無料ブログはココログ

« 2012年9月 | トップページ | 2012年11月 »

[#TiDD] チケットの制約によるプロセスの自動化

プロセスの自動化には色々あります。

  • 何もしなくても勝手にしてくれる
  • 指示をすればしてくれる
  • 判断する助けをしてくれる

といった自動化が、まず思いつきます。チケット駆動開発に関連する物なら、メールやrssによる通知、バージョン管理ツールでのコミット時にチケットをクローズする、デプロイ結果のチケット発行など、ツールの連携、レポートや集計、ガントチャート、バーンダウンチャートなど、情報の見える化、などが挙げられるでしょう。

プロセスの自動化にはこれ以外にも

  • 確認しなくても良いように制約を与える

という自動化があります。本来ならその作業が行われたかを確認すべき作業が不要になるからです。

チケット駆動開発では、権限の指定によって、参照や更新を制限する事ができますし、本人(とツールの管理者)だけが参照できるプライベートチケットのしていなどがあります。さらにツールによっては、チケットの種類ごとにワークフローを指定できるものや、特定の項目の入力を必須にできるものがあります。

これらの機能は、作業者のミスを減らして楽ができるように、混乱を防ぐ事でより高度な作業ができる様に制約が与えられます。

かつて、ISO-9000の導入事例のお話を聞いたことがあります。押印欄や記入欄が埋まっていないといけないので、使われない欄を無くして、過去の文書には斜線を入れたそうです。

押印欄は業務のワークフローのエビデンス(証拠)で実施結果を可視化するものです。意味のある制約は使われる制約です。チケット駆動開発においても、むやみに制約を追加してしまうと確認作業がボトルネックになって作業が停滞したり、必須の項目にデフォルト値や曖昧な情報しか記入されなくなってしまいます。

必要な制約があっても、安易に全てのチケットにつけると危険です。制約が不要な場合があるならチケットの種類を分けて、ワークフローや必須項目を別にした方が良いでしょう。

以前、記事に書いた様に制約とチケット駆動開発は関連深い反面、よく考えないとチケット駆動開発によって仕事がやりにくくなる可能性もあります。ある種の制約は自由を増すと言われる様に、どのような制約なら自由を増すかを見極めるのがポイントです。現状の問題を見極めてその解決方法としてチケット駆動開発を利用するなら、きっとプロジェクトを成功に導く事ができるでしょう。

[#TiDD] 「チケット駆動開発」への思い #RxTstudy 発表資料

第6回 RxTstudyRedmineやタスク管理を考える懇親会@大阪)の発表資料を事前公開します。今回のタイトルは「『チケット駆動開発』への思い」です。

発表概要:
 チケット駆動開発という言葉が広く普及し、多くの方が実践されるようになりました。
 そのような中で、書籍「チケット駆動開発」がどのような位置づけで書かれ、どのような読者に情報を提供しようとしているかをお話します。
 また、本の構成から感じ取っていただきたい、チケット駆動開発を実践する上でどのような点に注力すればプロジェクトを成功に導けるか、についてお話します。

[#TiDD] チケット駆動開発で自律的なチームに変わる

チケット駆動開発を利用すると、自律的なチームに変わることができます。
ただし、チケット駆動開発であれば変われるのではなく、以下のような運用方法が必要です。

漏れなく作業が実践される

  • 開発者自身の備忘録として利用されていること
  • 毎日見る習慣ができていること
  • さりげなく棚卸しする

ゆるいワークフローで支えあう

  • メンバーに必要な権限が委譲されていること
  • 気づいたときに起票やコメントができること

トレーサビリティが確保される

  • コミットの理由が説明できるようチケットと関連付けられていること
  • 負担にならないように、早めにアドバイスして習慣づける

充実したコミュニケーション

  • チケットを中心にプロジェクトが運営されること
  • 朝会、ふりかえり、チャット、メールなど、チケット以外の意見を出し合える場が用意されること

チームワーク

  • Wikiに情報をまとめるなど、チケット以外の情報も適宜利用すること
  • ロードマップやタイムラインなどでチーム全体の状況も確認する雰囲気を作ること

サーバントリーダーシップ

  • 指示よりも支援。各自が判断ができるようフォローする
  • 効率の良い作業ができるようにチームを守る

※参考:「チケット駆動開発」12章 チケット駆動開発のテーラリング

[#iPhone] iPhone5用手帳型ケース(980円)

