論文研修会(導入編)- 論理的思考のすすめ -
この記事は SRA Advent Calendar 2019 2日目の記事です。
私の所属する関西事業部では、社内研修会というものを実施しています。個人的には、勉強会のようなものはオープンに行う方が、新しい技術を身につけられてよいし、社内を知ることができると思っています(社内勉強会より社外の勉強会)。しかし、社内でないと話しにくい内容もあるもので、今回行う論文の書き方などがそれで、論文と言いながら事例報告の概要を書くのですが、外に出せるネタがあるとは限らないので、社員だけが知ることのできる事例をもとに書き方を学び、それを通じて論理的思考を学ぶ。なんていうのは社内だからできることです。
論文というのは技術情報を伝達する方法の一つです。古くからソフトウェア開発では「コミュニケーション」が問題とされることが多くありました。しかし、この「コミュニケーション」には2つの側面があって、一つは情報伝達、もう一つが人間関係に起因する協力的な関係が気づけるかどうかだと思います。
このうち情報伝達のトラブルは、論理的思考力を身に着けることで大きく改善します。スライド中にある
- いつのまにか話が長くなって 打ち合わせがなかなか終らない。
- お客様や上司に理解してもらえず 意見が通らない。
- 話を直接聞いているのに勘違いする。
などは、論文作成を通じて論理的思考力が身についていれば、多くの混乱を避けることができるでし
ょう。
参加者は社外発表をきたされている人や、昇格に向けて一皮むけてほしい人たちでした。内容はそれなりに伝わったようで、納得したり、耳が痛かったりしたようです。
スライドの説明のあと、以前日科技連でお話しした論文の書き方を説明しました(9日目の記事に続く)。
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