエアーが圧迫感が無くてベストでした。大体1万円ぐらいから良い音になり、2万円ぐらいになると個人的にほぼベストの音で聞けます。とはいえ、いつかは壊れたり、劣化するので、コストパフォーマンスから中間の1万5千円程度のaudio-technica ATH-AD700を使っていました。

このヘッドホンはいわゆるドンシャリではなく、スーッと抜ける感じで音が広がって、耳への当たりも優しくお気に入りでした。でも、リビングの家族の近くで仕事をしながら音楽を聴いている時は音漏れが大きくて不評でした。

装着時の負担が少なかったので、あきらめがつくほど長期間使っていました。しかし、あるとき、片側の音が出なくなりました。ユニットの中で断線した様です。

密閉型の試聴

そこで、新たなヘッドホンを探す事になったのですが、オープンエアー型はお気に入りだったもののもう少し音漏れの少ないものを探す事にしました。

量販店で色々と聞いてみました。密閉式の数万円のものはとんでもなく良い音がしましたが、安価なものは少しこもったようなは感じのものが多い様でした。

1万5千円程度の中ではオーディオテクニカ USBヘッドホン ATH-D900USBが程々に良かったです。メーカーに愛着もあったのですが、本来はPCと接続するためのヘッドホンなので、使わない機能が気になって今回は見送りました。

セミオープン型

自宅で色々と調べていると、セミオープン型が目に留まりました。名前は知っていたのですが、実物は聞いた事がありませんでした。

セミオープン型は商品が少なかったので順番に見ていると、PHILIPS Fidelio L2BOは音の解像度が高いと良い評価でした。前のヘッドホンがオープン型で抜ける感じが気に入っていましたので、興味がわきました。

悪い評価としては、低音が弱め、苦手な曲がある、との事でしたが、点数はさほど悪くなく、買う事にしました。

かなり良いヘッドホン

商品が届いたので開封すると、オス・オスのヘッドホンケーブルが長短2本ついていました。ヘッドホンにはイヤホンと同じ形状のジャックがついていて、外出時にはリモコン付きの短い方を使う様です。

装着感はATH-AD700に比べると強めですが、コンパクトなので周囲にぶつかる事が少ないです。最初はスピーカ部分を端まで伸ばしてしまって強い圧迫感を感じましたが、頭にあわせて短くすると程良い感じになりました。比較的頭が大きい方なので、よほど頭が大きい人でなければ大丈夫でしょう。

楽しみにしていた音はとても良くて満足です。解像度が高く、抜けるような感じです。いわゆるドンシャリの感じは無く、フラットに近いと思います。曲との相性はあまり感じません。ごくまれに低音が「トン」高音が「ジャリ」と感じる事がありましたが、すぐに慣れてあまり感じなくなりました。

良い音で音楽を聞きたかったので、とても良い買い物をしたと思っています。

おわりに

そもそも試聴にいく必要もなかったのかも知れませんが、色々と聞くと自分の好みの音がわかると思います。今回はその好みを基準として選んだので、自分にあった商品と出逢う事ができました。

このヘッドホンは音が良いだけではなく、ケーブルが取り外せるので断線の不安も少なく、長くつきあう事ができそうです。

Photo_2

おまけ:ケーブルレスでの利用

家の中でウロウロする時はL字コネクタとオス・オス変換コネクタを使ってBluetoothレシーバをつないでいます。

見た目はB級SFに出てきそうなデザインですが、ケーブルレスにできるので重宝しています。iPhoneを買い替えたら役立ちそうです(オス・オスのL型コネクタがあれば少しはマシかもしれません)。

このエントリーをはてなブックマークに追加


BABYMETALに見るマネジメントの工夫

前の記事(BABYMETAL :「ブルーオーシャンは闇の中」あるいは「デカルチャー」)を書いてから色々調べていると、 BABYMETALにはマネジメントの工夫が色々ある様です。

適切な負荷

メインボーカル以外の2人がBLACK BABYMETALとして極を持っています。これはメインでない2人も歌わせることで、2人のやる気を引き出すだけでなくメインボーカルを休ませるという考えもあるのだと思います。メインボーカルのSU-METALのソロもある様ですから、交代で休ませながらライブの構成ができるのでしょう。
(参考:Wikipedia エクストリーム・プログラミング/最適なペースの仕事

