マリリンさんにサーバントリーダーシップのコツを学ぶ
本橋 麻里さん(以下、敬愛をこめてマリリンさん。リンク先はWikipedia)がTVで話題になっています。8年かけて、日本に女子カーリングのオリンピックメダルをもたらしました。
マリリンさんのサーバントリーダーシップ
その行動はまさにサーバントリーダーシップ([#benkyoenkai] 古くて新しいサーバントリーダシップ)でした。
TVいわく、実力があるのにリザーブに回った。夜間に氷の状態を確認していた。5万円でも良いからと企業をまわった。
なんでもやったマリリンさんですが、技術力も超一流だそうです。なのに「私が」を追い求めないことで、大きな成果を得ることができたのでしょうか?
そこには、サーバントリーダーシップを実践する上でのコツがある様に思います。
1.大志を抱く
選手ですから自分の成長も考えていたでしょう。でもそれだけでなく、日本のカーリングを盛り上げてオリンピックのメダルを取るという大きな目標があったので、マリリンさんはサーバントリーダーシップを発揮できたのだと思います。
2.チームの能力を最大限に発揮する
自分が日本のカーリングを引っ張っていくと決めても、トップダウンのやり方ではうまくいきませんでした。「かなわないな」と思った海外チームの笑顔でした(カーリング・本橋麻里、バンクーバー五輪で「あぁ、かなわないな」と感じた瞬間 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット) )。
あの「もぐもぐタイム」や「そだね」はマリリンさんのめざす「笑顔のカーリング」をもらたして、チームの能力を最大限に発揮したのだと思います。
3.ゴールのためならなんでもする
とはいえ、マリリンさんはなんでもやり過ぎのような気がしませんか?(カーリング女子、本橋麻里の献身 深夜にストーンを投げ氷の感触を把握)そこには単に夢を抱くだけでなく、優先順序に基づく合理的な判断があったのだと思います。
オリンピック選手なのに格好悪いとか、チームの犠牲になっているとか、そんな考えは無いのだと思います。ゴールをとにかく達成したい。そのために必要なことを実行する。それだけだったのだと思います。
ソフトウェア開発に当てはめる
ソフトウェア開発に当てはめてみましょう。承認欲求や給料といったものも大切ですが、それを超えるチーム、組織、業界、コミュニティ、といったより大きな目線で目標を立て、チームの能力を最大限に発揮させるように、なんでもしないといけないでしょう。
そのためには、技術や情報を共有するしくみづくりや、技術力を向上させるために自分の仕事を譲ることや、逆に雑用と感じる作業を分担することもあるかもしれません。しかし、それは犠牲になるのではありません。大きな志の実現に向けて「何としてでもやり遂げる」強い気持ちで実践するのだと思います。
おわりに
マリリンさんの行動から、サーバントリーダーシップのコツを学びました。
TVで見せたマリリンさんの涙。表情も輝いていて、私には苦しみから解放されたというよりは大きな目標を達成した喜びの涙に見えました。
サーバントリーダーシップは大志を抱く人に、より大きな喜びをもたらす方法なのだと思います。
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