[#TiDD] チケット駆動開発とコーチング - SPI Japan 2010 -
SPI Japan 2010 でチケット駆動開発の発表をしてきました。SPI Japan 2010はその名の通りプロセス改善のシンポジウムです。現場発のプロセス改善として「チケット駆動開発によるプロジェクトの活性化 ―見える化と運用ポリシーがプロジェクトを変えた 」と題して発表してきました。
発表の後、コメントや質問でに必ずつくのが「同じようなことをしているんですけど」という前置きです。そうです。BTSのチケットでタスクを管理することは珍しいことではありません。また、構成管理ツールと連携するルール「No Ticket! No Comit!」を守っているなら、それはチケット駆動開発です。チケット駆動開発という呼称をつけることで、その知見を持ち寄ることができるのです。
今日は日帰りでしたが、SEA-SPINのセッションにも参加しました。そこでは、参加者の色々な経験などをネタにお話をしました。その中で、コーチングのお話しが出ました。コーチングでは、自己主張と感情の表出によって、プロモーター、コントローラ、サポータ、アナライザの4種類のタイプに分けられます。
良くある誤解はこのタイプを変えるというものですが、コーチングはそういうものではなく、それぞれのタイプにあった対応をするそうです。たとえば、一番気の弱いアナライザなら直接お話しするよりもメールでやり取りをするようです。
そこで気付いたのが私が今回発表したプロジェクトです。この発表の中で、「目が輝いた!」というサブリーダがこのアナライザだったのです。だからこそ、年長のビジネスパートナーに丸め込まれてうまく対処できなかったのです。そこに、チケットと言う作業指示の道具、しかもおじさんリーダ(私)が常に見てくれているので、鬼に金棒だったのです。
「なるほど!」と思いました。そしてふと気付いたのです。それは、
チケット駆動開発はこれまでは難しかった体制でもうまくいく可能性がある
ということです。これは、すごい発見かもしれません。
もう一つ、気付いてしまったことがあります。リーダは与えられたリソースで何とかこなすのが仕事だと何も考えていませんでしたが、そもそも体制が難しかったのですね。コーチングでは、このようなときに人の組み合わせを考えるそうです。工数や技術的には難しかったのですが、私がもっと間に入ればよかったのかもしれません。あるいは、もっと良い体制のための配員もあったかもしれませんね。
日帰り出張は大変でしたが、大きな収穫でした。
#懇親会では、チケットが多くて大変と言うお話しがありましたが、別の機会にまとめるつもりです。
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