久しぶりにラジオショックにいくと、普通のケースのほか、iPhone5用の手帳ケースがありました(980円)。

Iphone5newcase

以前のタイプに比べると、右手で持ち易く、プラスチックで挟む形なので薄く、飛び出す事も無くなりました。また、カード入れは少しきつめですが問題なく使えました。

ICカードをカード入れの下のところに入れて、おさいふケータイにしたところ、アンテナからはなれたためか、エラーが全くなくなりました。

茶色以外にも黒、白、ワニ皮風、カード入れの無いタイプ(780円)などがありました。普通のタイプのケースも380円からありましたので、興味のある方は一度除かれてはいかがでしょうか?

[#iPhone] ホームボタンがおかしくなった時に検討すべき事

iPhone4のホームボタンの効きが悪くなったこともあり、iPhone5に乗り換えました。

auにMNPしたので手元にはiPhone4が残りました。そこで、FMラジオ付目覚ましスピーカー PSP-BQBの音源として用いる事にしました。Apple IDを共通にしていると、iPhone5で購入した曲をダウンロードできるので、結構便利です。

しかし、そもそもホームボタンの効きが悪くなって買い替えたので、使い続けには不便です。そこで、情報を収集すると、修理せずに改善する方法がありました。以下のその方法を書きますが、自己責任でお願いします。

1. 振動を与える
電動歯ブラシなどで振動を与えると間に挟まった誇りがとれて調子が良くなるそうです。自宅に歯ブラシがないので振動機能付きの安全剃刀を使いました。平らなところに置いて、ホームボタンに30秒から1分程度振動を与えると、見事に調子良くなりました。

A4_wkwkceaahc1x

2. 調整する
@tkmtmkt_ykhm さんに教わった方法です(情報ありがとうございます)。

  

反応が悪くなったiPhoneのホームボタンの効きを一気に改善する方法。

ソフト的に調整する事で改善する様です。ホームボタンはアナログもしくは多段階なのでしょうか?

3. ソフト的なホームボタンを使う
画面上からソフト的にホームボタンを押す事ができます。

  設定=>アクセシビリティ=>AssistiveTouch設定

を有効にすると、左上に薄く丸い画像が表示されます。スピーカーに接続した時は、ホームボタンが押しにくくなるので重宝しています。左上の戻るボタンが押せなくなるので、ソフトホームボタンを押す、戻るを押す、メニューの余白を押す、という操作が必要になります。3ボタンで呼び出すような設定もできますが、そもそも押しにくい事が問題なのでやっていません。

これまで修理しか無いと思っていましたが、色々と方法があるのですね。くどい様ですが、試される方は自己責任でお願いします。

[#TiDD] チケット駆動開発はアジャイルの仕組みを支援・強化する

ここまで、フロントローディング混乱の回避コミュニケーションといったアジャイルの仕組みを説明しました。チケット駆動開発はRedmineなどのチケットシステムのチケットをタスクカードとして用いる事で、これらの仕組みを支援し、強化します。では、具体的に見ていきましょう。

フロントローディング

チケットシステムは様々な可視化によってフロントローディングを支援します。タスクを記述したチケットにマイルストーン、あるいは、バージョンを設定する事で、必要なイテレーションの一覧をレポート(クエリ)として見る事ができます。また、複数イテレーションのロードマップを示して状況を確認する事ができます。

バージョンを用いる場合は、その使い方に気をつけてください。障害管理の場合は、不具合の原因となったテスト対象のバージョンを示す事が多いでしょう。しかし、タスクの場合は実装した成果物がリリースされるバージョンを示す事が多いので一覧を見る際には気をつけてください。

混乱を避ける

イテレーションの切れ目を変化の受け入れのタイミングとできるほか、カンバンとして運用すれば1日の始めや終わりに変化を受け入れる事ができます。チケットの更新は開発者の都合の良いタイミングで確認してチケットを受け入れれば良いので、日々のリズムが崩れない様にできます。

また、チケットの履歴によって過去の詳細情報を確認できます。自動テストの結果、バグの内容の確認、仕様の詳細が明確でない場合の議論、など多くの情報をチケットの履歴から知る事ができます。

