「任せて、任せず」「魚を与えるのではなく"釣り"を教えよ」
松下幸之助氏の言葉です。
パナソニック新社長が「過去」を研究し続ける真意 停滞続く巨艦が松下時代から失ったものは何か
http://a.msn.com/01/ja-jp/AAMFYBp?ocid=st
この記事によると
「仕事は部下に任せていても、経営者は常に事業を見て、必要なときには指示をする。事細かに指示せず、自主責任を求める」
とあります。事細かに指導していては成長しない。任せるべきは任せ、ここぞというときに「過ちすな。心して降りよ。」と高名の木登りのように指示をするのでしょう。
この「任せて、任せず」は結構難しいと思います。前提として以下の3つがあります。
- 任せられる人であること:わかっていない人には任せられません
- 任せた人の弱点を知っていること:どのような失敗をしそうか知らないと事細かに言ってしまいそうです
- 任せた作業のポイントがわかっていること:どのような作業かわかっていないことを丸投げしてはここぞという指示ができません
これらを満たすには、教育(育てること)がポイントだと思います。実現可能性が検討できているなら、たぶん3番目はできているのでしょうから、任せたい人を任せられる人に育てることでしょう。育てる中で2番目はわかると思います。
では、育てるにはどうすれば良いかというと、思い浮かぶのは「魚を与えるのではなく釣り方を教えよ」です。答えを教えるのでなく、答えを導く方法を教えることです。
それで良いと思っていたのですが、検索してみると
”魚を与えるのではなく釣り方を教えよ”じゃダメだと思う。
https://toksato.hatenablog.com/entry/2010/03/24/123936
という記事にあたりました。「楽しさや意義という土台から、テクニックまで。『釣りとはなんぞや』を教えることが、大切」とのこと。ソフトウェア開発のいろいろな技術だけでなく、そもそも会社がどう成り立っていて周りから何を期待されているか、自分の人生においてソフトウェア開発をなぜするのか、輝いている先輩の原動力は何か、これらがわかっていないとこなすことだけになり、やがて仕事が辛くなるでしょう。
人生について教えることはむずかしいですが、モノづくりの楽しさや、人の役に立つ喜びを感じてもらうことが、任せられる人への第一歩かなぁ。などと思いました。