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残業地獄に光をあてろ! - チームを再生する -

真っ暗な夜道は誰でも怖いもの。星が見えれば方角がわかり、月明かりがあれば道がわかる。そして灯火があれば足元が見え、前回説明したドラキュラをやっつける太陽の明かりがあれば高みが目指せます。

地獄の住人のメンタリティ

地獄の住人には終わりがありません。苦しい服役はいつ終わるかもわかりません。自分が何のために働いているのかわからなくなり、何とか逃れたいと思っています。

ぼんやり景色が見えたとしても遥か遠くにあって、この先どうなってしまうのかわかりません。不安に押しつぶされそうになります。

これだけを頑張れば少しは休めるだろうと賽の河原で石を積んでも、終わりそうになると鬼が出てきて崩します。やがて希望を失って努力をあきらめてしまいます。

他の人を思いやる事などできません。蜘蛛の糸のように一筋の可能性が見えても、自分だけは助かりたいと、あたり前のように他人を差し置いてしまうでしょう。

残業地獄でのメンタリティ

残業地獄に落ちてしまうと同じようなメンタリティに陥ります。まるで地獄のような状況がそこにあるからです。

  • 進捗が遅れていても問題を明らかにせず、計画を変更しない:終わり(ゴール)が見えなくなり、目標を見失ってしまいます。
  • 長時間残業が前提の無理な計画:どうなってしまうだろうと将来に希望が持てなくなり、不安を感じるでしょう。
  • 仕様変更や想定しない問題で計画が継続的に変更される:希望を失い、努力をする気力がなくなります。
  • 仕事を強制されて意見が反映されない:助け合わなくなります。意見を言うだけ損なので、自分だけは助かろうと身を守り、仲間が困っていても見捨てる様に帰ります。

残業地獄に光をあてる

プロジェクトを再生する方法は、前回書いた個人が残業地獄で生き延びる方法と似ています。まずは見通しを立てて、時間を確保して、大切なポイントを守ります。

  • 実現可能な計画を立てる:計画ベースで進めるには、混乱している状況を仕切り直して、実現可能な計画を立てます。これだけでは星のような小さな光りですが、チームが進むべき道を示してくれます。
  • 合意を形成する:計画に対するチームのコミットメントを得ます。少人数であればチーム全員で計画を立てても良いでしょうし、人数が多ければたたき台を説明してチーム内で調整します。合意を形成することで責任感が生まれ、計画は信用できるものになります。月明かりで、ゴールへの道が示されるのです。
  • フィードバック:ようやくチームで歩み始めても、放置したのでは元の木阿弥です。情報を共有し、 助け合います。情報を共有すれば問題点が見えるので計画を変更したくなりますが、ズルズルと変更してはいけません。なるべく変更しなくてすむ様に協力します。ともし火で足下が照らされる事で、チームで協力し、集中し、次のステップに成長できます。
  • 改善活動:ここまでくればプロジェクトはゴールにたどり着く事が可能でしょう。ここまでのような改善活動の経験を蓄積し、共有すれば同じような問題を避ける事もできるでしょう。太陽の日差しようにドラキュラを倒し、残業地獄を抜け出す事ができるでしょう。(参考:成長に必要なのは「失敗」ではなく「挑戦」

おわりに

地獄のメタファからチームを再生する方法を説明しました。残業地獄にあっても、計画を見直してチームを再生し、助け合う事で、残業地獄に光を当てる事ができます。

残業地獄の本質的な問題は、技術、予算、組織、外部環境など色々ありますが、時間的な制約の中では折り合いをつけながら乗り越えるしかない場合があります。

厳しい状況の中でも、仲間を守り、チームと、そして顧客と共に問題を共有し、知恵を出して助け合えば、きっとチームは再生し、状況は改善に向かうでしょう。

チームに光を当ててドラキュラにとどめを刺し、狼男も暴れにくい明るいチームにしてください。

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