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[#aj12] コマンドコントロールではなく、メンバーを守るでもなく、協調へ!

Agile Japan 2012 では、発表準備もあってあまり発表を聞けなかったのですが、印象に残るセッションが“「アジャイルのあるとき、ないとき」 ~アジャイルは関西ビジネスをどう変えられたのか?そしてこれからどこに向かうのか?~”です。

関西ながらのコテコテのテーマですが、内容は充実していました。最も印象的だった議論は、「ある時と感じたのはいつですか?」というものでした。そこで出た言葉を並べると

「アジャイルには2つあり、アジャイル・プラクティスとアジャイル・マインドだ」
「やっぱり考えるようになった時、自主的に振り返りをするようになった。」

これがアジャイルなのでしょうね。プラクティスそのものよりも、マインドが大切で、メンバーが自律的に行動する組織になることが、アジャイルなのでしょう。そして驚いたのが、この発言です。

「プロジェクトファシリテーションのきっかけは、土屋さん!」

これはちょっと解説が必要ですね。XPJUG関西の2代目代表をされた土屋さんが、XPのテストの考え方を開発と関係のない部門に適用された話を聞いて、平鍋さんがプロジェクト・ファシリテーションを始められたそうです。ファシリテーションの視点は一般化にあったのですね。

アジャイルがマインドであるなら、それは開発だけでなく様々な場面で利用可能なものです。実際、従来型の開発においても応用可能だと思っています。しかし、そんな思いを打ち砕く一言が、、

「カンバンをお客様と見ることで、問題と、お客さんを含めた私達の関係に持ち込む!」

この一言には、参りました。私はアジャイル開発でなくても、アジャイル・マインドが実現できると思っていました。リーダーやマネージャがコマンド・コントロール しようとせず、チームを守ることで自律的な組織というのは、実現できると思っていました。

しかし、アジャイルではチームを守る必要がなかったのです。仕様変更やお客様の無理難題からチームを守って、開発に集中でき、自律的に行動できる環境を作ることだと思っていましした。これはファシリテーションにつながるとても大切な考え方だと思っています。しかし、お客様と同じ方向を向くことがアジャイルだったのですね。

また、前の記事に関わるコメントもありました。

「なんのためにAgileするのか?」

やっぱり、これが本質なのでしょうね。現場に問題があり、それを解決するために新しい技術やプロセスを導入することがポイントなのでしょうね。

それに反して、組織の運営をハンコ中心に運営する

「ハンコ駆動開発(HDD)」

では、ビジネススピードがアがrわけがありませんし、Redmineを導入しても

「Redmineがハンコになっている!」

という状況では、未処理のトレーとRedmineの両方を見なければいけない分だけ、不便になるだけです。

アジャイルはすでにブームを過ぎて、本格的な普及期に入ってきたと思います。そしてアジャイルに関しても、より本質的な議論が始まって来たという印象を受けました。今後の本格的な発展に期待しています。

[#TiDD] チケット駆動開発もAgileもより本質の議論に #aj12

Agile Japan 2012 でパネルディスカッションをしました。

まず、あきぴーさんの「チケット駆動開発の課題と展望」、次に中村さん「Redmineと守破離」で、最後に私が発表しました。

あきぴーさんがチケット駆動開発を展開する際の課題を話され、中村さんがRedmine導入の守破離を話されました。そして私が、最近はチケット駆動開発が難しいとか、うまくいかないというお話を聞くようになったので、成功のためにはビジョンが必要だというお話をしました。

3人で共通のポイントは「形骸化を恐れる」ということです。チケット駆動開発は広く普及しだしています。今回150名ほどの参加者のうち、半分近くの方がすでに実践されているようでした。

今回の発表内容も、ちょうどCMMが本格的に普及しだした頃に似ています。それまでの一般論から、組織に対する実践の議論に向かいました。どのように普及させるか、「守破離」などと言う言葉もそのころに出ていました。いかに現場に浸透させるか、以下に根付かせるか、そのような議論が行われていました。

出てきた質問で興味深かったのは、それが具体的なことです。CMMではどのように取り組むか方針の議論が多かったですが、チケット駆動開発だと取り組みは簡単ですが、いざ実践となると考えることが多いのです。なので、きちんとしたビジョンが必要になるのです。

色々と考えさせるパネルディスカッションでしたが、やはり2時間~2時間半はないと、盛り上がらないですね。いつか、本格的なパネルディスカッションがしてみたいと思います。

アジャイルに関しても同じように本質的な議論になってきたと思っています(別に書きます)。

[#devsumibook] 誰もが本を読んで学んできた「100人のプロが選んだソフトウェア開発の名著 君のために選んだ1冊」

インターネットの普及に伴い、本を読む機会が減っていないでしょうか?日々仕事に追われる中で問題の解決を優先し、休憩時間に雑誌を見る程度でじっくり本を読む機会が減っていないでしょうか?

