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BABYMETAL :「ブルーオーシャンは闇の中」あるいは「デカルチャー」

食わず嫌いでした。 衝撃を受けました。

BABYMETALのデビュー当時、ニュース番組で見た時には、色物とか、子供のお遊びかと思っていました。しかし最近になって、youtubeがお勧めするのでじっくり見てみました。すると、そこには新しい世界が広がっていました。

Wikipediaには「メタルとアイドルを組み合わせ」と書かれています。私には、戦闘シーンの中で透き通る歌声が響くマクロス劇場版 愛・おぼえていますか ~における対照的な組合せや、聞くだけで力が抜けていくちょっときいてなを彷彿させるメッセージ性のある日本語の歌詞が、グイグイ入ってきます。

「ブルーオーシャンは闇の中」

広くて穏やかな海を優雅に泳ぐ先駆者を見ていると、自分だって少し頑張れば同じような利益が得られる様に錯覚をしてしまいます。しかし、ブルーオーシャン・シンドローム等と言われる様に、世の中はそんなに甘くありません。

BABYMETALもWikipesiaの反響と批評にある様に多くの批判や誤解を受けた様です。それは既存の音楽でないという批判で、その批判こそがBABYMETALが新しい世界を開いたという賛辞でもあるでしょう。

ブルーオーシャンと言うと静かで穏やかな砂浜に広がる青い海を思い浮かべますが、簡単に行けるところにあるならば、すでに誰かが泳いでいるでしょう。一人でその海を独占するには誰も気付かない夜明け前に出掛けるか、誰もいなくなるまで待たないといけません。

「デカルチャー」

「デカルチャー」とは、前述のマクロスで最後に異星人が叫ぶ言葉です。「理解し難い」「信じ難い」「衝撃的な」等の概念に相当する(ニコニコ大百科)ことばです。異星人もそうでしょうけど、マクロスを見ている私も新しい表現に驚きました。

BABYMETALにしろきゃりーぱみゅぱみゅさん(サーバントリーダーシップで「和」(ハーモニー)を実現する)の時も、ニュースで少し流れたときに「なんじゃこりゃ」と思いました。しかし、それはまだ夜明け前だったからだったと思います。

ただ、そこにはプロデュースへの熱い思いが感じられました。思い描く姿があって、それに向かって、とことんやり抜く。その姿勢があったからこそ、その後に繋がったのでしょうね。

おわりに

何か新しいものを作り上げるには、応用力だけでなく基礎力や学習意欲が必要です。素人が札束でできることは真似事です。しかし、基礎力があるか必要な知識を貪欲に得ようとする学習意欲があれば、努力によって他の人にはできないものを作り上げることができるでしょう。

また、仲間というものも大切な要素だと思います。昔書いた論文も、XPの実践者のほか、英語ができる人、ネイティブの協力者を得て、ソフトウェア工学でもっとも権威がある国際会議と言われるICSE'06にも採録されました。

暗闇で未来を描く熱い思いのほか、基礎力、応用力があり、仲間が居れば、夢が実現できるに違いない!と思います。BABYMETALが成功した背景にも、そんな条件が揃っていたのではないでしょうか。

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