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効果的に対策を打つための5つの戦略

複数の問題がある場合。対策のとり方には2種類あります。全体の問題をよく考えてから効果的な対策を取る方法と、大まかにターゲットを決めて素早く対策をとる方法です。

真面目な方は、よく考えてから取りかかった方が良いと思われるでしょう。しかし、検討している間にも問題は大きくなり、時間が経てば経つほど実施可能な対策は少なくなってしまいます。

完璧なプロジェクトなんてないのです。現実的な方法はポイントを絞って素早く対策を打つ事です。そこでは以下のような戦略が役に立つでしょう。

パレートの法則

「8割の問題は2割の原因から生じる」いわゆる2割8割の法則です。問題の影響を見極めて、放置しておくと影響が大きくなるようなリスクの高い問題の解決に集中します。

対策をとるべき問題の影響は8割もありますので、どんぶり勘定で十分です。細かく予測するよりは、素早く判断します。

ナップサック問題とグリーディーアルゴリズム

ナップサックに荷物をなるべく多く詰めようとすると、何度も入れ直すはめになって時間がかかってしまいます。これが計算量の問題として有名な「ナップサック問題」で、全ての組合せを検討すると時間がかかる事が知られています。

現実的な解決法としては、グリーディーアルゴリズムが有名です。大きなものから貪欲(greedy)に詰め込むと、程々に効率の良い結果が得られます。パレートの法則の様に8割に相当する問題が見つからなければ、リスクの高いものから優先的に対策を実施します。比例尺度でなく順序尺度で判断します(メトリクスの特性からアジャイル開発を考える)。

孫子の兵法

そのほかの問題はどうするのかと、気になる人もいるでしょう。でも、防衛線を築くには多くの兵力(工数)が必要で、203高地のような苦戦を強いられます。

兵力が十分でないなら、分散してはいけません。まずは優先度が高く、間違いなく攻略できる問題に対策を打ちます。

北辰一刀流の教え

状況は日々変化します。気が焦るばかりで、冷静に判断ができないかも知れません。 しかし、北辰一刀流の教えにある様に「いまだ!」というタイミングを見計らって、一気に攻めましょう。

「気は早く、心は静か、 身は軽く、技は激しく」これは、司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」に出てくる言葉です。早めに準備をして、冷静に判断し、その時がくれば素早く、効果的な対策を実施します。

千里の道も一歩から

ただし、効果がわからないまま対策を打ってはいけません。やってみないとわからない事もありますので、実際にやってみる必要があります。現地現物という言葉がある様に、プロフェッショナルは本物で確認しないといけません。

品質保証にも探針といって部分的な評価をする方法があります。確認作業を部分的に前倒しすることで、ムダな作業を減らす事ができます。必要に応じて、スモールスタートで実践しましょう。

まとめ

問題の対策を効果的に打つための5つの戦略を説明しました。リーンや アジャイル開発にも通じる考え方です。

ポイントは、大事なことを見極めて、優先順位をつけて、 ポイントを絞って、タイミングを見計らって、 少しずつ実践することです。

ここに挙げた5つの戦略は、様々な物事に通じる一般的な戦略です。実は5つの戦略は、Agile Tour Osaka 2012 のライトニングトークでお話した内容です([#agileto2012] 『チェンジ!』の考え方 ~マネしやんと!~)。図で説明していますので、リンク先にあるスライドも是非ご覧下さい。

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