リソースの確保

バックバンドも生演奏の神バンドのほか、カラオケの当て振りをするBABYBONEなどが用意されている様です。中学生や小学生のヴォーカルが相手では専任にできないのでしょう。エアーバンドを予め用意してリソースを確保しているのでしょう。
(参考:オプションを維持するためのアソビ - CCPMのバッファを考える -

裏方ながらリードする

BABYMETALのライブ公演中は「キツネ様」がメンバーに降臨している設定になっていて、KOBAMETAL氏だけが狐の神様の言葉が理解できて伝えるという、ちょっと面白いリードをされています。このあたり、 きゃりーぱみゅぱみゅをプロデュースした中田ヤスタカ氏が「手伝っているだけだ」といかにもサーバントリーダーシップだったのと違いがあって面白いですね。
(参考:サーバントリーダーシップで「和」(ハーモニー)を実現する

ゴールのためならトコトンやる

BABYMETALはMVもライブも完成度が高いと思います。特にライブでの巨大なマリア像や3匹の狐が配置されている様子は、新しい世界を確実にするためにとことんやっているのだと思います。
(参考:リーダーはゴールのためなら何でもする - ドクター先輩の個人指導 -

みんなで楽しむ

インタビューの動画を見ていると、3人とも楽しんでいます。もともと女性アイドルグループさくら学院のメンバーで、その時と「全然違う」とニコニコしていました。たぶん、みんなでワイワイ楽しむ勉強会のような「場」ができているのでしょう。
(参考:技術者には「場」が必要 - 勉強会に行く理由 -

敏感期を活かして学ばせる

少し古いインタビューで、海外に興味があると言ったら、中学生だからまず英語」と英語を学ぶように言われたそうです。最近の動画ではモノオジせず英語を話しているので、砂浜に水を撒いた様にドンドン吸収して成長したのでしょうね。ちょうど興味を持ったタイミングで学ばせるうまいやり方ですね。
(参考:[TiDD] プログラマの敏感期 - モンテッソーリ教育からTiDDを考える -

おわりに

あたり前と思われたかも知れませんが、少し調べただけでこれだけ色々と書けるのは驚きです。目先のヒットを狙うだけでなく、先のことを見据えていたからチャンスを生かせたのでしょうね。

仕事柄、ついつい目先のゴールに捕われがちになりますが、大切なことを見失わない様にしたいと思いました。

おまけ

BABYMETALの曲はアマゾンのプライムミュージックで聞くことができます。動画はyoutubeで見ました。

このエントリーをはてなブックマークに追加


BABYMETAL :「ブルーオーシャンは闇の中」あるいは「デカルチャー」

食わず嫌いでした。 衝撃を受けました。

BABYMETALのデビュー当時、ニュース番組で見た時には、色物とか、子供のお遊びかと思っていました。しかし最近になって、youtubeがお勧めするのでじっくり見てみました。すると、そこには新しい世界が広がっていました。

Wikipediaには「メタルとアイドルを組み合わせ」と書かれています。私には、戦闘シーンの中で透き通る歌声が響くマクロス劇場版 愛・おぼえていますか ~における対照的な組合せや、聞くだけで力が抜けていくちょっときいてなを彷彿させるメッセージ性のある日本語の歌詞が、グイグイ入ってきます。

「ブルーオーシャンは闇の中」

広くて穏やかな海を優雅に泳ぐ先駆者を見ていると、自分だって少し頑張れば同じような利益が得られる様に錯覚をしてしまいます。しかし、ブルーオーシャン・シンドローム等と言われる様に、世の中はそんなに甘くありません。

BABYMETALもWikipesiaの反響と批評にある様に多くの批判や誤解を受けた様です。それは既存の音楽でないという批判で、その批判こそがBABYMETALが新しい世界を開いたという賛辞でもあるでしょう。

