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[#TiDD] バージョン管理ツールのコミット時にチケットと関連付ける3つの理由

チケットと関連づけなくてもコミットメッセージで十分と言われる方もおられますが、コミットメッセージとチケットを関連付けるメリットは以下の3つです。

情報の関連付け

コミットメッセージは同時にコミットしないと、更新情報を関連付けることができません。チケットと関連付けておけば、複数の更新をまとめることができます。

間連付けは、コミットメッセージからチケットだけでなく、逆方向も関連づけられます。チケットにwikiや関連チケットのへリンクしておけば、他の様々な情報とも間連付けることができます。

トレーサビリティ

アジャイル開発ではストーリーカードからタスクカードを作成することで、ストーリーとタスクのトレーサビリティが保たれます。XPではタスクカードにストーリー番号を書くことで、タスクからストーリーを追うことができました。

チケット駆動開発では、ストーリーとタスクのチケットを親子関係にすることで、双方向に間連付けて、トレーサビリティを確保できます。

検索を容易にする

探したい修正がどのモジュールにあるか、何時頃の修正であるかがわかってるなら、コミットメッセージを元に修正内容が確認できるかもしれません。しかし、それが1カ所でなく、テスト中など異なる時期に修正が行われていたなら、関連する修正を見つけられないかもしれません。

チケットにはタイトルや説明だけでなく、様々な属性が記載され、他の情報と関連づけられています。様々な検索条件でチケットを探し、関連する修正を見つけることができますので、仕様変更やトラブル対応の際に参考にできます。

トレードオフを考える

このように、バージョン管理ツールのコミットとチケットを間連付けると、多くのメリットがあります。しかし、少しとはいえ負担がかかりますので、メリットが感じられないなら安直に導入すべきではありません。

どのようなプロセスも、(最適ではないかもしれませんが)現場の工夫によってその組織や開発対象に最適化されているからです。

プロセスを実行するのは人です。プロジェクトの中で議論して、より良いプロセスを実現してください。


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