私の場合も例にもれず、かつては読書タイムだった通勤時間もスマートホンでTwitterやFacebook、たまにメルマガを読む程度で、なかなか本を読む時間がとれなくなりました。

去年のデブサミであきぴーさんとチケット駆動開発について発表して、二人で優秀スピーカー賞をいただきました。そのご縁から「100人のプロが選んだソフトウェア開発の名著 君のために選んだ1冊」にご協力させていただきました。

私の書いた内容はSEA関西プロセス分科会でTさんから教えていただいた「TSPガイドブック:リーダー編 (IT Architects'Archive)」です。

著者の面々を見ると、アジャイルや方法論の紹介は十分と思われたので、少しひねってハンフリーさんによるハンフリーさんらしくない内容も載っているこの本を選びました。詳細はいつか書こうと思いますが、私のリーダー像を一変させた一冊です。

今日、私の手元に見本誌が来ましたので、読み始めています。誰しもが、本を読み、ソフトウェア開発について、開発者の生き方について、多くの人生の出来事の中で学んできたのだと思いました。そして、また本を読む時間を作りたいと思いました。

ぜひ、皆さんも書店で手に取ってみてください。


[#TiDD] 個人のタスク管理からチケット駆動開発の特徴を考える #RxTstudy

小川さんとの共著「Redmineよるタスクマネジメント実践技法」には、個人タスクの管理方法として2つの話を載せています。

  • 松下幸之助氏の仕事術:多忙な松下幸之助氏は1日の仕事を書きだしてから仕事を始めることで、収まりそうにないタスクを実践できていた(という伝聞)。
  • 個人のタスク管理はメールを使え!:Redmineを個人のタスク管理に使ったが、楽しくなくてすぐにやめた話。

これらは、チケット駆動開発の特徴を示していると思います。まず、松下幸之助氏の話は、

  • 仕事の可視化によって全貌が把握できる
  • ゴールを明示することで、計画的に達成できる

ということを示しています。これはチケット駆動開発と共通する特長です。

もう一方のメールには、以下のような特長があります。

  • メールに作業書くことで、作業の漏れを防止できる(未来の自分への作業指示)
  • 未読、優先順位、フォルダ分けなどの属性を管理に用いることができる
  • 日常的に確認している

これらも、チケット駆動開発と共通する特長です。
同じ特徴を持つ方法にも関わらず、一人でRedmineを使っても楽しくないのは、チケット駆動開発が以下のような特長があるのに対して、個人のタスク管理ではメリットを感じられないからです。

  • ゴール(マイルストーン)が共有されて、同じ方向に向かう一体感が感じられる
  • 全体のタスクが常にレビューされ、緊張感を感じながら問題と解決策を共有できる
  • チケットのやり取りで作業を助け合える
  • チケットがコミュニケーション手段であり、常時確認することが習慣になっている(もしくは通知設定をしている)。

このように考えると、日常のリズムの中でチケット駆動開発が情報共有、コミュニケーションを支援し、メンバーの能力を最大限に発揮する支援をしていることがわかると思います。チームでチケット駆動開発をするからこそ、BTSの様々な機能が役に立つのでしょう。

なお、これ以外にもチケット駆動開発には

  • 構成管理(バージョン管理ツール)との連携

という大きな特長があり、個人でも開発など、成果物と関連するタスク管理であれば、チケット駆動開発のメリットが感じられるでしょう。

【告知】

このような内容で、4月21日に行われる第4回RxTstudy(Redmineやタスク管理を考える勉強会@大阪)で発表させていただくつもりです。

今回のテーマは「タスク管理大特集!!」で、全員参加も企画や懇親会もありますので、ぜひご参加ください。

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