[#TiDD] チケット駆動開発で困難を乗り切ろう! #47redmine
ソフトウェアの開発対象は色々あります
1) 大規模で大変な開発
2) 時間がかかっても安く仕上げないといけない仕事
3) 短期開発が必要な小規模開発あるいはその組み合わせ
このうち、1)はゼネコン的な会社の従来型の開発によってそれなりに安定してきているでしょうし、2)はオフショア開発が実践されるのでしょうね。そのように考えると、中小のSIerが受注できるのは3)の短期開発プロジェクトなってしまいます。
そこでは、競争が過熱し易いので、期間が短いだけでなく、コストの厳しいものになりがちです。それなりに仕事がいきわたっている間は良いのですが、景気が冷え込みだすと無理をする会社が現れます。社員を遊ばせるよりはマシだからと、利益が出せないような金額で受注する会社が出てきます。
そのように無理な金額で受注した際に取れる方法は以下の3つです。
1) 赤字覚悟で普通に開発する
2) 手を抜く
3) 効率化する
無理な受注が1回だけなら1の方法も可能です。しかし、企業である限りは利益が必要なので、安易に2番の方法が取られがちです。手を抜くと言っても機能が実現できなければ納品できないので、どうしても品質確保に必要な作業を端折ろうとしてしまいます。しかし、これが最悪の選択であるのは皆さんご存知でしょう。ひとまず納品できても、バグの対応で大変な作業が発生して、利益が開くなってしまうからです。
そこで、唯一の方策が3)の効率化です。以下のような方法が考えられるでしょう。
・全体の作業を明示して、やる気を維持する
・知恵を出し合える環境を用意する
・作業の優先順位付けと計画・担当の見直し
・コミュニケーションを効率化し、遅延を減らす
・作業漏れが発生しないようなワークフローを実現する
・管理作業を電子化して効率化する
・トレーサビリティを高め、障害発生時の対策を容易にする
これらは、すべてチケット駆動開発で実現できることです。困難な時だからこそ求められる、効率化への果敢な挑戦です。それは良さそうだからと博打を打つのではなく、明確なビジョンを持って、論理的に導入して効率化を図るべきものです。
第2回品川Redmineが開催されました。充実居た内容に興味深くUstreamで見させていただきました。ブログを書くまでが勉強会とのことですが、今回はLTしたかった内容を書かせていただきました。
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