さらに、ワークフローの機能を用いる事で、もれなく確認などの作業を追加する事ができます。繰り返しリリースをしていると、リリース済みのソースと開発中のソースの両方に修正が必要になる場合があります。このような場合も、ワークフローで確認作業用のステータスを定義する事で漏れなく実施できます。また、客先の要望をそのまま受けるのではなく窓口担当者を決めたい場合も、チケットの起票できる担当者のロールを限定すればうまくいくでしょう。

コミュニケーション

チケット駆動開発はコミュニケーションの向上のためにあるといっても過言ではありません。アジャイル開発のタスクボードはチケットの一覧であるレポート(クエリ)です。プロジェクト全体の状況だけでなく、個々の開発者の状況など特定条件の情報を簡単に知る事ができます。

チケットシステムは物理的にタスクボードが置けない場合や分散開発の場合に役立つでしょう。また、チケットの更新情報はメール、RSS、Eclipseプラグインで取得できますので、プロジェクトが佳境に入った際に役立つでしょう。

タスクボードの場合は、チケットは一定の粒度でそろえておいて、チームで共有する事が基本です。チケットシステムなら登録できるチケットに上限がありませんので、工数は少ない物の重要な作業をチケットとして残しておく事ができます。

しかし、あまりにもチケットが増えすぎると、状況を確認するだけでも大変です。共通の手順にできるような情報はWikiに書く、個人の備忘録などはプライベートチケットにするといった工夫も必要でしょう。

まとめ

チケット駆動開発はこのようにアジャイル開発の支援や強化をします。強化されたプロセス全体をチケット駆動開発とすれば、完全型のチケット駆動開発になります。また、既存のプロセスをベースにこれらの仕組みを一部だけ導入すれば、補完型のチケット駆動開発になります。補完型のうち、従来法の開発をベースにアジャイル要素を追加する場合は特に「アダプタブル・ウォーターフォール」と呼んでいます。

チケット駆動開発は細かな作業による混乱を防具と共にコミュニケーションを向上させる仕組みとして生まれ、アジャイル開発を支援する仕組みとして発展しました。その実践方法は多彩です。プロジェクトの状況に合わせて、ふさわしいチケット駆動開発を実践できるように工夫してください。

[#Agile] アジャイル開発はコミュニケーションで価値を実現するオブジェクト指向システム

「ソストウェア開発の神話(人月の神話)」にも書かれているように、ソフトウェア開発の混乱を避けるにはコミュニケーションは重要です。アジャイル開発の世界では、チームや人で実現するプロセスをオブジェクトとして見ると、コミュニケーションというメッセージパッシングによって価値を提供する効率の良いシステムが実現されている事が分かります。

アジャイル開発はオブジェクト指向システム

アジャイル開発のプロセスは、オブジェクト指向の世界がメッセージパッシングによって実現される様にコミュニケーションで価値を実現します。

従来の開発プロセスは、実現する機能ごとにチームや人が割り当てられます。各機能で実現する事は文書化され、それを実現する契約により義務が文書化され実現されます。

これに対して、アジャイル開発はゴールと方向性がスーパークラスで定義され、それを継承した小さなオブジェクトであるチームや人の組み合わせで全体が構成されています。各オブジェクトは無駄のない様に一元化され、効率化されます。その動作の正当性は常に確認されていて、コミットした責務を果たすべく自律的に行動します。

オブジェクト同士がメッセージパッシングにより連携してシステムを実現するように、アジャイル開発ではコミュニケーションによって各メンバーが責務を果たして、価値を実現します。

スーパークラス

オブジェクト指向で実現されるシステム(オブジェクト指向システム)にはスーパークラスがある様に、アジャイル開発では、インセプションデッキ、クレド(信条)、Doneの定義、などによって、どのように価値を提供するかゴールと方向性が共有されます。

責務

各オブジェクトの責務は、コミットメントによって実現されます。タスクカードをDoingの状態にすることがコミットメントです。また、プランニングポーカーによる見積もりは、チームによる仕様のレビューであるとともにどのようなストーリーをどの程度で実現するかというコミットメントです。チームや担当者は、与えられた責務を自律的に判断して実行します。

自動テスト

開発者のタスクはその成果物によって常に確認されます。プログラムの自動テストはプロセスの自動テストでもあるのです。このほか、朝会や振り返りはメンバー間のメッセージパッシングであるほか、プロセスの動作確認でもあります。プロセスを信頼性の高い状態に保ちます。

