[#47Redmine]ユーザコミュニティが盛り上がってきた - 第5回 品川Redmine -
品川Redmine 第5回勉強会で基調講演をさせていただきました(つぶやきのまとめ:togetter、@akipiiさんの感想)。
講演は「チケットシステムの可能性 - 開発から業務まで -」と言うタイトルで、チケットシステムの可能性をメタに説明した後に、社内の業務改善例を紹介しました。
業務系の若い方達はモジュール間結合度を知らなくとも、オブジェクト指向なので引数をきちんと使われると思います。しかし、組み込み系だと諸般の事情で外部変数を使う事もあるので、身近に感じられた方もおられたかと思います。業務形の方は年配の上司の方への説明などの参考にしていただければと思います。
社内業務の例はエクセルシートをメールで配って行っているPCの資産管理業務をRedmineで行いつつある例で、200回繰り返していた庶務の方の作業をそれぞれ1回ずつに改善した例です。
勉強会はワークショップが中心でしたが、LTの「Yggdrasil(ゆぐどらしる) ~ サーバ運用のNo Ticket, No Work ~」が興味深かったので紹介しておきます。Yggdrasilは運用管理の構成管理ツールとでもいうべきです。チケットと構成管理を関連づけている点など興味深く聞かせていただきました。
今回、初めて参加させていただいて驚いたのは、皆さんがRedmineのユーザである事です。ワークショップの議論も、それぞれの会社の様子やRedmineの運用方法など、お互いの具体的なノウハウや悩み事を共有する事ができました。
大阪のRxTstudyもRedmineの勉強会ですが、Redmineとタスクマネジメントの勉強会なので、Redmine以外のユーザーの方も含まれていますが、品川はRedmineが標準のユーザコミュニティの様に感じました。
同じような環境は学会の研究会でもあって、ソフトウェア工学研究会から独立していった人工知能やオブジェクト指向の研究会などが同じような感じなのではないかと思います。
これらの研究をされている方は、ソフトウェア工学研究会でも発表されますが、その時は基礎的な専門用語から説明されると思います。しかし、それぞれの専門家ばかりの研究会なら、基本的な説明も程々により深い議論をされるでしょう。
そのような深い議論が品川では本編の勉強会の初めから行われました。もちろん、RxTstudyでも深い話もありますし、2次会になると負けていない議論もしています。でも、それが品川ではほぼ全員なのです。今回はテーマ設定の影響か、どちらかというとRxTstudyが開発者が多い感じで、品川は運用者が多い感じがしました。
今回、品川Redmineに参加させていただいて、興味深いお話をたくさん聞く事ができました。そして「いよいよRedmineが本格普及を始めた!」と思いました。
« 自転車の教え方 - トレーニングのあり方の考察 - | トップページ | 理にかなったアジャイル王子の華麗なるペラペラ英会話メソッド - 第24回 関西IT勉強宴会 - »
「チケット駆動開発」カテゴリの記事
- One fact in one placeとチケット駆動開発 - Software Processes are Software, Too -(2021.12.21)
- マルチスレッド処理と進捗管理・配員・作業分割/割り当て- Software Processes are Software, Too -(2021.12.20)
- カプセル化と組織パターン - Software Processes are Software, Too -(2021.12.20)
- [#TiDD] ポケモンGOにチケット駆動開発のポイントを学ぶ(2018.05.01)
- [#TiDD] プロジェクトを成功させるチケット管理(2017.07.02)
「Redmine」カテゴリの記事
- [#TiDD] プロジェクトを成功させるチケット管理(2017.07.02)
- Redmineが得意なプロジェクト(2016.09.20)
- 『Redmine実践ガイド』に書き忘れた事 - 管理を容易にするチケット番号の一意性 -(2016.08.11)
- [#Node-RED] Node-REDでTwitterのDMからRedmineのチケットを作成する(2016.04.17)
- [#Node-RED] RedmineのREST API を呼ぶ(2016.04.17)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« 自転車の教え方 - トレーニングのあり方の考察 - | トップページ | 理にかなったアジャイル王子の華麗なるペラペラ英会話メソッド - 第24回 関西IT勉強宴会 - »
さかいさま、こんにちは。
関西から講演に来て下さって、ありがとうございました!
Redmine本の執筆者をお招きする事が出来て、光栄です。
わたしたちの部署でも、いくつかの業務タスクをチケットで管理しています。
(すでに専用の業務システムがあるものは別ですが、そこに乗っかれない、課、部のみんなで作業したり定期的に確認するタスクなど)
Backlogsぐらい軽いノリのものが本当は好きなのですが、Tracほど堅すぎず、でも、業務用のツールとして『きちんと感』もあるRedmineは、開発以外の使い方でも、それなりに受け入れやすいんじゃないかなあと思っています。
また、RxTstudyとの雰囲気の違いも、なるほど〜!と拝見しました。
投稿: akiko | 2013年7月 2日 (火) 06時59分
コメントありがとうございます。
こちらこそ、ありがとうございました。
興味深いお話を色々聞けて、楽しかったです。
Redmineなどの色々できるチケットシステムは、業務の隙間を埋めるのに向いていると思います。実際やってみると意外と知らない事もあったりして、知恵比べみたいで楽しいです。
また機会がありましたら参加させていただきますので、よろしくお願いします。
投稿: さかば(阪井) | 2013年7月 5日 (金) 09時17分