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管理強化はプロセス問題を解決しない(こともある)- アドベントキャンドル1本目 -

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アドベントカレンダーのようには毎日書けないので、ソフトウェアプロセスの話題のアドベントキャンドル(注参照)を灯していきます。最初の話題は、「管理強化とプロセス問題」です。

管理強化が有効な場合

管理強化する場合に想定するプロセス問題は以下のようなものです。

  • プロジェクトの遅延はソフトウェアの信頼性が低いからだ
  • ソフトウェアの信頼性が低いのは管理されていないからだ
  • 仕切り直して厳密に管理しよう

多くの問題プロジェクトでは、構成管理や進捗管理、品質管理がいい加減です。問題が発覚した時点で残作業を棚卸しを行い、それなりの管理をすればそれなりにプロジェクトが進むようになります。

管理強化がうまくいかない場合

しかしプロジェクトによっては、管理強化は必ずしも成功しません。そもそも難しいプロジェクトだと、それなりに管理をしていても問題は起きるからです。

例えば、法律の改正、フレームワークのバージョンアップや品質問題、設計の前提となる処理量が変わった場合などです。これらは想定が困難ですし、影響が大きいのでプロジェクトでは解決できません。

このような問題は、あらかじめ一般的なリスクの定義である「確率×影響」を見積もっていれば、統計的には組織としての問題がありません。組織の予算から問題を解決すべく人を投入し、管理を強化すれば解決するはずです。でも、必ずしもうまくいきません。

うまくいかない理由はプロセスを管理しているだけで、支援していないのでスケジュールがよりタイトになるからです。タイトになったスケジュールをどのように解決すべきか、その代表としてリリースを間に合わせる方法を題材に、次回はプロセスの分割方法を説明します。



アドベントは日本語で待降節とよび、クリスマスの4周前の日曜日からクリスマスまでの期間のことです。カトリックの教会ではリースの中心に4本のロウソクを立てたアドベントクラウンが飾られます。立てられたロウソクはアドベントキャンドルと呼ばれ、日曜毎に1本灯されます。4本すべてが揃うといよいよクリスマスです。

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