データベース

オブジェクト指向システムと共に用いられる事の多いデータベースも、アジャイル開発に存在します。タスクケードを共有する
タスクボードは、全体の状況を管理するもので、状況を共有して、自然と目に入る様にする事で常にレビューされている環境を作ります。

まとめ

アジャイル開発のプロセスは、オブジェクト指向システムのような効率の良い開発方法です。上からの連絡や指示ではなく、技術的に対等に情報共有することで、コミットメントを促し、対等に意見を出しあえる自律的な組織を実現します。また、共有される事で常にレビューされ、不要な恐れをなくします。

自律的な組織はそれぞれが勝手な事をするのではなく、ゴールと方向性にそった知的で互助的で外界の変化に強い効率的な組織です。このような組織によって、アジャイル開発は顧客に対して価値を提供し続けるのです。

オブジェクト指向はその起源が細胞のアナロジーであると言われる事もあります(「Smalltalkプログラミングで学ぶオブジェクト指向プログラミングの本質」)。アジャイル開発は「開発者たちが本来の知的な人間として行動するためのプロセスである」と言えるでしょう。

[#Agile] アジャイル開発は混乱を避ける

アジャイル開発の特徴の一つは混乱を避ける仕組みがある事です。従来の開発方法では、以下のような混乱要因がありました。

1) 変化(仕様変更、実装方法、環境)の無秩序な受け入れ
2) 品質の問題による手戻り作業の増大
3) 作業者間のコミュニケーション不足

コミュニケーションは内容が多いので、この記事では1と2に対するアジャイルの優位性について書きます。

1. 変化の受け入れとリズム

変化の受け入れ

アジャイル開発の特徴は早めに小さく失敗する事です。イテレーションと呼ばれる開発期間に区切って繰り返し開発を行う事で、変化による影響を小さくする事ができます。例えば実装が完了してから仕様変更や問題が発覚して、もしその手戻りが全体に影響する場合、n回のイテレーションに分けて開発していたなら、最初のイテレーションで発見できれば被害を1/nにする事ができます。このようにアジャイル開発は作ってから分かる変化に強い方法です。

変化には仕様変更、実装方法、環境の3つがあります。仕様変更は使ってみてわかることや社会状況の変化による予見できないものです。実装方法は使い勝手や処理速度など必要とされる内容は明確でも詳細は作ってみないと分からないものです。環境はだいたい分かっていても実装しないと確定しない不安定なものです。これらはハンフリー氏の「ソフトウェアウェアプロセス成熟度の改善」の要求の不安定さび書かれている未知の要求、誤解された要求、不安定な要求に相当します。

「ソフトウェアウェアプロセス成熟度の改善」には、これらの解決策としてプロトタイプの作成と不安定な部分の分離が提唱されています。しかし、プロトタイプには3つの危険性があります。具体的には、(1)完全な実装でないので結果が異なる、(2)作り直しや改造の負担がかかる、(3)テストコードや異常処理の考慮が不十分であってもできていると勘違いしてしまう、という点です。手戻りもあり得ますが、アジャイル開発の様に正式な実装を行う事が有効な場合も多いでしょう。

リズム

変化の受け入れはプロジェクト計画の手戻りも発生させます。従来の開発の様にプロジェクト開始時に詳細な計画を立てていたなら、計画の変更による手戻りは大きいでしょう。また、被害が大きく作業量が増えたなら、人の手配も必要になるかもしれません。それに伴い、開発環境の準備やプロジェクトのレクチャーも必要になるかもしれません。

アジャイル開発ではプロジェクトの変化を、新しいイテレーションの計画時に吸収します。イテレーション中に変更を受け入れるかどうかは開発法により異なりますが、複数のイテレーションを繰り返す事によって、プロジェクトの混乱を避ける事ができます。

このことは木造住宅の壁の溝に例える事ができます。最近はコスト削減のために乾式工法が進んでいますが、昔は左官によって壁が塗られていました。マンションの様に平らな大きな壁は少なく、一定の間隔ごとに溝が作られていました。この溝は木材の伸縮によって生じる壁のヒビを集めるための物です。木造住宅ではヒビの入る事が予想されますが壁の中央にヒビが入ると見た目が悪いので、壁全体を救う目的で予め溝が作られたのです。

