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[#TiDD] 記録する - ソフトウェア開発で重要なこと その3 -

ソフトウェア開発で重要なことの一つに「記録する」があります。ソフトウェアはたとえ同じ仕様・同じメンバーであっても、2度と同じように開発できません。なぜなら、人は学習するからです。

そこで、ソフトウェア工学の実験はとても複雑なものになります。たとえば2つの方法を比較する場合でも、2グループで順序を変えてそれぞれ2回実行するなどして、学習効果の影響を受けないようにしなければなりません(そのほかにも、メンバ構成などいろいろ考えないといけません)。

実際の開発現場では一つのプロジェクトは1度きりです。2階も開発することはできませんので、その貴重な情報を失わないように、記録することがとても重要になります。それはプロジェクトのためであるのはもちろんですが、自分自身を知り、身を守るためのものでもあります。

記録の利用方法
開発時の情報を記録したなら、以下のように利用できるでしょう。

 - 作業のエビデンス・報告
  - トレーサビリティを高める(状況・経緯を開発・保守に利用)
  - やり方を再実行可能にする
 
メトリクス(定量的なデータ)を集める
さらに記録する対象が定量的なデータであったなら、以下のようにも利用できるでしょう。

 - 傾向(生産性・品質)を知る
  - 経験値を参考に状況を知る・伝える
  - 類似のものを探す
 - 見積もり・未来の予想
  - 予実管理

このような、記録やメトリクスの特徴は、そのままチケット駆動開発のチケットの特徴にも当てはまります。先日のRxTstudy(Facebook)で、あきぴーさんが「タスクカードを電子化したくなる」といわれたのも、このような特徴があるからでしょう。


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