ブルーオーシャンと言うと静かで穏やかな砂浜に広がる青い海を思い浮かべますが、簡単に行けるところにあるならば、すでに誰かが泳いでいるでしょう。一人でその海を独占するには誰も気付かない夜明け前に出掛けるか、誰もいなくなるまで待たないといけません。

「デカルチャー」

「デカルチャー」とは、前述のマクロスで最後に異星人が叫ぶ言葉です。「理解し難い」「信じ難い」「衝撃的な」等の概念に相当する(ニコニコ大百科)ことばです。異星人もそうでしょうけど、マクロスを見ている私も新しい表現に驚きました。

BABYMETALにしろきゃりーぱみゅぱみゅさん(サーバントリーダーシップで「和」(ハーモニー)を実現する)の時も、ニュースで少し流れたときに「なんじゃこりゃ」と思いました。しかし、それはまだ夜明け前だったからだったと思います。

ただ、そこにはプロデュースへの熱い思いが感じられました。思い描く姿があって、それに向かって、とことんやり抜く。その姿勢があったからこそ、その後に繋がったのでしょうね。

おわりに

何か新しいものを作り上げるには、応用力だけでなく基礎力や学習意欲が必要です。素人が札束でできることは真似事です。しかし、基礎力があるか必要な知識を貪欲に得ようとする学習意欲があれば、努力によって他の人にはできないものを作り上げることができるでしょう。

また、仲間というものも大切な要素だと思います。昔書いた論文も、XPの実践者のほか、英語ができる人、ネイティブの協力者を得て、ソフトウェア工学でもっとも権威がある国際会議と言われるICSE'06にも採録されました。

暗闇で未来を描く熱い思いのほか、基礎力、応用力があり、仲間が居れば、夢が実現できるに違いない!と思います。BABYMETALが成功した背景にも、そんな条件が揃っていたのではないでしょうか。

このエントリーをはてなブックマークに追加


「モノ書き」 - 山口 英先生をしのんで -

若い頃にJUSで発表していた(ISO-2022-JP)ので、たぶんシンポジウムなどでお見かけしていたと思いますが、山口英先生をキチンと認識したのは奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)の1期生として入学してからです。

世の中では初代情報セキュリティー補佐官とかUNIXで有名だと思いますが、私にとって山口先生は、やはり先生です。

NAISTのハッカー

NAISTの1期生として入学した頃、大学は工事中で工事現場の中に作りかけの地球防衛軍のビルがあるような光景でした。新設の大学なので予算は豊富だった様ですが、ハードはあるものの細かな環境が整っておらず、色々と工夫する必要がありました。

そこで、旗を振られたのが山口先生でした。 学生に声をかけて環境を整備するボランティアを集められました。私もあまり貢献できなかったのですが参加していました。

フリーウェアのポーティングなど、自主的な活動や研究と絡めた活動など、どんどん環境が整いました。その後の学生さんたちが使われたツールもたくさんあると思います。

その集まりだったか、補習的な講習だったか、様々なレクチャーを受けました。LaTeXの使い方も教わりました(TeXも教えて欲しいというとLaTeXを使う様に言われた記憶があります)。

授業

いつの間にか国のお仕事をされていた山口先生ですが、とてもわかり易いネットワークの授業だったことを覚えています。

試験ではモバイルIPについて論述する問題があり、頑張って書いた記憶があります。試験会場で「汚くて読めない回答は0点にする」という主旨を言われましたがすでに遅く、とにかく思うところをいっぱい書いてやろうと答案用紙の裏側まで書きました。

とても読みにくい汚い回答でした。評価は期待していなかったのですが、頑張って読んでいただいたようで優をいただきました。指導は厳しくても、温情のある先生でした。

モノ書き

忘れられないのは授業中の言葉です。当時のモバイル神機であるGATEWAY 2000 HANDBOOK 486で宿題の期限を決めながら、自身のことを「モノ書きが仕事」と言われたのを覚えています。

当時、山口先生はUNIX関係の雑誌に記事を書かれていたので、あまり深くは考えなかったのですが、これが私にとって大切な言葉になりました。

疑問の解消

それまでの大学院は研究者のもので、企業で研究していれば大学でより深める、学生であれば先生に、というのが普通の認識でした。NAISTは私の様に一般の社会人を集めましたので、さてどうしたものかという疑問がありました。