開発者は計画に従って作業をしますが、途中で計画に変更が入ると作業に集中できません。変更が予め予想されるので、変化を受け入れる場所を予め作っておきます。さらに、計画変更が入っても手戻りが小さくて済む様に、スコープの決定と詳細な計画は必要なときに行うのです。

2. 品質の維持

品質問題による手戻りの増大は、繰り返し開発によって早めに小さく失敗することで軽減されます。しかし、アジャイル開発はそれだけではありません。バグが発生した際に効率的に除去できる仕組みがあるのです。それは品質の維持です。

トヨタ式開発法の基本は清掃だと言われています。製品を組み立てる際にネジを落としても、きれいな床ならすぐに見つける事ができますが、不要なネジが散らかっている床で見つける事は困難でしょう。「見える化」とは問題が容易に見える様にすることで、常に清掃されていなければ実現できないのです。

アジャイル開発ではペアプロや自動テストによって、一定の品質の完成品が徐々に積み上げられます。もし、それまで動作していたソフトウェアがある日突然動作しなくなったなら、多くの場合は直前の修正が原因で容易に発見できるでしょう。もし、一度に多くの修正が行われていた場合でも、問題なく動作した時点のバージョンに戻した上で少しずつ確認すれば、問題点が容易に分かるでしょう。

このようにアジャイル開発には、常に品質を維持する仕組みによってイテレーション内でも手戻りが減る仕組みがあるのです。また、上記のほか、CIツールで静的解析を実施したり、チケットシステムを導入して変更履歴を関連情報と紐付けて、さらに効率化を図る事もできます。

残るコミュニケーションは、信頼性や仕様変更とともに1980年代からソフトウェア開発の課題とされてきた大きな問題です。時間を見つけて書く予定です。

[#Agile] アジャイル開発はフロントローディング

プロセス改善で用いられる「フロントローディング」という言葉をご存知でしょうか?@ITの情報マネジメント用語事典にこう書かれています。

初期工程(フロント)に重点を置いて集中的に労力・資源を投入して後工程で発生しそうな負荷(仕様変更など)を前倒することで、品質向上や納期短縮を図る活動をいう。

要は開発が進んでから問題が発覚すると大変なので、問題の芽は早めに摘んでおきましょう、という事です。従来の開発法では、上流でしっかりレビューするという事が行われていました。

また、同じ工程内においても全て終わってからではなく、早めに抜き取り検査をすることも行われていました。有名なところでは「探針」といって、製品検査をテスト中に実施する方法です(参考:ソフトウェア品質保証入門、P84)。また、抜き取りレビューの事例もありました。このように早期に問題を指摘することは、その後の手戻りを減らすだけでなく、同じ問題の再発を防ぐ効果もあります。

このような方法は効果的なのですが、ウォータフォールをベースにしていると限界があります。昔の様に実装方法やユーザーインタフェース(UI)が限定されているのであれば、上流で頑張ってレビューすれば品質が向上するでしょう。しかし、実装時に多くの判断が必要とされるなら、そこでの問題はフロントローディングは困難です。

問題が明確であればプロトタイピングによって局所的なフロントローディングは可能です。しかし、変化し続ける実装環境を用いて、ユーザーエクスペリエンスと呼べるような高度なUIを提供するなら、本物の実装は不可欠です。

全てを作ってしまう前に実装上の問題を解決するには、仕様書ではなく部分的な本物が必要です。そして、少しずつ品質の高いコードを積み上げると共に、チームのプロセスを改善していくのが、アジャイル開発なのです。

もちろん、繰り返し開発はプロセスを混乱させずに変化を受け入れる良い方法ですが、それ以外にもフロントローディングの効果もあるというお話でした。

なおこの記事は、@ryuzeeさんの[Scrum]Scrumではコードレビューをどうやっているか?  にインスパイヤされて書きました。ありがとうございます。

[#iPhone] au版iPhone5にMNPしてau携帯へのメールが文字化け

SoftBank iPhone 4 から au iPhone 5 に MNPして一週間、Apple IDとおさいふケータイとして使うことに苦労した以外は問題がないと思っていましたが、家族のauケータイ(フィーチャーフォン、いわゆるガラケー)への絵文字が文字化けしていました。

