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情報を得るには Give & Give - 発表のモチベーション -

なぜ、私は色々なところで発表したいのか?ふと、気になって考えてみました。

人によって色々な人がいるでしょう。有名になりたい、人脈を作りたい、実績が欲しい、理想とする有名人に近づきたい、、。どれも、私にはピンときませんでした。そこで、昔を振り返ると、少しヒントが見つかりましたので、まとめてみます。

わかった事を伝えたい。まとめたい。

会社に入りたての頃はjusやSEAでviのTipsや入門的な内容、UNIXのことなどを発表をさせていいただく機会がありました。当時は勉強する事が面白くて、わかった事を他の人にも伝えたくて仕方がなかったと思います。

会社の人の発表を見る機会も多かったので、見様見まねで発表していました。実際に発表するとなるとわかっていないと発表できませんから、発表準備が結構勉強にもなりました。

人の役に立ちたい。

FM-TOWNSというマイナーなパソコンを使っている時は、フリーウェアなども公開しました。ちょっとしたツールとか、プリントユーティリティとか、会社の人がfjで流したTeXのドキュメントを変換したものとか、色々です。

マイナーなパソコンの世界では、自分の欲しい物は他の人も欲しい物で、きっと誰も作っていないのですから、人の役に立ててとても楽しかったです。日頃の仕事では自分の作ったソフトウェアやシステムがどのように役立っているか知る機会が少なかったので、ダウンロード数の増加やコメントがいただけるととても幸せでした。

もっと知りたい。

私が発表する理由で最も大きいのは、「もっと知りたい」という理由からです。上に書いたように発表すると勉強になるだけでなく、情報発信する事で情報が集まってくるからです。そう思う様になったのは、AMIGAという当時としては珍しいマルチタスクで動くパソコンを買った時でした。

プログラミングが目的でなく、レミングスなどの最新のゲームで遊んでいれば英語の勉強になるだろうと、軽い気持ちで買いました。AMIGAはとても奥の深いパソコンで、情報を得ることで色々な世界が広がりました。

私の情報源はAMIGAのユーザー会に入っていた会社の先輩でした。その先輩が言われるには「情報を得るには Give & Give」、情報発信を続ける事で新しい情報が自然と入ってくるとのこと。

確かに私の過去を振り返っても、それは事実でした。発表した後の懇親会では、発表に関する話題で盛り上がりますし、ソフトを公開すればコミュニティの掲示板で関連の話題が出ました。また、その後の研究発表でも、研究へのヒントを得たり関連研究を教えていただけるという経験をしています。

情報を得るには Give & Give

ふつうなら「Give & Take」と考えるのでしょうけど、そうは簡単に行きません。見返りを期待せず、とにかく自分から情報を提供するので情報が集まってきます。どこに行っても最初は初心者ですから、教えるのではなく、発表させていただくつもりで情報提供します。

ある先生が学生さんに「3回行けば、その分野の人と認識してもらえる」と言われていました。どんなに口べたな人でも、3回も発表させていただく機会があれば、そのうちに仲間であると認識してもらえます。

発表する機会を得るには、他の人にない何かが必要です。発見や発明かもしれませんし、新しい観点かも知れません。もちろん、経験して得た事は他の人にない情報です。聞く人が活用できる形で発表できたなら、多くの質問によって理解が深まり、関連情報も集まるでしょう。

情報発信は楽しい

いつもそんな事ばかり考えて発表している訳ではありませんが、これまでを振り返ると、心のどこかで考えていました。

「情報を得るには Give & Give」

だって、知らない事がわかったら楽しいじゃないですか。私が発表を続けているのは、ただそれだけでした。

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