体年齢というメトリクスを考える - omron KaradaScan 214 -
クレジットカードのポイントがたまっていたので omron KaradaScan 214 (HBF-214)というヘルスメーターに交換しました。
とても薄い形状で、ガスレンジのようなガラストップのおしゃれなデザインです。類似のデザインが出れば、裁判で争いたくなるのもわかります。
いわゆる体重計なのですが、箱には体重体組成計と書かれていて、多くのメトリクス(尺度)が計測できます。個人データとして年齢、性別、身長を入力(設定は4人、毎回入力するゲストもあります)すると、体重だけでなく、BMI、基礎代謝、体年齢骨格筋率、内臓脂肪レベル、体脂肪率が測れます。
この中で面白かったのは、体年齢です。体のメトリクスは体重や体脂肪率の様に、性別によって基準が異なるものですが、体年齢は個人データで補正した値を表示するので単純に比較できます。
測定のやり直しで1歳の変動がありましたので厳密な値ではない様ですが、家族と比較できるのは面白いです。我が家は既に息子が独立していて、これまで家族と比較する事はなかったのですが、これなら妻や娘と比較できます。
体年齢は、アメーバ経営のメトリクスの様に、共通のメトリクスで、共通の価値観による比較が可能であることが特徴です。個人や小さな組織ごとのメトリクスではなく、家族や会社全体で比較可能なメトリクスは、問題点の見える化を実現しますので、改善を支援するものです。
実際に体年齢は、問題点を明らかにし、改善の必要性を示してくれました。具体的には同じ学年の妻が若くて、私が老けていると言う残念な結果でした。この値を見る事で、問題は明らかになり、改善の必要性を確認する事ができました。
ソフトウェアの世界でこのように開発言語や業務を超えて比較できるものの代表と言えば、ファンクションポイントでしょう。ただ、難点は正確な測定には標準化が必要で、調整に時間のかかる事でしょう。
それに比べると、体年齢は年齢と体重で定められている基礎代謝をに基づくもので、個人データを設定してヘルスメーターに乗るだけで表示されます。このように
- 問題を示す
- 比較が容易
- 収集が容易
という良いメトリクスなのでしょうね。
メトリクスは体験するとよくわかるものです。これまでは何とも思わない数値しかなかったのに、把握できる様になる事で、値を気にする様になりますし、比較して競争する様になります。
ただし、改善を行うのは人間です。若い数値が表示された妻は喜んでいましたので、今後も健康を維持する様に行動する事でしょう。老けた年齢が示された私は、すでに認識している結果が示されて、気にはするもののすでにあきらめ状態になりまいました。
良いメトリクスを使えば問題を意識し、改善に役立てる事は可能です。課題はメトリクスを活かして、互いに協力しながら改善に向けて努力できるモチベーションをどのように維持するかのようです。
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