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[#TiDD] チケット駆動開発でプロジェクト改善!

1.従来のプロセス改善

組織の能力を高めるにはプロセス改善が有効であると思います。しかし、現場で開発しているとプロセス改善に協力しようという気持ちよりも、何とかチェックがア厳しくならないようにしようとか、面倒くさいとか鬱陶しいなど後ろ向きな気持ちを抱いてしまいます。このことを考えると、プロセス改善と称して行われていることに以下の特徴を感じています。

義務的
作業の抜けが問題であると考えており、ルールとそのトレーニングにより解決しようとする

大変なプロジェクトほど負担が大きくなる
管理に用いられるメトリクスが既定の範囲であることが求められる。範囲を超えると手戻り的な作業の追加や、管理の強化が行われる

プロジェクトへの即効性がない
プロセス改善で改善されるのはプロダクトの品質と組織のプロセスである。進行中のプロジェクトの効率化が図られない

一定のテーラリング(プロジェクトごとの微調整)は認められるものの、管理の効率化などの工夫はなかなか認められないと思います。標準プロセスは強化され続けますので、時折効率化が図られる以外は、基本的にヘビーウェイトになって現場の負担は増え続けます。

2.チケット駆動開発の特徴

チケット駆動開発はBTSによるタスク管理で現場の負担を減らすものです。たとえば、このようなことがあります。

作業漏れ防止
忘れてしまいそうな作業をチケットとして管理し、備忘録として使う

ワークフローによる管理
承認の必要な作業などで、ユーザの権限によって更新の権限を変えることができる

トレーサビリティの向上
構成管理ツールと連携してソースの更新情報を残すので、過去の修正理由の解析が容易になる

コミュニケーションの向上
プロジェクト全体や各担当者のの残作業や進捗が共有でき、作業の融通ができる

チケット駆動開発は、現場の負担を減らす目的で

  • ・組織の標準として採用することもできる

だけでなく、上記項目のリスクが増大しているようであれば、

  • 進行中のプロジェクトに導入して現場の負担を減らす

こともできます。後者を私は「プロジェクト改善」と呼ぼうと思います。

私はこのような「プロジェクト改善」と呼べるような技術を、現場は待ち望んでいたのだと思っています。そして「チケット駆動開発」がもっと広く知られるようになればと思っています。

今のところ唯一のチケット駆動開発の本です。

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