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おぉ、モンブランか! - ソフトウェア・グラフィティ -

特にケーキが食べたい訳でもないのに、ふと見かけたモンブラン。「おぉ、モンブランか!」おいしそうなので、口の中はすでにモンブランのイメージでいっぱいになります。お店に入ると、他の商品と比較する事もなくモンブランを買ってしまいます。それが特別な味でなくても、期待通りの味であれば「これ、これ!」満足して、そのモンブランがお気に入りになるのでしょう。

ほかにも色々な買い方があるでしょう。最近はロールケーキがブームだからと買う時もあるでしょう。そんな時は、「まあ、こんなものかなぁ」で、終わるでしょう。

とにかくケーキが食べたいと言う時もあります。そんな時はお店に入って一番おいしいのはどれかと選びます。そんな時は、それがとてもおいしいケーキだったとしても「今度はどれにしようか」などと考えて、次は別のケーキを選んでしまいます。

ソフトウェア業界に入って28年、自社・他社共に転職された方を多く見ましたし、チャンスもありましたが、私自身はなぜか会社を辞めようと思った事がありません。その事が自分自身でも説明ができず、失礼とは思いながらも会社を辞める人に理由を何度か聞いた事があります。

そこで気づいたのが、上のたとえ話です。情報系出身でなかった私は、別の業種は検討したもののIT系の他社を見ずに会社を決めました。それが、とても面白い会社だったからです。

求人案内用の新聞のようなチラシがあって、そこに似顔絵とともにユニークな社員のコメントが載っていました。そして、そこにこんな文章もありました。

「SRAは船です。同じ方向に行きたい人は乗ってください。いつでも降りられます。」

いやぁ、面白かった。年功序列が中心の時代に、既に先を言っていたのです。他にも読み進めると、商用では国内最初のUNIX導入とか、ソフトウェア工学とか、門外漢には意味不明ながら面白そうな言葉が並んでいました。

それは、私にとってモンブランでした。「おぉ、モンブランか!」と思いました。卒業研究のプログラミングに苦しんでいた私が「ソフトウェア開発をもっと知りたい」そんな思いでSRAを選びました。他社と見比べていないので、ベストな選択かはわかりませんが「これ、これ!」と思うような味でした。

そんな私が、入社1年目か2年目の事でした。当時の大阪営業所の社員の前で専務(当時)がISPW(International Software Process Workshop)への海外出張のお話をしてくださいました。

「プロセスというのがあってね。オスターワイルというのが『プロセスもソフトウェアだ』とか言うんだ」

ソフトウェア工学を大きく変えたこの言葉の意味が、当時はよくわかりませんでした。しかし「タバコを吸いにいったら、ダイクストラが煙草を吸っているので『タバコはGOTO文より有害ですよ!』と言った」というお話と共に、なぜか鮮明に覚えています。

そんな当時の専務が本を書かれました。まだパラパラと読んだ程度ですが、モンブランがどんな味かが書かれている様です。ご興味を持たれましたら、ぜひお読みください。ソフトウェア業界の歴史もよくわかると思います。


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