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標準化のトレードオフ その1 - 標準化のパターン -

今週は忘れ物を2回もしてしまいました。1回は家族がケータイを別の場所に移動させたからで、もう1回はいつもと違うタイミングでネクタイを締めようとしたからです。

いつもと違う状況で失敗すると言うのは誰でも経験があると思いますが、これは習慣という形でプロセスが標準化されているからだと思います。

標準化のパターン

今回の経験から、プロセスの標準化をパターン化すると以下のようになります。

(1) タスクをまとめる

出かける際に持ち出す物の置き場所を決める事で、作業を効率よくできますし、確認が容易ですので抜けを防ぐ事ができます。また、特別に持っていく物があれば、前日に同じところにおいておく事で、忘れずに持っていく事ができます。

(2) 手順を決める

準備に習熟していると、朝起きてから短時間で用意することができます。部屋のレイアウトや準備のし易さなどを考慮して手順を決めておけば、徐々にスピードアップできますし、家を出てから髭のそり忘れに気付くということもありません。

(3) チェック

忘れ物の原因の一つは、チェックの手順がなかったことです。出かける際の忘れ物は誰もがするらしく「はとがまめくてぱ」なんて言葉があるくらいです。出かける際のチェック対象を決めておけば忘れなくなるでしょう。

(4) 予備

忘れ物を2回しましたが、ネクタイを忘れた際はそのまま出勤して職場に置いてあるネクタイを締めました。予備を用意すると言うのはかなり有効で、割り箸なども予備があると安心です。外部調達でも予備の代わりになるので、職場の近所にコンビニがあるからと割り切れば、チェックの手順をかなり減らす事ができます。

標準化されていない場合

初めての顧客などの場合は、このような標準化がない状態になりがちです。まるで引っ越し後の初めての出勤のように、バタバタしてしまいます。

標準化は混乱を避けるために有効で、予備の確保という一種のフロントローディング([#Agile] アジャイル開発はフロントローディング)によって、チェックの作業を減らす事も可能です。

標準化のトレードオフ

標準化は効率化と作業品質の確保に有効で、混乱を避けて他の事に力を割けるようにします。習熟することで、その場その場で考えなくても良いようになるからです。

しかし、それは思考停止でもあります。習熟すればするほど、効率化すればするほど、今回の忘れ物の様に想定外の事象に弱くなります。

標準化して現状に満足するだけではなくて、常に考えることが大切なのでしょう。SECIモデル([#TiDD] SECIモデルから朝会という「場」を考える - 平鍋さん@SEA関西 -)の繰り返しによって、改善のイノベーションが生まれるのだと思います。

おわりに

忘れ物からプロセスの標準化を考えました。上に挙げた4つのパターンは、それぞれ、アジャイル(壁を打ち破れ! - アジャイル開発とスクラムを読んで -)、リーン([#agile] 「リーン開発の現場」を読んで その1 - 引き取り的な仕組み -)、プロセス監査、CPPM(オプションを維持するためのアソビ - CCPMのバッファを考える -)に相当するものです。

それぞれに良さがあり、その良さは特長であると共に弱点でもあります。これまで開発法が語られるとき、良さやノウハウが語られますが、その背景にある弱点はあまり語られなかったと思います。

ここに挙げた標準化のパターンとトレードオフを起点に、これらの開発法とチケット駆動開発の特長と弱点について考えてみたいと思います。

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