[映画] 正義の難しさ - Star Trek Into Darkness -
先行上映を見てきました。ネタバレしない範囲(のつもり)で感想をまとめます。
スタートレックシリーズはまんが宇宙大作戦を除くドラマ・映画は全て見てきました。特にドラマシリーズには、宇宙大作戦は社会風刺、新スタートレックは感情、ディープスペースなインは正義など、ただのSFでない大人も楽しめるストーリーが背景にあるところが気に入っています(あまりないシリーズや複数のストーリーを持つ物もあります。まとめて見るとよくわかりますw)。
これに比べて映画は、ファンサービス用の良くできた1話を作ったようなイメージがあって、あまり好きではありませんでした。しかし、1周回って宇宙大作戦の前の時代に戻った、前作のスタートレックは、カークとスポックの友情を中心に描いた、きちんとした映画になっていて、新しいスタートレック映画を予感させるカッコいい映画でした。
今回のスター・トレック イントゥ・ダークネス(公式サイト)は、CMを見てるだけでも映画として期待を抱かせる物で、生まれて初めて先行上映を見てきました。
前作以上にすごい映像で、迫力満点です。SFアクション映画としても楽しめます。先行上映では2Dしかなかったのですが、3Dで見直したい場面もたくさんありました。
お話はカークとスポックの友情も描かれて、ドンドン盛り上がっていきました。でも、その中で、ふと「見たいスタートレックはこれだったのか?」という疑問を抱きました。
単純に楽しめるだけではなく、背景にメッセージ性があるのが「スタートレック」ではないのか?そう思うと、素直に楽しめない気持ちになりました。
しかし、話が進むと色々とややこしくなって「これがスタートレックだ!」と言うべき、ストーリーが見えてきました。タイトルの「ダークネス」でわかるように正義についてです。
スタートレックの描く正義は複雑です。普通のSFの様に、悪者が居てヒーローが倒すだけではありません。スタートレックDS9のロミュラン人(Wikipedia)、エンタープライズの第3の性(U.S.S Kyusyu)、(ウルトラマンで言うとジャミラ)のような、視点によって正義は変わるというメッセージです。
世の中は単純な視点で善悪を決めがちですが、立場によって別の見方があること。これはソフトウェア開発でも、ビジネスでも、人生でも、意識しなければいけない大切なことだと思いました。
おまけ
パンフレットを見ていると、前作から別の時間軸が始まったように書かれています。次回作を期待してしまいますね。
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フィリピンで字幕無しで見たので、実のところ、後半の細かい会話のニュアンスとは分からなかったのですが、前作を知らない人でも楽しめて、旧シリーズのファンが思わずニンマリというのがポリシーになったようですね。
よほど練り込んだ脚本がないと、バランスを取るのが難しいと思いますが、二作続けて当たりだったので、またヒットシリーズに返り咲いた感があります。
投稿: フランシス | 2013年8月18日 (日) 17時23分
そうそう、知らない人も楽しめるという点は、旧シリーズの映画にない特徴ですね。
割引目的で連れて行った妻もそれなりに楽しめた様です。
投稿: さかば(阪井) | 2013年8月18日 (日) 18時49分
キリスト教、白人、米国国籍など、米国人のもつモノカルチャー視点の危険性に対する指摘でしょう。
イスラム社会との軋轢が生じてからずっと米国における価値観に影を落としているように思います。
それは、単一人種であっても、多様な文化、価値観を生活の中に取り込んでしまう日本人にはちょっと変わった視点なのかもしれません。善悪ではなく、価値観の衝突と和解は日本の文化において、伝統として残っていますよ。
投稿: おおの | 2013年8月22日 (木) 09時49分