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リーダーはショットガン・アクションでボトルネックをなくせ! - マンガで分かる心療内科14 その2 -

マンガで分かる心療内科14巻を読んでいると、前回のピグマリオン効果以外にも色々と考えさせられます。特に時間に関する内容は心療内科というよりは戦略の話じゃないかと思いましたが、感情に振り回されずに合理的な選択をするということなのでしょう。

なぜリーダーはボトルネックになり易いか

リーダーは単一障害点(SPOF)ですし、複数人で並列に処理することも難しいです。しかも責任重大です。ついつい感情的になったり、落ち込んだり、悩んだりしてしまいます。

これに対して、 怒りを感じた時は6秒数えろ(13巻の引用)、反省も6秒まで、成功したいなら全部やれ、といった内容が参考になります。前2つは感情にとらわれるのではなく、前向きになるべし、時は金なりということでしょう。

3番目の「成功したいなら全部やれ」は下手な考え休むに似たりとでもいうべき方法で、ショット・ガンアクションとして紹介されています。

ショットガン・アクション

「成功したいなら全部やれ」のマンガは著者の病院のサイトで読むことができます。簡単に説明すると、問題点を人のせいにするのではなく自分の責任ととらえて、できることは全部やるべし。普通の銃では外れてもショットガンならあたる。大きな成功は小さな成功の積み重ねだとされています。

ボトルネックになっているリーダーを見ていると、野獣が現れてどうやって倒そうかと考えているうちにたくさんの野獣に囲まれ、それでも普通のピストルで1頭ずつ倒そうと躍起になっているように思えます。

とはいえ、本当になんでも実施すれば良いかと言うと、そうでもないでしょう。 ショットガン・アクションから学ぶべきは、考えを制限しない、考えすぎないということで、さらに無駄にしないという考え方が必要だと思います。

考えを制限しない

責任感が強いのか、プライドが高いのか、とにかく自分で解決しようとするリーダーがいます。でも、どんな解決法でも誰かが先にやっていたり、何かを参考にしたのですから、恥ずかしがらずに色々な人に相談すべきだと思います。そして、どうやってそれを学んだかを聞いておくことが、今後成長する助けになるでしょう。

部下、協力会社、あるいは顧客など、その立場に関係なくステークホルダー(利害関係者)は基本的にプロジェクトの成功を願っています。恥ずかしいとか、かっこわるいとか、今更聞けないなどと考えずに協力してもらえば良いと思います。格好つけてプロジェクトが失敗することほど恰好悪いことはありません。

考えすぎない

時間は限られているのに悩んでいる暇はありません。調整や根回しが必要なら電話でもメールでもなんでも利用できます。

計画など検討に時間が必要なら、期限を決めて考えるとよいでしょう。ボトルネックがあって難しいなら、ほかの人に相談したり、打診すると良いでしょう。

無駄にしない

マンガでは何でもかんでもやれば良い様にも読めますが、個人ではないのでプロジェクト全体を考えて実施しないとまずいでしょう。実施が遅れることによるリスク、手戻りが生じるリスクや戻れなくなるリスク、を考えて実施順序を決める必要があります。

順序は合理的に決めないといけません。妙なこだわりや単にやり易いという理由ではなく、リスクを考慮して無駄がないように実施すればうまくいくでしょう。

まとめ

ショットガン・アクションをヒントにリーダーのボトルネックを無くす方法を整理しました。その方法は心理学的というよりは、心理的な罠に落ち入らない方法です。

リーダーに限らず、人の可能性を制限するのは自分自身です。心理的な罠に落ち入らないで合理的な判断ができれば、より良い方向に向かうでしょう。

結局のところ、「ゴールのためなら何でもする」という気持ちを持つことが、リーダーに求められているのです。

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