ソフトウェア工学の研究は対象の特定状況で役に立つものですが、常に役立つとは限りません。特に規模の小さい開発では統計情報も使えず、会社に戻っても知識が活かせるとは限りません。

たまたまチャンスが得られて留学した私も、何年かすると陳腐化する知識をどう活かせば良いかと悩んでいました。そこで思い出したのが山口先生の言葉です。

「モノ書き」というのは複雑な内容を整理して人に伝えるのが仕事だと思いました。大学院では論理的思考を学ぶと言いますが、論文作業を通じて世の中の問題を整理し、解決法を示し、効果を示すのだと考えることができました。

大学院で得られる知識や人脈は時間と共に価値が下がりますが、「読み書きプレゼン」を通じて学んだ物事を論理的にとらえて伝える能力は、いつでも、どこでも役に立ちます。

大学院は「読み書きプレゼン」など(低レベルのこと)を学ぶ場でない。などと言われたこともありますが、このような基本的でどこでも役に立つことを学んだと認識できたのは、山口先生のおかげだと思っています。

おわりに

研究室でお世話になった訳ではないですが、私の人生に大きな影響を与えていただいた先生の一人なので書かずにはいられませんでした。

実は私の方が少し年上で、驚きと共に残念な気持ちでいっぱいです。分野は違いますが、学んだことを活かしながら社会に貢献したいと思います。

最後になりましたが、ご冥福をお祈りします。

このエントリーをはてなブックマークに追加

プレゼンテーションの時間を調整する方法

先日のredmine.tokyoの発表(裾野が広がるRedmine「チケット駆動開発導入のヒント - 自律と規律 -」)後に「時間を合わせるのはどうすれば良いか」と聞かれました。

当日は予定時刻までは良いだろうと勝手に考えて、持ち時間を過ぎて終了の鐘を連打された発表者です。偉そうには言えませんが私のやり方をまとめておきます。

基本的にはプロジェクト管理と同じです。単位当りの見積もりを積み上げること、そしてマイルストーンを決めることです。

単位当りの時間の基本は、スライド1枚当りの時間です。昔のOHPの頃は1枚3分と言われましたが、最近は見易いサイズの文字サイズなら、書いてある事だけを話すなら1枚1分、書いてない事も話すなら1枚2分ぐらいで見積もります。

そして、見積もりに合わせてスライドの内容を調整します。話す事が多すぎるなら簡潔になる様に構成やテーマを見直します。性能や予算にあわせて、方式やスコープを調整するようなものです。

また、1枚当りの時間から所々にマイルストーンを決めます。◯枚目で何分ぐらいのはずと決めておき、進捗に応じて話すスピードを調整します。

時間調整には、あらかじめ時間調整用のスライドを入れておいて、時間がない時は飛ばす様にする方法もあります。逆に時間が余った場合にだけ話す事をきめておくこともあります。いずれにしろ、オプションを残しておいて調整する訳です。

なお、写真や図が多い場合や、LT並のペースでドンドン進める場合、デモをする場合などはある程度練習を積まないとなかなか安定しないかもしれません。そのような場合も、基本的な考え方は役に立つと思います。

このエントリーをはてなブックマークに追加

セレンディピティを阻害する3要素=リーダの成長を阻害する3要素

セレンディピティとは「偶然からモノを見つけ出す能力」「当てにしないしていないものを偶然にうまく発見する能力」あるいは「偶然または聡明さによって、予期しない幸運に出会う能力」などと呼ばれます。

セレンディピティに注目した理由

ノーベル賞を取るような大発明をした多くの人は目的としない事象、すなわち失敗の中から大きな発見をしています。このような発見は、セレンディピティを発揮したからと考えられます。

セレンディピティの語源は「スリランカ(セレンディップ)の3人の王子たち」という寓話から来ています(詳しくはリンク先をお読みください)。また、同名の映画「セレンディピティ」(Yahoo!映画)では、初めての出会いから偶然をたぐり寄せて再会に至るまでの様子が描かれています。

