Twitterはどこへ行くのか?
Twitterを使い始めた頃は、とても面白かったです。勝手につぶやいている有名人をフォローして、その人が日頃どのように考えているかがわかって、面白くて仕方が無かったです。
Twitterはミニブログ
Twitterはミニブログとは良く言ったもので、140文字で日々の出来事をつぶやきます。普通のブログだとrssリーダーで興味のあるブログの最新記事をまとめ読みで来ますが、Twitterなら興味のあるユーザをフォローするだけでタイムラインと呼ばれる基本の画面で色々なユーザのつぶやきを見る事ができます。
もちろん普通のRSSリーダーの様に、興味のあるユーザをリストにしておいて好きなタイミングで参照する事もできます。リストは公開できますのでソーシャルブックマークの側面もあります。このリストを基準に考えると、タイムラインはフォローしているユーザの標準リストで、それを常に見ているとも言えますね。
このようにTwitterの仕組みはブログそのものです。通常のブログならそこにコメントできますが、Twitterは返信としてつぶやくところが少し違うだけです。
Twitterの特徴は伝搬力
Twitterが面白いのはリツィートできるところです。面白いつぶやき(ツィート)があれば、お気に入りにするほかリツィートできます。リツィートするとそのつぶやきを自分をフォローしているユーザに見せる事ができます。
例えば、各ユーザに10人のフォロアーがいて、全員がリツィーとしたとします。初めは10人がつぶやきを目にしますが、次は100人、そして1000人、10000人と伝搬していきます。
この伝搬力がTwitterの魅力です。本来なら人に知られる事がなかったちょっとした情報が、あっという間に広まります。個人間の関係を元にうわさ話の様に広まるのです。
なぜかSNSの様な機能が
タイムラインにはフォローしたユーザが表示されますが、相互にフォローし合うとメッセージを送る事ができます。相互フォローしなくてもTwitterにはつぶやきに対する「返信」(送信者・受信者共にフォローしている人のタイムラインに現れる)や、「メンション」(つぶやき中に@アドレスとすると相手に通知される)が使えます。しかし、他の人に見られない様にメッセージ機能があるのでしょう。
相手のプロフィール画面に行くと、自分がフォローされているかどうかが簡単にわかります。フォローしてくれていると思っていたのにやめられたか、いわゆるリムられたかどうかをチェックするツールまであります。
TwitterとSNSの違います。facebookの友達やmixiのマイミクとちがって、オープンなつぶやきが基本のTwitterでは、メッセージが送れるかどうかだけの違いだけなのに、なぜかもめてしまいます。友達と思っていたのに、、と思ってしまうのでしょう。
中途半端な機能がトラブルを招く
Twitterはつぶやき全体の非公開設定と相互フォローのメッセージを除くと、ブラックリスト方式で関係を管理します。上述のようなトラブルに対してもブラックリスト的な対応が可能で、ブロックすることで直接ツィートを見る意外に何もできない状態が作れます。
ブロックは関係を絶ってしまいますので、よほど関係が悪化しない限り使われないと思います。しかし、フォローしたまではタイムラインに出てきて困りますし、フォローをやめると関係が悪化します。Twitterはそんな困った状況になり易い仕組みでした。
海外ではその辺りが嫌われたのか、Twitterブームは短期間で終わり、友人との距離感を設定できるfacebookの方が早くから人気があった様です。それに対して日本では不思議とTwitter人気が続いていました。日本人は忍耐力が強かったのでしょうか?
そしてミュート機能
Twitterもそのような状況に危機感を覚えたのか、フォローしたままにタイムラインへの表示をとめるミュート機能がつきました。
メンションが通知されるなどタイムラインに表示されない意外はフォローしている状態と変わりませんので、相手にもわかりません。期待していたつぶやきが無いなくS/N比が悪いなど、タイムラインに表示したくない場合には便利な機能です。
しかし、この機能はTwitterの伝搬力を下げてしまいました。ミュートによってタマにある良いツィートがリツィートされにくくなるからです。リツィートの率が8割に下がっただけでも、3段の伝搬では約半分、6段なら4分の1になってしまいます。
ミニコミ化する予感
勉強会のようなイベントでは、知らない人同士がタグで検索してリツィートできるTwitterはとても便利です。しかし、ミュートによって伝搬されないのであれば、そもそも勉強会に人が集まらなくなるので、魅力は半減してしまいます。
そうなると、ブランディングを意識したつぶやきが増えたり、ミュートされない様につぶやく内容に合わせてアカウントを分ける人が増えると思います。
やがて、一般の人もミニコミのようなつぶやきになってしまい、LINEで公式アカウントを友だち追加しているのと変わらなくなってしまうかも知れません。
おわりに
最近、ツィートのリンクを埋め込んで、コメント付きでリツィートできる様になりました。非公式のリツィートで140文字を超えない様に苦労していたのが嘘の様です。
こうしてTwitterは徐々に普通のSNSになり、制限文字数で以下につぶやくかとか、ふだんのつぶやきが見える、というTwitterならではの魅力は少なくなっていくのでしょうね。ちょっと残念です。
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