標準化やタイムボックス管理ではできない具体的な支援をするプロジェクトランゲージ - カレーの作り方から考える -
第65回 SEA関西プロセス分科会&RxTStudy #15 「チケット管理システムによるプロセス支援と今後の課題」で発表しました。
プロセスはモデリングすることで知識を 伝達、理解、改善、管理、 支援、自動化できますが、現状の扱われ方はカレーの作り方で言うなら、重量やカットした結果を測定したエビデンスを求める。あるいは、分担を決めたり、定期的な味見をする事が決められているだけです。
たとえば顧客向けのデモを実施する必要があった時も現場が考えることが求められるだけで、過去の経験を参照したり応用する方法は支援されていません([#TiDD] パタンランゲージで経験を活かしたプロセスを構築する)。
建築分野などで用いられるパタンランゲージはそのドメインで解決が求められている(要求されている)問題とその解決策等を整理したカタログです。
プロジェクトランゲージはパタンランゲージを元に、ワーキングマスタープランを用いて、顧客と共に段階的なプロジェクトを構成していきます。そのドメインで求められているパタンを具体的な制約を踏まえて組み合わせるので、ノウハウを活用する事ができます。
このような方法をとるには、まずDDDのユビキタス言語にも似たパタン(=対象ドメインで求められているもの)の素(言葉)を集めないといけません。そこで、過去のチケットを分類して、チケットを活用できないかを考察してみました。
なお、スライド中の航空写真は奈良先端大(NAIST)付近の北大和住宅にある地区センター付近のものです。パタンランゲージとプロジェクトランゲージは当時の様子を回想して独自に考えたものです。
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