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[#TiDD] 年末放談会「ソフトウェアビジネスのパラダイムシフト」SEA関西プロセス分科会

第50回を迎えたSEA関西プロセス分科会。今回は50回記念という事で第1部が世話人の阪井と小川さんの講演。第2部がSEA名物の年末放談会でした。

第1部「チケット駆動開発」

阪井「挑戦の道具としてのチケット駆動開発

私の発表は放談会につながる様に、1990年代から続いているパラダイムシフトを踏まえて、チケット駆動開発を新しい環境、実装方法、業務に挑戦するために、チケット駆動開発をどのようにテーラリングすれば良いかをお話ししました。

小川さん「チケット駆動開発のフレームワーク~現場の経験知からパターン言語へ
http://www.slideshare.net/akipii.oga/4redmine

ここのところ、小川さんはチケット駆動開発を価値やプラクティスで整理しようとされています。私は3回聞きましたが、どんどんこなれてきている様に感じました。これからに期待しています。

第2部 年末放談会「ソフトウェアビジネスのパラダイムシフト」

放談会はプロセス分科会が始まる前、たぶん1990年ごろからやっています。日頃のSEAは講師を中心に発表と少なくとも30分以上の質疑応答で、そういう真面目な感じの分科会をしています。とはいえ、忘年会や新年会の前は少し羽目を外して自由な議論がしたいと、話したい人が順に前に出て言いたい放題、聞く方も自由に議論をする、といった形の時間を取っています。

今回、前に出たのは、司会をされた小林さん、講師の小川さん、そして阪井です。

小林さん「ソフトウェアビジネスのパラダイムシフト

スライドが公開されました。最近のソフトウェア開発にまつわる色々な流れについて語られました。その中でRubyのまつもとさんの書籍にも書いている話としてCAP定理のお話をされました。

小川さん「最近感じる事」(ブログ

このお話で特徴的なのはDOAですね。小林さんのお話と共に後で語ります。

阪井「[#TiDD] アジャイル開発が注目される理由

予定していなかったのですが、昔のブログのお話をしました。開発のリスクをどのように分散するか、その際に企業の利益を確保するかという事を考えると、ユーザ系企業とベンダーの提携や合併が進むと思っていましたが、やはりそうなってきてますね。とお話ししました。

未来を考える

放談会で大きな刺激を受けました。色々考えると、パラダイムシフトには方向性のある物と揺らぎのある物があると思っています。

小林さんと小川さんのお話を聞いて思い出したのが、RISC CPUです。かつてはCPUが効率的に使えないのは、CISC CPUの命令セットが複雑なためであるとして、シンプルな命令セットにしたCPUが作られました。当時は革新的でそれ以外は考えられないとブームになりました。しかし、短期的には大きなシェアをとったものの、CISC CPU特にインテル社がその技術を取り込んで高速化を図った事から、結果的にインテル社の寡占が進みました。

同じ様に、RDBに与えられた制約を外す事で、NoSQLは高速に大量のデータを扱える様になりましたが、それをベースに複雑なクエリができる様にする事や、RDBとの組み合わせで高速化を図る事もある程度増えるのではないかと思っています。

この揺らぎというのを考えると私の発表に挙げたリスクの各分野で未来が予測できます。

環境

ホスト、PCでの分散、サーバ+X端末、ワークステーションによる分散、クラウド、というように集中と分散はこれまでも繰り返されてきました。これからが分散だとすると、HTML+Javascriptのように端末側のリソースを使う技術が増えるのでしょう。

実装方法

実装では機能中心とデータ中心の揺らぎがあります。また、ボトムアップとトップダウンという揺らぎもあります。アジャイル開発を見ていると、ストーリーという機能的な分割中心のボトムアップですので、ブームのさらにその先には上にあげた新しい形でのデータ中心アプローチや、複数の組織を統合するためのトップダウンアプローチなどが出てくるかもしれません。

また、プロセスとプロダクトという揺らぎもあります。アジャイルはプロセスでもありますがプロダクト重視なので、ツールを中心にプロセスを重視したアプローチが出てくるかもしれません。

業務ドメイン

これまで、RDBやNoSQLのように、新しい実現方法で新しい業務が実現されてきました。そこでは、電子化、効率化、自動化、決定支援が行われてきた。これは揺らぎでなく方向性です。今は単にたくさんのデータを扱う事が中心ですが、協調フィルタリング(Wikipedia)などで予測する事や、ユーザの動作の予測などが行われる様になると思っています。

最近知ったのですが、iOSでは押されたキーを推測するのに、辞書データの頻度情報を利用しているそうです。計算機は大陸弾道弾の軌道計算が始まりと言われていますが、また、先祖帰りをするのではないでしょうか。シミュレーションによって実際に動かさずに判断したり、時間を超えて予測する様になるでしょう。これも一種の揺らぎかもしれません。

さて、このような中で、技術者はどのように生きるべきか?信念を持つ生き方も良いですが、世の中は冷静に見ないと行けません。楽しいからだけが理由であったり、みんながそういうからマネをすれば仕事にありつける、という発想は危険でしょう。たとえば、アジャイル開発では多能工だとやり易い様ですが、自分の得意分野を常に持つ事もこれからは求められると思います。

そのためには、常に新しい技術に挑戦しなければ行けません。そこで、チケット駆動開発がきっと大きな力になるでしょう。と、今回の発表に戻ってきたところで今日の放談は終わります。

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