症状としては、iPhone5から絵文字をメールで送ると「?」、Cメール(SMS)だと「〓」(ゲタと呼ばれます)が表示されます。

これは、メールを送る際に辞書の候補を選んでいたのが問題でした。auのiPhone 5を購入した際に、以前使っていたiPhone4のバックアップからリストアしました。その際にソフトバンクの絵文字のコードを学習した辞書がコピーされていたようです。入力する際に候補を見ていくと、同じ絵文字が後ろの方にもう一度現れていました。後ろの方に現れた絵文字を使うと文字化けはなくなりました。

絵文字をあまり使わないですし、これで正しい候補が前に現れるので、問題は解決できました。しかし、前のiPhoneで一度でも使った事のある絵文字があれば、気づかない間に文字化けを起こしてしまい、受信した人に教えてもらうまで気づく事ができません。

そこで辞書を初期化しました。具体的には

 設定->一般->リセット->キーボード辞書をリセット

でなおりました。辞書の学習結果はなくなりますが、それほど賢い辞書でもないのでヨシとしました。

(以下は想像です)

このような状況が起きるという事は、iPhoneは2キャリアの異なるコードに同じ絵文字を割り当てている、という事なのでしょうね。メールがキャリア間をまたがるときはコード変換しているので問題ないものの、キャリアをまたがらない状態で辞書で学習した他社のコードが入力されて相手に届くと、変換されないので文字化けするということなのでしょう。

学習してない候補で問題ないという事は、どのコードを使えば良いかを判定しているということです。もし通信しているキャリアで判定するならローミング時に絵文字コードが決められないので、きっと機種で判定しているということなのでしょうね。

[#iPhone] iPhone5をおさいふケータイとして使うコツ(updated)

先日、auのiPhone5にMNPしましたが、一番苦労したのがiPhone4では簡単だったおさいふケータイとして使うことです。iPhone5はノイズが多いようで、東芝社製の自動改札機は以前のノウハウで問題がなかったのですが、オムロン社製の改札機はそれだけでは改札を通る事ができませんでした。ポイントは携帯電話はノイズ源ですので、それをいかに避けるかという事です。

1. 電波吸収材をiPhone5とカードの間に挟む。
カードにピットモバイルのような電波吸収材を貼付ける様にして、それの状態でiPhone5とケースの間に挟みます。カードが外側、電波吸収材がiPhone5側です。音量ボタンに負担がかからない様に、ケースはなるべく柔らかいものが良いでしょう。

2.携帯と改札機の間に指を挟む。
改札機にタッチする際はノイズ源を遠ざけるために、改札機にピッタリと当てるのではなく、間に指を挟むとうまくいく様です。東芝社製の自動改札機の場合は、ここまでで大丈夫でした(ここまでが以前のノウハウです)。

3. カードのアンテナをiPhone5のアンテナから離す。
iPhone5はノイズが多いようで、オムロン社製の改札では離すと認識せず、近づけると処理が完了しませんでした。試しにアンテナを隠す様にカードを置いてみたのですが、うまくいきませんでした。そこで、カードのアンテナをiPhone5のアンテナから離す様にしてみました。iPhone5のアンテナは上側(カメラのある方)ですので、それを避ける様に下の方ににつけます。カードはよく見るとアンテナが窪んで丸い部分を中心に筋が見えるので、丸い部分(PiTaPaの場合は表から見て左側)が下になる様にカードとケースの間に挟みます。

4. iPhone5のアンテナを改札機のセンサーから離す。
ここまでのやり方ではうまくいかない場合があります。iPhone5を改札機のセンサーを示す楕円にぴったり合わせると、ICカードのアンテナがセンサーからずれる一方で、iPhone5のアンテナがセンサーに近づくからです。ICカードのアンテナがセンサーの位置に来る様にセンサーを示す楕円の中央にiPhone5のホームボタンがくる様にタッチするとうまくいきます。

iPhone5は少し薄くなったので、ケースとの間にICカードを挟んでもiPhone4並みの厚さです。ケースがあるなら失敗しても1,000円程度ですので、興味のある方はぜひ試してみてください。

この記事はiPhone5と関西圏のポストペイICカードPiTaPaでの経験を元にまとめました。上記の方法で阪急、大阪モノレール、京阪、大阪市営地下鉄で問題なく使えています(阪急が東芝社製で、それ以外はオムロン社製)。使われている携帯やICカード、改札機によってうまくいかないかもしれません。うまくいかない場合は電波吸収材を増やすなど、工夫してみてください。