セレンディピティについて書こうと思ったのは、プロジェクトの運営がうまくいかない人の問題は戦略(効果的に対策を打つための5つの戦略)の問題だと思っていましたが、実際は現状を洞察できない、つまり想定外のことから問題点という宝物を発見できず、戦略的に考えられないのではないかと思ったからです。

リーダの成長を阻害する3要素=セレンディピティを阻害する3要素

そこで、なぜ現状を洞察できないかを考えてみました。すると、それはセレンディピティを阻害する内容そのもので、そのことによってリーダの成長をも阻害しているようでした。

散らかっている

トヨタ生産方式の基本は整理整頓と言います。これは、チリ一つない状況であれば、ネジが落ちていればすぐにわかるからです。

これと同じ様にわからない情報がたくさんある中でそれをを放置していたなら、普通じゃない(異常な)状況になっても、問題がどこにあるかわからなくなってしまいます。

できる人を観察して勝負するに書いた様に常に情報を整理しておけば、問題が起きればすぐに発見する事ができるでしょう(計算量でも説明できますね)。

興味がない

もし、イヤイヤやっているならプロジェクトの現状に興味が持てません。こんなもんだと思ってしまうでしょう。

また、少し気になったとしても、その内容にまでは踏み込まないでしょう。プロフェッショナルは本物で確認するに書いた様に、常に興味を持って状況を把握するようにしたなら、問題点を具体的に知る事ができるでしょう。

別のものにこだわっている

仕事のやり方はどんどん改善すれば良いのですが、自分のスタイル、いわゆる俺流にこだわっていると、目の前にあるヒントを活かせません。こだわる場合とこだわらない場合の注意点に書いた様に、ピンポイントでこだわるとうまくいきません。

また、恥ずかしがって聞かない人も、自分のプライドにこだわっているのでしょう。情報を得るには Give & Giveなのですから、積極的に情報発信しないと情報を得る事はできません。

おわりに

ここに挙げた内容は、偶然の中から幸運を見つけ出す場合にも、あるいは、問題点を見いだす場合にも共通の内容です。

問題を見つけだすことができれば、戦略的に攻略できます。ピンチはチャンスと言いますから、きっと幸せな出来事も見つける事ができるでしょう。

このエントリーをはてなブックマークに追加


こだわる場合とこだわらない場合の注意点

ソフトウェア業界にはこだわる方が多いですね。その一方で、あり得ない夢を抱いたり、なぜそこにこだわるのか、なんて思うこともあります。

家を探す場合から、こだわりについて考えて見たいと思います。

家を探す場合を考える

予算は〇〇円、会社までは〇時間〇〇分以内、〇〇線、〇〇停車駅、駅から〇〇分、〇〇駅、〇〇学区、条件を付ければ付けるほど、選択肢は少なくなります。

「そんなんがあったら、私が住みたいですわ」なんて言われる条件で探しても無理です。予算にあった候補を示されても、納得できるものはないでしょう。

逆に、本当は大してこだわりがないはずなのに、雑誌やTVの影響で作られた価値観を正しいと思い込んでしまい、ついつい選択してしまっている方もあるでしょう。

雑誌にある通りに選んだのにどうもしっくりこない。孟母三遷ではないですが、3度くらい引っ越して、ようやく自分のこだわりがわかるのかも知れません。

家を買う場合のこだわりに関して考えましたが、これらには一般的な注意点が隠れていると思います。

こだわる場合の注意点

  • あり得ない条件は無理
  • 条件を減らすと候補が増える
  • 優先順位を決めておくと決定が容易になる

大切なのは成功確率を高める努力をすることです。住宅なら近くに引っ越して、チラシや空き地の状況等の情報にアンテナを張ることで、成功確率が上がります。

ソフトウェアの世界なら自ら情報発信する事が、成功に近づく事になると思います(情報を得るには Give & Give - 発表のモチベーション -)。

こだわらない場合の注意点

  • わからないままにこだわらないで色々試す
  • こだわらない間は勉強期間と割り切る
  • 優先順位が見えればこだわる

せっかくフリーなポジションにいるのに、周囲の声やマスコミに流されていたのではもったいないです。自分なりの優先順位ができるまでは、メタな情報を含めて幅広い情報を得ると良いと思います。

