迷走するココログにみるユーザ対応のあり方
ココログが、迷走して(リンク先はスラッシュドット)います。そもそもの始まりは、利用者とスパムが増えてレスポンスが悪くなったことです。この時期がシステムのバージョンアップと重なったのが不幸の始まりでした。
元々はそうでもなかったのですが、トラックバックやコメントとしてSPAM広告が増えて徐々に負荷が高くなっていました。そして春先に機能アップが始まると、パフォーマンスが絶えられないくらいに遅くなってしまいました。
そこで,元々段階的に機能アップしようとしていたようですが,より慎重に機能アップされました。
- SPAMを認識して取り除く仕組みを導入
- 負荷問題が少ない、あるいは負荷を下げると思われる機能から導入する
- ブログに保守の状況を示す仕組みを導入
- データベースを分散化する
- 負荷試験を行った後に保守を終わる
また,ユーザへの情報公開として、ココログレスポンス問題お知らせブログが立ち上げられ、状況がユーザにもわかるようになりました。
そして、いよいよこれで解決かとおもわれた53時間のメンテナンスでしたが、これも
予想外の問題が生じて、やり直しとなりました。
今後は、1月16日にバージョンアップとDB分割準備をするようです。53時間のメンテナンスに懲りて、一度にやるのではなく2段階に分けるようですね。
このような迷走はなぜ生じたのでしょうね。
そもそもノリが軽かったのか、担当者がはてなに移った(リンク先はITmedia)からか、運が悪かったのか、いろいろな考え方があると思います。
確かにパフォーマンスの問題は、実際にやって見なければわからないと思います。しかし、あまりにうまくないですね。
ホストコンピュータのように考えるならば、システムを2重化して平行テストの上で移行すべきなのでしょうね。そんなふうに利用を妨げない運用が理想ですが、無料のブログもたくさんある(というかココログもやっている)中で、あまりコストもかけられないのでしょうね。
結局は、進め方、アナウンスの方法に問題があったのでしょうね。
- リスクを考慮して、計画的かつ段階的に実施する
- 情報公開していることを宣伝する
- 希望するユーザには、メールでも情報提供をする
特に、メールでの情報提供が少ないことに不満を感じるユーザも少なくないでしょう。せめて、保守の直前にもメールしてほしいです。
ブログは社会資産と考えて、こんどこそしっかりと進めてほしいものです。