[#TiDD] チケットによる情報の関連付け

チケットによる情報の関連付けをチートシート風にまとめてみました。

Ticketdatarelation_3

[#iPhone] SoftBank iPhone 4 から au iPhone 5 に MNP しました。

そろそろホームボタンとバッテリーのソニータイマー(?)が有効になってきたので、iPhone 5に移行する事にしました。中古買い取りにも心が引かれましたが、最終的には“au版「iPhone 5」で真に注目してほしいポイント--KDDI田中社長が熱弁”という記事を見て、元々auを使っていた際につながり易さに満足していたのを思い出してMNPを決めました。

1. 購入前

  • まずは予約。次の入荷で用意できると言われて64GBモデルにしました。
  • iOSのバージョンアップ。移行する際にトラブルが起きにくいだろうと実施しました。母艦から実施するとiTunesのバージョンアップと重なると操作ミスでデータが消えるので、ネットワーク経由でバージョンアップしました。
  • @i.softbank.jpのメールはIMAPですので、読めなくなります(止めないとエラーが出る)。バックアップが必要な方は、PCのメーラーで読めるので、あらかじめバックアップされると良いでしょう(SMSの履歴は引き継がれました)。
  • 入荷連絡を受けたらMNP番号の取得。ソフトバンクのiPhoneはオンラインでできないので、こちらにある番号に電話しました。どこに移るか聞かれました。必須ではない様ですが、素直に答えました。対応は丁寧でした。割賦は完済していましたが2年契約期間中なので、解約金9,975円とMNP手数料2,100円がかかりました。口頭で10桁のMNP番号を伝えられましたが、聞いている間にSMSで通知がきました。
  • iTunesのバージョンアップ。iPhoneをつなげずに起動すると間違いがありません。私の場合はApple IDを変更したので、通常のバージョンアップができなくなってしまい、ダウンロードして上書きインストールしました。
  • バックアップ。iPhoneをつなげて同期した後、iPhoneのデバイスを右クリックしてバックアップを選びます。
  • (auのホーウページで料金やオプションをau事前登録をしておくと購入時の処理が早い様ですが、すっかり忘れていました。)

2. 購入

  • 元のau利用者に届いていた5,250円のスペシャルクーポンを使いました。ちょうどMNP手数料と新規登録事務手数料の金額ですね。
  • 機種料金-毎月割り-スペシャルクーポン-別の端末のauポイント+同時購入費(ケース)を24回払いしました。
  • 割賦にしたケースはau+1 collectionのソフトケース/ブラックです。おさいふケータイとして使うので、柔らかい方が良いからです。手帳型のように無理がないのですが、非常にコンパクトです(iPhone5は少しコツが必要です)。
  • 保護シートはサードパーティ(サンワサプライ?)のものが、おまけについてきました(SoftBankの時は貼ってくれると言っていたというと貼ってくださいました)。
  • 無料レンタルの無線ルータも契約しました。

3. 移行

  • iTunesでリストアします。iTunesにつなぐと新規追加か復元かを聞かれますので、復元します。
  • 復元すると端末名やメール情報は上書きされます。
  • ezwebメールはiPhone総合設定ガイド初期設定に従って、WiFiをOFF、メッセージを送信、URLに従って各種設定します。
  • iTuneに同期します。音楽データなどが同期されます。
  • 購入した音楽・アプリだけでよければ、app storeとiTunes storeから復旧できます。

4. Apple IDの変更ではまる

  • なるべくならApple IDの変更はやらない方が良いでしょう。私はSoftBankのメールアドレスをIDにしていたので、勘違いもあって変更しました。
  • Apple IDと主メールアドレスは別でもかまわないようです。初期登録時は重複しない様にメールで確認されますが、その後は主メールが使われる様です。
  • iPhoneから変更すると楽だったようですが、My Apple IDで先に変更してしまいました。
  • My Apple IDで変更するとiPhoneで変更できなくなりました。ここを見てiTunes store/app storeの変更、iCloudでのアカウント削除と登録をしました。
  • Macも同様です。アップルメニューにあるシステム環境設定の「ユーザーとグループ」での変更、サインアウトとサインインをしました。
  • 変更直後の購入は注意のメールが来ます。
  • セキュリティのためにクイズと非常メールの登録が必要になりました。確認メールが英語で来たのでびっくりしました。

