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グレー境界値!?

Twitterは情報が豊富ですね。

先日は「上流工程で効く,”「テストの考え方」第2回 境界値バグは上流で潰したい”を知りました。

なかなか面白い記事です、Myersの「ソフトウェア・テストの技法」は、社会人になった頃の上司に薦められてよく読みました。

今やテストする際に、この本に載っている境界値のテストは当たり前です。

かつて、てふかん(TEF関西勉強会。TEF(Testing Engineer's Forum):ソフトウェアテスト技術者交流会))が始まった頃の集まりで、テストの議論をしていたとき、ビットの切れ目の話が出ました。仕様上の境界値のほか、実装する環境によってビットの切れ目のテストが必要と言うものでした。

それは特殊なハードのお話しでしたが、確かにハードウェアやソフトウェアによる管理上の制約によって、仕様と異なる境界が生じる可能性があります。このような境界値の名前はあるのでしょうか?ここではグレーボックスのまねをして、グレー境界値としておきます。グレー境界値として、思いつくものには以下のようなものがあります。

  • 変数の型による上限値:コーディングミスの可能性を考えると、符号ビットの境界値を意識したテストも考えられますね。
  • ディレクトリなどOSの境界値:OSによっては1つ(あるいは特定)のディレクトリに許されるファイル数の上限があるかもしれません。
  • ミドルウェアの境界値:言語でなくミドルウェアやライブラリや設定による制約があるかもしれません(設定は運用設計によって行われるので、グレーではないかもしれません)。

かつて、ポスグレで特定のEUCとUTFの変換で問題があると言うのもありました(これは境界値と言うよりは同値クラスかもしれません)。

このように、仕様で明確に書かれていない境界値は、テストのノウハウですね。チェックリストを作っておいて、あらかじめわかる問題をさけたいところです。こういったテスト項目のフロントローディングは、高品質なソフトウェアを開発するには大切だと思います。

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