無料ブログはココログ

« [#TiDD] チケット駆動開発に含まれるアジャイル要素 | トップページ | なぜ日本ではチケット駆動開発が注目されるのか? »

新技術に踊るなかれ!

熊とワルツを踊ってしまうエンジニアたちは、新しい技術に出会うと小躍りして喜んでしまいがちです。

アジャイルフィーバーによる死

この記事は面白いですが、これはアジャイルだけの話ではないと思います。

記事中にもUMLが出てきますが、同じようなことは、開発標準、メトリクス、CMMなどのブームにもありました。ソフトウェアの新技術が登場して、新しいブームが起きると、こんな人たちが現れ出します。

・知ったかぶり
 やったことがないのに、評論家気取り

・妄信
 これこそ、待ち望んでいたものだ。これしかない

・これさえやれば(銀の弾丸)
 今までとは違うんだ。過去の技術は捨てるんだ

・標準化
 みんなやりなさい。ルールだからと押し付ける

・教条主義
 本に書いてあるじゃないか、手抜きをするな

・守破離と言いながら
 まず守らなければ良さはわからないと、守らせ続ける

・とにかくやれ
 反論は許しません。俺に従え!

・まだ不十分だ
 効果が出ないのはきちんとやってないからだ

・ごまかし(データの改ざん)
 この結果はおかしい。こんな報告はできない

人間はついつい過ちを犯してしまうのです。プロセスを変更する際は、問題を見極めてそれにふさわしい技術を導入しないといけません。

しかし、危険なのはこのようなブームに踊るのが、技術者だけではないことです。技術者と同じ様に仕事を発注する側の人たちも、間違いを犯すことがあります。新しい技術なら、より安く、より良いものができるに違いないと思ってしまうのです。

こうなると、発注する際の条件や優遇のポイントにしてしまいます。開発側も、仕事が請けられるなら、会社としてはそれなりに利益が出ることから、会社の方針として新しい技術を持ち上げたり、表面的に実施するようになります。やがて、向き不向きに関係なくブームがブームを呼び、わけもわからず、社会現象になってしまいます。

ソフトウェア開発をする上で、長期的な視点で新しい技術への試みは必須です。しかし、流行りだからと導入するのでは、うまくいくはずがありません。正しく理解した上で、その技術を取り込む必要があるかどうか、冷静に判断する必要があるでしょう。

このエントリーをはてなブックマークに追加


« [#TiDD] チケット駆動開発に含まれるアジャイル要素 | トップページ | なぜ日本ではチケット駆動開発が注目されるのか? »

私のアジャイル」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« [#TiDD] チケット駆動開発に含まれるアジャイル要素 | トップページ | なぜ日本ではチケット駆動開発が注目されるのか? »