情報を得るには独学のほか、多くの経験者に効く事が実践的な情報に触れる近道でしょう(技術者には「場」が必要 - 勉強会に行く理由 -

おわりに

技術者たるもの何らかのこだわりを持って仕事をしていると思います。しかし、こだわりには、良いこだわりと良くないこだわりがあると思います。

良いこだわりは技術的な指針を示して中長期の未来を切り開くものです。一方の良くないこだわりは自分の行動を制限して未来の可能性をつぶしてしまいます。

一度、自分のこだわりを棚卸しして、優先順位を付けると良いと思います。大切なこだわりに絞り込んで行動すれば、これまでうまくいかなかった事も前に進み出すかもしれません。

このエントリーをはてなブックマークに追加

田中一夫さんを偲ぶ

失礼を承知で表現するとアニキのような人でした。

初めてお会いした時は茶髪で、証券会社の人とは思えないその姿に驚きました。しかし、部下を異動させた際に「髪の毛を染めていたから異動させた」との噂が立ち、俺はそんなことをしないと髪の毛を染めたと人伝に聞いた時はとても魅力的な人だと思いました。

お世話になったことも色々ありました。

一番覚えているのは、SEA関西で「XP v.s. CMM」というイベントを開催した際に、CMM側の人としてお願いしたのに、「なんだ、一緒じゃん!」とXPの価値に共感し、「保守開発ではドキュメントがない事も多くて、XPが有効だと思う」言われたのは今も忘れられません。

このイベントがきっかけでSEA関西にXPJUG関西の方たちの交流が始まったほか、世間一般ではWF開発とアジャイルという様に対比で考えられる事が多い中、本当に大切なものを考えられている姿は、今の私の考えに大きな影響を与えました。

また、ソフトウェアシンポジウムでプログラム委員長をした際も、世間知らずな私に委員のかたにお酒をついで周る様にアドバイスをいただきました。

名古屋に転勤されていた時もSEAのイベントで、蒲郡や味噌田楽のお店など、アレンジメントをしていただきました。

まだまだ、色々教えていただきたかったし、お世話にもなりたかった。また、少しでもお返しをしたかったです。

田中さんのようにはできないかも知れませんが、若い人を大切にするスタイルを後世につないでいく事が残されたもののつとめだと思っています。

ご冥福をお祈りいたします。そして、ありがとうございました。

このエントリーをはてなブックマークに追加

会社の愚痴と上司の視線3 - 直接話をして自分の問題を考える-

「会社の愚痴を言いませんね」と言われて理由を整理しました。

初回の上司の視線で考え、腐った時期があり、ひょんな事から留学し、前回の自分から少し離れた夢を持つようになったあと、職場復帰後に居た研究所は恵まれた環境でした。

文科省の共同研究やIPAの公募事業のほか、アジャイルな友人と論文を書いてICSEに採録されるなど充実していました。しかし、ソフトウェアプロセスを学んだ私が現場にいないのは、会社にとっては良い事なのかと考える様になりました。

上司の立場で考えてみる

そして、もし自分が上司や人事の立場ならどう判断するだろうと考えました。その結論は、現場に戻すべきだと思いました。知識を活かして現場のプロセス問題を解決すべきだと考えたのです。

当時の仕事もありましたので、自分からは言い出しませんでしたが、その後の社会情勢の変化もあって、2年後に現場に異動になりました。

当時の上司は「残念なお知らせ」と言っていましたが、私にとっては2年遅れの判断でしたので、不安はあったものの覚悟はできていました。

納得できない時は直接言う

現場に戻ってからも自分だったらどうするかを考えていました。当時、2つの問題プロジェクトがあり、規模の小さい方のプロジェクトを担当しました。

その間に、もう一つのプロジェクトは大火事になりました。この時は、なぜあの大変なプロジェクトに入れなかったのかと、上司に直接言いました。

しかし、私がもう一つのプロジェクトを担当した時は、そちらの方がどうにもならない状態だったので予想できなかったのは仕方の無い事でした。また、私自身にもプロセスの知見について「うまくアピールできていない」という反省点もありました。

