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[#TiDD] チケット駆動開発による「ソフトウェア開発の現場力向上」を終えて

第3回SRA関西セミナー チケット駆動開発による「ソフトウェア開発の現場力向上」を開催しました。

講演には書籍「Redmineによるタスクマネジメント実践技法」「チケット駆動開発」を共著させていただいたNRIネットコム株式会社 小川様、パネリストとしてパナソニック株式会社の上野様にご協力を得て、定員を超える方にご参加いただきました。皆様ありがとうございました。

プログラム順にご紹介すると、初めに私の方から「チケット駆動開発の知っておくべき大切な事 - コミュニケーションの視点から -」と題して講演させていただきました。

内容的にはGxP様での講演とだいたい同じですが、前回はプロジェクトマネージメントのバランスの視点で、今回は現場を意識したコミュニケーションの視点で加筆修正、再構成しました。

元の講演ではコミュニケーションはあまり意識していなかったのですが、全体を再構成してみるとほとんど全てのことがコミュニケーションと関連していて、コミュニケーションが重要であることがよくわかりました。

小川さんの講演では「Redmineの運用パターン集~私に聞くな、チケットシステムに聞け」と題して、運用保守、ヘルプデスク管理、ハードウェア資産管理、EVMによる工数管理のお話をしていただきました。

小川さんらしく「ふりかえり」を実施しながら改善されている様でした。また、講演後にお伺いした話では、それぞれトップダウンに進めそうですが、現場の業務との擦り合わせを十分行われたそうです。

Redmineでのメールの利用方法は、Rakeで行われている様です。以前書いたように私は/etc/alias派なのですが、それぞれの長所短所など一度議論してみたい所です。

最後のパネルでは、上野さんに自己紹介と発注側の立場でのポジションを発表していただきました。現場からの提案により実装から順にV字モデルの上の方に範囲を広げられたそうです。

トレーサビリティマトリクスの代わりとしての利用や、定例打ち合わせでは予定から議事録までTracで完結されていること、進捗報告がチケットへのリンクで済むこと、工数精査や関係者への連絡や作業依頼にもチケットを利用して「くせ付け」されていることなど、実践的で興味深いお話しでした。

今回は色々なお話やディスカッションを通して、現場に目を向けることは本当に重要だと思いました。やはり、プロセス改善は組織をあげて取り組む物だからなのでしょう。

最後に、参加者の傾向が変わっていることに驚きました。チケット駆動開発を実践されている方が2割、Redmineのユーザが3割とこれまでになく、少なかったことです。

チケット駆動開発はキャズムを超えつつあると思っていました。しかし、すでに好奇心おう盛な人たちは実践し、現実的な技術として広く普及する段階を迎えつつあるのかもしれません。

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