[#Redmine #TiDD] 日経SYSTEMSにRedmineの紹介記事を寄稿しました
現在発売中の日経SYSTEMS 2014年10月号と11月号に寄稿しました。
「現場でホントに役立つツール PM・運用編」のRedmineの回です。10月号は障害管理を中心にRedmineの基本的な使い方を、11月号はタスク管理とチケット駆動開発、プラグイン、REST APIとスマホクライアント、メール連携を説明しました。
紙面の都合で全体にかなり端折って説明しましたがページが足りなくなり、用意したまとめが入らなくなってしまいました。せっかく書いたものですし、謝辞もなくなってしまって申し訳ないので、11月号のまとめを一部修正して公開します。興味を持たれましたら、大手書店等でお買い求めください。
Redmineのより進んだ使い方として、タスク管理ではガントチャートでRedmineの構造を、チケット駆動開発ではプロジェクトの状況に合わせた4つの方法を説明しました。また、プラグインやAPIなどRedmineの機能拡張や外部連携についても説明しました。
Redmineを導入する場合、全体の効率化と組織文化を育てることのバランスがポイントになります。Redmineはプロジェクトの情報を一元管理するリポジトリです。障害情報やバージョン管理ツールの情報など、開発に関連する様々なデータをチケットやWikiに紐付けることで、情報共有が効率化されます。
しかし、それが旗ふり役の独りよがりであったり、Redmine導入の負担でモチベーションが下がって、開発効率が下がるようでは意味がありません。プロジェクトの関係者全員が、自分の問題として検討して、プロジェクトの状況を改善していく文化を醸成できれば、より多くの効果が得られるでしょう。
今回紹介したRedmineの使い方はごく一部です。ソフトウェア開発以外にも、メール対応やIT全般統制(赤羽根さんの論文、スライド)、受発注管理、創薬、結婚準備にいたるまで、様々な使い方があります。独立行政法人IPAが開発した定量的プロジェクト管理ツールEPM-Xのメトリクスの収集に利用されていて、ソフトウェア工学分野も期待できます。
Redmineはオープンソースソフトウェア(OSS)です。OSSを選択する場合に大切なことは継続性です。そのOSSが継続的にバージョンアップされていることはもちろんですが、中心的な開発者・支援者やユーザ、コミュニティ、周辺のソフトウェアやサービスが存在しているかも重要です。
Redmineは開発言語のRubyやフレームワークのRuby on Railsの大きなバージョンアップを乗り越えて、継続的に開発されています。また、SaaS、プラグイン、クライアントなど、有料のサービスやソフトウェアも増えています。
もちろん、ユーザも増え続けていてコミュニティも活発です。東京にはredmine.tokyo(旧品川Redmine、facebook、Twitter)、大阪にはRxTstudy(Redmineやタスク管理を考える勉強会@大阪、facebook、Twitter)というコミュニティがあります。
この記事でもこれらのコミュニティで教えていただいた内容も多く、 末筆ながら感謝の意を表します。
なお、今回の寄稿のねらいについて、2014年11月15日(土)開催のredmine.tokyo 第7回勉強会でLTさせていただきます。ご興味のある方はご参加ください。
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