メールやチャットでも役立つテクニック
「開発現場で役立つ論文の書き方のお話」の前半を社内向けにした際のおまけです。
似たようなテクニックはこれ以外にも色々あると思います。整理できていない内容を口頭で説明する場合は「とりあえず最後まで聞いてもらえますか?」という方法もありますね。
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「開発現場で役立つ論文の書き方のお話」の前半を社内向けにした際のおまけです。
似たようなテクニックはこれ以外にも色々あると思います。整理できていない内容を口頭で説明する場合は「とりあえず最後まで聞いてもらえますか?」という方法もありますね。
論理的ということは論理的な構造を持つということで、人に伝えるということは物事を論理的に整理して、伝わる構造あてはめるということだ。ソフトウェア開発現場において、伝わらない事で生じるトラブルは少なくない。それは説明の順序であったり、端的に表現できないからだったりする。私が社内外で論文の書き方を説明しているのは、論文にはトラブルを未然に防ぐ「論理的に考え伝える」構造が含まれているからである。
論理的な構造に整理する方法は数多くあり階層的に表現するものから、目的に応じて記法を変えるTOCfE http://sakaba.cocolog-nifty.com/sakaba/toctocfe/index.html のようなものもある。しかし、ソフトウェアと同じように大きな情報を扱うには、構造化プログラミングのように1種類の構造だけでなく、クラスや関数のようにある程度の塊でさらに構造を持つ必要がある。論文においては論理的な構造を実現する方法として、パラグラフライティングが用いられる。
パラグラフライティングは「各まとまりの先頭には最も重要な文を置き, それ以後にはその文の補足説明のための文を置く」(パラグラフライティングの作法 -書き手にもメリットのある文配置ルール-)というもので、主に要旨+詳細で段落(パラグラフ)を構成する。YES/NOをはっきりさせる英語文化を感じさせる構造である(日本の小学校では起承転結が教えられるが、これでは最後まで聞かないと結論がわからない。いかにも日本語的だ)。
パラグラフライティングの良いところは、初めに伝えたいことの方向性を示しているので、内容をミスリードしないことだ。パラグラフライティングで書かれた文章は、要旨がなくても各段落の1行目だけを読むことで概要を把握することができる。逆に文章を書くときは、各段落に書くべきことを1行ずつ書いておいて、それを膨らませば良い。
初めに伝えたいことの方向性を示というのはミスリードを防ぐ良い方法で、これは開発現場でも大いに役立つものなので、今回の講演(第74回 SEA関西プロセス分科会 「開発現場で役立つ論文の書き方のお話」)をおこなった。論文で採用されているIMRADという技術文書の構造がこのような構造を持つだけでなく、わかりやすい論文は各章の段落もこのような構造を持っており、論文の書き方を説明することで、開発現場でも役立つと考えたからだ。
追記: 今回の分科会はソフトウェアシンポジウムの投稿者を増やす目的で開催されました。
はじまり
昔からある便利そうなソフト(Wave Splitter 1.02)を新しいPC(Lenovo Yoga Slim 750i 82A100GSJP)にインストールしたら動かない機能がある。これは互換モードだ!と互換モードで動かしても改善しない。大体は動いて部分再生はできるのに、普通の再生や録音ができない。
仕方がないので、録音をHDREcorderで行うと、ファイル分割の処理に使っていた。しかし、慣れてくると結構高機能なことがわかり、これで録音と再生ができればとても便利だということに気づいて、再検討することにした。
コアの限定
調べていると、昔は複数コアがなかったので、コアを限定すると動く場合があることを知った。そういえばスレッドを使っていると書かれていたので、メモリ共有しているならそれが原因で動かないのではないかと考えた。
CPUの限定はアフィニティ・マスクと言われ、いろいろな設定方法があるようだ。Windows Vista以降はStartコマンドでも指定可能で、ショートカットで指定すると良さそうだ。早速、Wave Splitterのショートカットのリンク先の先頭に「C:\Windows\System32\cmd.exe /c start "" /affinity 1 」と挿入した(最後の1は1つ目ではなく使うCPUを示す値の0ビット目が1という意味。実質同じだが)。
「動いた!再生できる!録音できる!」
だがショートカットのアイコンがcmd.exeで黒くて気持ち悪い。そこで所とカットのアイコンの変更で、Wave SplitterのexeにあるCDのアイコンを使うことにした。これで完璧!
LPのCD化
そもそもやりたかったのはLPレコードのCD化だ。ソニーのレコードプレーヤ(AMAZON)のUSB出力を録音してCD化しようとしたのである。mp3の音も悪くないがやはりCDの方が音が良い。AACも検討したが、いずれ不満が出ると思ってCDにすることにした。
CD化の基本手順は簡単、きれいな音で再生して、録音して、CDを焼く。しかし、それぞれノウハウがある。
レコードにプチプチ音は付きものですが、スプレーして、クリーナーで拭いて、再生する。を繰り返すとかなり減ります。傷は治せませんが、接着剤の塊のようなものはしつこくスプレーしてクリーナーでこするととれました。内袋を変えた方が良いようですが、そこまではしていません(あまり聞かなくなるので)。
Wave Splitterで録音します。パラメータを調整しながらAuto Splitします。大体曲数と同じになったら、トラックを結合したり分割して本来のトラックに分割します。曲間が短い場合は、手作業でうまく分割できないので、そのトラックだけパラメータを調整しながら再度Auto Splitするとよいようです。無音部分のカットがデフォルトですが、フェード・イン/アウトがあるのでチェックを外しています。
よくある波形を見ながらの編集ではないので手順は増えますが、やり直しが簡単なのでとても快適です。ノイズ除去などはできませんが、音を聞きながらの編集がお手軽で気に入っています。
Media Playerで音楽用CD-Rを使います。Media Playerにはで音楽用CD-Rを使います。Media Playerには書き込み設定(整理→オプション)でドライブに合わせて低速にしました。Musicフォルダ直下にファイルを置いてCD-Rに書き込んで、ファイルを削除しては「C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Microsoft\Media Player\」の中の「*.wmdb」ファイルを全て削除しています(注:Media Playerを普段は使わないのでライブラリの登録をすべて消しています)。
音楽用CD-Rを使うのは、音楽用は上納金が入っていて著作者にお金が入るようになっているからです。データ用と値段が変わらないのが不思議ですし、引退した人や亡くなった方にお金が入らないかもしれませんが気持ちの問題です。
おわりに:テレワークの考慮不足
もともと圧縮せずにCDでやめようと思ったのは、テレワークなので持ち出すことを考えなくてよいことも理由の一つだ。さて、色々とCDに焼いてから気が付いたのだが、NASに置いておけばPC(Folder Player)やスマホ(課金済みのOPlayer)で直接再生してやれば良かった。なんだ。。CDはバックアップにもなるのでまあ良いか。。