サーバントリーダーシップで「和」(ハーモニー)を実現する
NHK朝のテレビドラマ「あまちゃん」を見ています。キャストもストーリーも楽しめますが、中でもオープニングが秀逸だと思います。
オープニングでは、最初に主人公がジャンプしますが、あれがすごく良い!
あのシーンが無いなら、軽快な音楽に北三陸の景色が流れているだけで「ふーん」と言う感じですが、あのシーンがある事でぶっ飛んだ感じが良く出ています。しかも、後半にもジャンプシーンがあって、それの前振りにもなっています。
そのような構成も、やはり主人公のキャラクターや音楽があってのことですから、プロデュースというのは、商品の価値を作り出すすごい仕事だと思います。
「きゃりーぱみゅぱみゅ」さん
(ドラえもんがポケットから道具を出す時の様に言い易い)
プロデュースのことを考えはじめたきっかけは「きゃりーぱみゅぱみゅ」さんでした。
昨晩、暑くて目覚めた時に見た深夜放送で知ったきゃりーぱみゅぱみゅのミュージックビデオ youtube.com/watch?v=yzC4hF… perfumeと同じ中田ヤスタカ氏のプロデュース。これだけ表現できると楽しいでしょうね。
— さかばさん (@sakaba37) 2011年8月18日
初めてミュージックビデオを見た後にTVなどを見ていると、このビデオがフィンランドでアクセス1位になったとかで世界的なブームになっているようでした。
調べてみると「きゃりーぱみゅぱみゅ」さんは読者モデルで、変顔をブログに載せている事で有名だとか。それがなぜ、あんなにぶっ飛んだプロモーションビデオにつながるんだろうと思いました。
音楽チャンネルの番組を見ていると、きっかけはプロデュースした中田ヤスタカ氏のDJコンテストのようなものに出た事だそうです。ラジオでDJをしていた木村カエラさんと似ていますね。
最初のミニアルバムを聞いてみるとperfumeのイメージを受けましたが、最近の楽曲はきゃりーさんの好きなYUKIさんのイメージに近くなっています。たぶん最初の頃はあまり意見も言えなかったようで、最初の曲では「妖精にしてあげる」と赤鬼のようなメイクをされていました。最近はファッションなど、個性が前面に出ていますね。
情熱大陸というTV番組によると、中田ヤスタカ氏は「手伝っているだけだ」と言われている様です。能力が発揮できないならそれを助けるし、能力を発揮できる様になれば応援する。この中田ヤスタカ氏のあり方は、サーバントリーダーシップだと思いました。
「和」はハーモニー
プロデュースというお仕事は、このようにサーバントリーダーシップを発揮して、顧客により多くの価値を提供する仕事だと思いました。
そんなことを考えていたとき、日本に住む外国人のTV番組をやっていました。その中で英語の詩が読まれたとき、「ハーモニー」という言葉が「和」と訳されていました。
「和」と言う言葉を聞くと「和を乱さない」と言う様に、自分を抑えて丸く納めるようなイメージに捉えていました。しかし、加算の答えも「和」と言いますし、自分を抑えてカドを立てないのではなく、お互いの能力が加算されてハーモニーした状態を「和」というのでしょう。
プロジェクトは様々な能力や経験を持つ人の集まりです。管理し易い様に個人を押さえつけたのでは、能力を最大限に発揮できません。時には助け、時には意見を採用し、開発環境とともにコミュニケーションと情報共有の場を用意し、能力が最大限に発揮できる様にして、プロジェクトの「和」を実現したいと思いました。
« [#TiDD] XP祭り関西2013で「アジャイルの夢を現実に! 」を講演します #xpjugkansai | トップページ | 日本でスクラムを実践するなら読んでおきたい本(SCRUM BOOT CAMP THE BOOK) »
「私のアジャイル」カテゴリの記事
- One fact in one placeとチケット駆動開発 - Software Processes are Software, Too -(2021.12.21)
- マルチスレッド処理と進捗管理・配員・作業分割/割り当て- Software Processes are Software, Too -(2021.12.20)
- カプセル化と組織パターン - Software Processes are Software, Too -(2021.12.20)
- Greedy algorithmと2割8割の法則 - Software Processes are Software, Too -(2021.12.12)
- 「任せて、任せず」「魚を与えるのではなく"釣り"を教えよ」(2021.08.16)
« [#TiDD] XP祭り関西2013で「アジャイルの夢を現実に! 」を講演します #xpjugkansai | トップページ | 日本でスクラムを実践するなら読んでおきたい本(SCRUM BOOT CAMP THE BOOK) »
コメント