プロジェクトマネージメント

現場でプロジェクトマネージメントをするようになると、さらに自分の気持ちは考えなくなりました。技術的に安定した開発ならリーダーがすべてを把握して、トップダウンに管理する事も可能です。しかし、技術要素が増えてくると知見者を集めての総合力勝負になるので、いかに全体の能力を発揮するかが勝負になるからです。

いわゆるサーバントリーダーシップ(アジャイル開発への壁は価値観の壁)を発揮しないといけません。自分が実装してノウハウを貯めたい部分であっても、効率を考えて能力を発揮してくれそうな人に譲り、ノウハウの取得は方式設計とコードレビューで我慢して、総合的に自分がやると効率が良くなりそうなところを担当することも必要になります。

「プロジェクトが成功するためならなんでもする」と言いますが、 管理する人間はゴールに向かって、自分の思いすら捨てないとうまくいかない時があると思います。

納得できない時の対策

しかし、話し合ったり、ゴールだけを見る様にしても、会社の方針が納得できない事もあるでしょう。納得できない時には、以下のような対策があると思います。

  • 正しく判断してもらえる様に説明やアピールをする:自分のことや考えが伝わっていないなら、時間がかかっても説明する必要があるでしょう。
  • 受け入れた上で方向性を見直す:「なぜか」を理解して、判断そのものが理解できるなら、改善策を考えて理想に近づける方法があります(後述のおまけ参照)。
  • 自分の問題を改める:自分の問題を見極めて、もし自分が未熟なら、自分を磨かないといけませんし、任せてもらえるだけの信頼貯金も必要でしょう。
  • 上司の異動や退職を待つ:会社や部門によって違うと思いますが、異動や定年が予想されるなら、待つのも一策です。もちろん、ただ待つのではなく、その時に向けて準備を進めます。
  • あきらめて異動や転職を考える:冷静に上記の可能性を考えて、 どうしても方向性が合わないなら移るしかありません。愚痴を言っている暇はありません。すぐに動くべきだと思います。

ということで、腐っている時間や愚痴を言っている時間があるなら、行動をした方が前向きだと思います(心が折れそうな時には、ガス抜きも必要です)。

まとめ

転職は離婚や引っ越しと似ていると思います。いずれも続けるかやめるかの二者択一の問題です。

もし、うまくいかないなら良く話し合った方が良いと思います。説得したり、アピールも必要で、妥協したり、自分が変わらないといけない事もあるかも知れません。

どうしても我慢できなかったり、方向性が合わないなら、早く新しい人生を歩む方が良いと思います。でも、やっぱり共に居たいという思いが強いなら、何とか折り合いをつけないと仕方がありません。

持ち家派と賃貸派の様に、長期的な計画や社会的信用を選ぶ方と、状況に合わせて選んだ方が得だという考え方もあるでしょう。いずれが良いかはそれぞれの価値観だと思いますし、予想外の事態もあるでしょう。

しかし、どのような状況であっても、愚痴ったり腐ったりせずに、冷静に考え、決断は早く、的確に行いたいと思っています。

「気は早く、心は静か、身は軽く、技は激しく」
  
(北辰一刀流の教え:「竜馬がゆくより」)

おまけ

個人的にアジャイル開発がフィットするマーケットは、今後広がると考えています。所属する会社でも少しは実績があるのですが、もっと積極的に展開する様にと、何度か提案しています。

しかし、話は進んでいません。諸条件が揃わないからで、理由は納得できるものです。私自身も開発手法を実践したいのではなく、これからのソフトウェア開発にはアジャイルの価値観の実践が必要だと考えていたので、現状を改善する方向で考えました。

[#TiDD] ウォーターフォール型開発をアダプタブルにする3+1

対象とするマーケットはアジャイル開発と若干異なり、従来の案件のうちアジャイル寄りのところになると思います。これはこれで面白いアプローチだと思っています。

ピンチはチャンスと言いますが、どんな時も腐ったりせずに行動すれば、得るものがあると思っています。

このエントリーをはてなブックマークに追加

より以前の記事一覧