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スルーと情報発信で良い情報を集める - 情報量とは驚きの量 -

「情報量とは驚きの量です。砂漠で晴れの予報に驚きはないですが、雨が降る予報には驚きがあります。それが情報量です。」このように教わった情報量(リンク先はwikipedia)を元にインターネットの情報を考えると、retweetやshareによって情報量が最大化される傾向があると思います。

この驚きは、データ圧縮ツールを考えるとわかりやすいでしょう。単調なデータは圧縮して小さくできますが、複雑なデータはあまり圧縮できません。しかし、一見複雑なデータであっても、そこに規則的なパターンがあれば圧縮できます。

人は社会的動物ですので、情報交換が必要です。情報量が多いとそれに賛同するか否かに関わらず、ついつい人に伝えたくなります。インターネットによって情報交換能力が飛躍的に向上すると、普通の情報は伝達されにくくなり、以下のような情報が増えるようになりました。

良質な情報

良質な情報の代表は物事を端的に表した情報です。普通に伝えるとなかなか伝わらない事を圧縮して伝える事ができます。

整理された体系的な情報も良い情報の一つです。バラバラにあると普通の事でも、まとめられる事で、それまでにない概念や思想が生まれます。

奇異な情報

良いかどうかはともかく驚かせること、刺激を与えることを目的とする情報です。いわゆる「釣り針」や「まさかり」などが飛び交うのは、その一例です。

意識的に、いわゆるウケ狙いで発せられる事もありますし、インターネット(あるいは世の中)とはそんなものだと思われている方も見かけられます。

対策

良質な情報を受け入れるには、奇異な情報に踊らされない、いわゆる「スルー力(りょく)」が求められます。もちろん、一緒になって楽しむのも自由ですが、より良い情報を得たいならウケ狙いの情報はそっとしておけば良いと思います。

ウケ狙いは一発屋の芸人に似ています。一時的に話題になっても、実力がなければ長続きはしません。奇異な情報もパターン化されれば情報量が減るからです。

ウケ狙いをして楽しむのは自由ですし、知名度を上げるきっかけにもなるでしょう。でも、それだけでは良い情報は集まりません。

より良い情報を得るには、良い情報を提供する事です。そうすれば、自然と良い情報が集まる様になると思います(情報を得るには Give & Give)。

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