無料ブログはココログ

« イン・タイムではなくジャスト・イン・タイム - 大野耐一氏 トヨタ生産方式 その1 - | トップページ | [#TiDD] SECIモデルから朝会という「場」を考える - 平鍋さん@SEA関西 - »

勉強会のバリエーションで考える社内勉強会の難しさ

社内勉強会が難しい理由は色々あると思いますが、長く続かない理由の一つはバリエーションが少ない事だと思います。私の知る範囲で社外の勉強会をざっくり分けると以下の様になります(かなり主観的です)。

総合型、ジャンル型

どのような勉強会も、そのコミュニティの興味の持つ範囲で様々な内容をしています。しかし興味の範囲の幅によって、比較的広く色々なジャンルの内容をする総合的なものから、特定の狭いジャンルの勉強会があります(総合的かどうかは比較の問題ですので、知っている勉強会によって分類が異なるでしょう)。

研究会、講演、ワークショップ、ハッカソン、ハンズオン、読書会、ワールドカフェ

開催の形式によって比較的アカデミックな研究会、第一人者による講演、やってみました的な経験談の講演、グループディスカッションや何らかの作業などを伴うワークショップ、などがあります。

ワークショップにあたるものの中でも、特定の作業を強調した勉強会もあります。プログラミング中心のハッカソン(ハッキングとマラソンの合成語)、体験学習のハンズオン、本の内容を話し合う読書会、オープンな話し合いをするワールドカフェ、など、色々あります。

団体型、独立コミュニティ型、ボス型

勉強会の運営形態によって母体となる団体のあるもの、勉強会のみの独立したコミュニティを持つもの、一人あるいは複数のボスが中心になるものがあります。

ボスだけが頑張っても難しく、参加者を含めたコミュニティを形成している場合が多いと思います(オープンソースと似てますね)。また、コミュニティが団体になったり、団体から独立して勉強会のコミュニティができている場合もあります。

年代

コミュニティによって年代が分かれます。おおまかに20−30歳台、30-40歳台、50-60歳台、のような分類ができると思います。

若い人の多いコミュニティに年配の人や管理職、経営者などが参加している事もあります。しかし逆に50歳以上が中心のコミュニティは、管理や上流などの視点のものが多いのか、若い人の参加は少ない様に思います。

バリエーションで考える社内勉強会の難しさ

社外の勉強会を見ていると、コミュニティによってこれらのバランスが取れています。やはり、母集団が多いのでうまくいくのだと思います。スタッフも参加者もフィーリングのあうコミュニティを見つけられるので、継続的に活動・参加するのでしょう(社内に情報提供する際はなるべく上記のような情報を伝える様にしています)。

これに対して、社内勉強会では母集団が小さいのでバランスが取る事が難しく、継続するにはクラブ活動のような強い方向性がないと難しいと思います(うちの会社にも1980年代にはマイコンクラブとかUNIXの勉強会などが自然発生的にありました)。

社内勉強会の場合、どちらかというと新しい技術が話題になった際に、経験者を中心に単発的に行うとうまくいくと思います。個人的な興味では、Erlangとか、Qtとか、開発環境周りのツールとか、社内で勉強会をやると聞けば間違いなく参加しますが、強制したり無理に継続的なコミュニティにしなくても良いと思っています(続いたら続いたで良いですし)。

優秀な技術者でも社内に引っ込もっていては干上がってしまいますが、楽しくなければ続かないと思います。

誰だって豊かな人生を歩みたいのですから「こんな楽しい事もあるんだよ」と楽しみながら伝えていれば良いのだと思っています。

« イン・タイムではなくジャスト・イン・タイム - 大野耐一氏 トヨタ生産方式 その1 - | トップページ | [#TiDD] SECIモデルから朝会という「場」を考える - 平鍋さん@SEA関西 - »

ソフトウェア」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« イン・タイムではなくジャスト・イン・タイム - 大野耐一氏 トヨタ生産方式 その1 - | トップページ | [#TiDD] SECIモデルから朝会という「場」を考える - 平鍋さん@SEA関西 - »