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ビジネスと作る人との距離 - 第20回関西IT勉強宴会 その2 -

その言葉を聞いたのはXP祭り関西2009の平鍋さんの講演でした。日本と海外の違いについての質問に「ビジネスと作る人との距離が近く、同じリスクをとる」と言われていました。

ライブモデリング

先日の関西IT勉強宴会のライブモデリングで思い浮かべたのは、この言葉でした。ライブモデリングをされていた 渡辺幸三さんはモデリング支援ツール XEAD Modelerを開発されている方で、その方法論である三要素分析法のモデリングセッションでは、

ユーザーの発言にもとづき、それぞれのサブジェクトエリア毎にデータモデル、業務モデル、機能モデルの順にその場で手書きでまとめる

と言う事が行われます。このようなユーザーとの直接の対話は他の方法論でも見られます。要求開発のコタツモデルではトップ、業務担当、IT担当が膝を突き合わせる場を持ちますし、平鍋さんと共に要求開発宣言に署名されている神崎さんの書籍「顧客の要求を確実に仕様にできる要件定義マニュアル」に載っているRDRAでもモデルを用いた分析による全体像の共有や打ち合わせに触れられています。

良いソフトウェア開発は同じ方向を向く?

最近、ふと気になって@ryuzeeさんの

[Agile]あなたのプロジェクトはどのくらい「アジャイル」か?

を確認してみました。アジャイル開発でないと(少なくともお客様は)思っているのですが、微妙な項目がいくつかあったものの、完全に満たしていないのは以下の1つだけでした。

×チームは自己組織化されているか(他人の仕事のやり方を指示するような人は誰もいないか)

チームには、新人もいて指導する人が必要なので、仕方ないと思っています。もちろん、このチェックは[Agile]Agileってなんだっけ?(資料公開) に書かれている事を満たしているチームのチェック用だと思いますので、私のプロジェクトはアジャイルだと主張する気はありませんし、多くの項目は、お客様に恵まれているからだと思います。しかし、私が大切に思っている事は、アジャイルと共通しているのだと再認識しました。

また、以前、SEA関西XPJUG関西の協力を得て行った「CMM vs XP」のパネルディスカッションでも、それぞれを実践されている方の目的を反し合った結果、「なんだ、同じじゃん」という意見が出るなど、より良いソフトウェア開発を目指す開発者の思いは、どのような開発法であっても同じ物だと思いました。

結論

そこで、良いソフトウェア開発は、同じ方向を向くのではないかと思った次第です。特に、ソフトウェアは現実の世界の一部に組み込まれる物ですので、

良いソフトウェアを開発するには ビジネスと作る人との距離を近くする必要がある。

と言う事を再認識した次第です。



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