Apple IDでは苦労しましたが、トータルで満足しています。3Gでもサクサク動作していて、画面が広く無料版のEchofonが快適になりました。新しいイヤホンの音も気持ちよいドンドン感です(Bluetoothアダプタでつないでいますので私にはケーブルが長過ぎですが、、)。また、fonから無料レンタルの5GHzの無線ルータに移れて家庭内の環境も快適になりました。今後、LTE圏が広がるのを楽しみにしています。

au の無料レンタル5GHz無線ルーター HOME SPOT CUBE

iPhone 5 にMNP 移行した際にカウンターに、一辺が7cmほどの小さな白い箱がありました。そういえば、auも携帯の回線を空けるための施策を取ったというニュースがありました。それがこのHOME SPOT CUBEです。ソフトバンクも11n(2.4GHz)のfonルータを配っていましたので、同じ程度のものだと思っていました。しかし、登録作業中に少し時間があったので聞いてみると、なかなか良さそうなのでレンタルしました。

  • 5GHzで使える。iPhone 5も対応している。
  • 定額パケット契約をしている間は無料。
  • 携帯の解約時には返却。箱はなくてよい。本体のみ。

実際つなげてみると、無料でもらったfonと違って、なかなか良くできていました。

  • 2.4GHz WPA・WPA2用/2.4GHz WEP・WPA・WPA2用/5GHz WPA・WPA2用の3つのSSIDが使える。組み合わせに制限はあるが、個別に止める事もできる。
  • WEP対策用と思われる機器同士の通信の禁止、インターネット接続のみ許可(隔離)などの設定がある
  • 無線ゲートウェイとしての機能は一通りある(念のため上記リンクの取扱説明書を確認してください)

はまりどころとしては、以下の2点です。

  • ルーター設定用のアドレスが再起動後に変わってしまい。マニュアルにあるアドレスではなく接続しているPCのサブネットのの254を参照するとつながりました。
  • MacBook airの接続でDNSが見えませんでした。つなぐときはチャネル幅を20MHzにするとうまくいきました(2.4GHzで確認)。
  • 再起同時に通信中のPCのネットワークインタフェースがハングアップしたようで、IPCONFIG/RENEWができなくなりました。PC再起動でなおりました。

トータルすると、@niftyでは利用がグレーなfonから離れられましたし、5GHzも使える様になって満足しています。さらに我が家にある、Panasonic TH-L19X50というテレビは、無線でお部屋ジャンプ(DLNA)するには5GHzでないとコマ落ちが発生していました(マニュアルに載っているので仕様の様です)が、これで解決しました。ラッキー(ただ、電波が弱くて(アンテナ2本)音が途切れている様ですorz)。

auさんの戦略としては、スマートバリューのように携帯だけでなく家庭内のネットワークを押さえる事で、他社に映りにくい様にしているのでしょうね。せっかくなのでその戦略に載りたいのですが、スマートバリューで@niftyが使えるのはKDDI光だけで、関西はマンションタイプしかないそうです。残念!

[#Agile] 勇気とは無謀ではない。恐れず的確であること

XP(Extreme Programming)の価値で、勘違いしやすいのが「勇気」。

日本語でxxする勇気と言われると、恐れずにガンガンやるイメージがあって、精神論の様に感じてしまいます。

例えば、山登りの事故では、勇気と無謀は違うと、計画的で慎重な行動が求められます。この様に、得てして勘違いされやすい言葉です。

英語では“Courage”、研究社 新英和中辞典によると「courage は精神を,bravery は行動を強調する」そうです。無謀な行動とは言いますが、無謀な精神とは言わないので、心構えとしての勇気なのでしょう。

さらにWikipediaには、こう書かれています。

プラトンは著書『ラケス』において、ソクラテスによる"勇気"の考察を紹介している。
勇気とは、「恐るべきものと恐るべからざるものとを識別することなり」

つまり、勇気とは「恐れず的確であること」という意味なのだと思います。いまさらですが、XPの価値が少しわかったような気がしました。

来る2012年10月10日(水) 15:00からの第49回 SEA関西プロセス分科会において「Agileのベースライン」というテーマでパネル・ディスカッションします。今回はJASPICとの共催のため日中の開催です。ぜひ、ご参加ください。

« 2012年9月 | トップページ | 2012年11月 »