無料ブログはココログ

« [#TiDD] チケット駆動開発は小規模プロジェクトの憂鬱をきっとなくしてくれる。 | トップページ | [#TiDD] 出版裏話5:「Redmineによるタスクマネジメント実践技法」 詳細目次 »

ブルーレイDIGAの使いやすさに学ぶ

以前紹介した機能を絞ったかんたんリモコン「シンプルリモコンDY-RM10」がグッドデザイン賞を受賞したそうです。これだけのユーザインタフェースを作りこむのは、中の人も大変だったと思いますが、良いものはきちんと評価されるのですね。おめでとうございました。

ソフトウェアの研究ではノーベル賞が認められることはなく、チューリング賞が最高の賞だと言われています。そのようにソフトウェアが恵まれない中で、今回のソフトウェアも含めての受賞は、ソフトウェアに関わる多くの人にも勇気を与えると思います。

シンプルリモコンは、ビデオテープをイメージするシンプルなユーザインタフェース(UI)だけでなく、ソフトはあらかじめ機器に入れて出荷しておき、別売のリモコン(BR-590は同梱)を買うと専用インタフェースが使えるようになるというアイデアもなかなか面白いと思います。

今日紹介するのは、シンプルリモコン以外のDIGAの使いやすさです。DIGAのUIは、多くの属性を持つユーザビリティとかユースフルネスという言葉ではなく、「使いやすさ」がふさわしい表現だと思います。

1.メリハリ

使いやすいからと言って、機能が少ないわけではありません。マニアックなことには限界がありますが、一通りの機能がそろっています。なので標準のリモコンのボタンも、それなりの数があります。そのような中で使いやすくするには、メリハリです。主に使うのは「番組表」と「録画一覧」、「スタート」です。このうち、番組表が強調されていて、操作の中心であることが分かります。

この番組表が良くできていて、予約済みが分かるだけでなく、番組表から予約変更ができます。録画一覧は、毎週などの予約単位でグループ化されて表示されます。スタートは全体のメニューをツリー表示します。

このようにまとめると、WebのUIと似ていることに気付きます。かつて視線追跡装置を使って、Webのユーザビリティテスティングをしたことがあります。そのときに、2つの発見をしました。

a) メニューが二つあると混乱する

Webで良くある使いにくいページは、左に大きなメニューがあって、さらに上にも大きなメニューがあるパターンでした。慣れていないユーザは、どちらのメニューに探しているページがあるか分からないので、混乱しているようでした。一方がメインであることを示して、そのメニューが良くできていると使いやすいのですね。

b) サイトマップは予想外に検索が早い

予想外に速く目的のページを探すユーザがいました。このユーザは、常にサイトマップを参照して、目的のページを探していました。シーケンシャルアクセスよりもランダムアクセスの方が早いのはあたり前ですね。

DIGAには「予約確認」などという気の利いたボタンもありますが、分からないことは「スタート」ボタンから探すと良いのかもしれませんね。

2.デフォルトがおまかせ

録画予約をする際には、多くの設定が可能です。しかし、それは必要なときだけであって、普段は簡単に録画したい、それが実現されています。メニュー階層の上のほうで、それが分かれていて、簡単に録画するメニューの方にはほとんど設定項目がない様にできています。

少し残念なのは、DIGAの特徴である更新予約です。更新予約すると、毎週あるいは毎日の予約が上書きされます。この設定をすることで、録画した番組を消さなくて良くなるので、お気に入りの設定です。しかし、この更新予約は多くの設定である「詳細設定」に入っていて、簡単には設定できません。

この詳細設定が状態を持つので、操作数が増えてしまうのです。一通り詳細設定した後にパソコンだとOK/キャンセルとなるところが、設定を保存するメニューになっていて一般にも分かりやすい様にはできています。しかし、ここは常に更新しておいて、キャンセルボタンだけ用意してほしいところです。まあ、メニューの組み合わせや操作間違いへの対応など、現状のメリットもあるでしょうから仕方のないところなのでしょうね。

3.オブジェクト指向

やっぱりボタンは機能やデータの名前でないといけません。カタログスペックでは目立たないかもしれませんが、「番組表」と「録画一覧」は分かりやすいです。

また、番組表から予約の変更ができるのは、とても使いやすいです。内部的にオブジェクトがどう実装されているのか興味があるところですが、ユーザにとっては予約済みという予約の情報が見えているのですから、そこから変更できるというのは普通、つまり、オブジェクト指向ということなのでしょう。

(注:かつてSEA関西でオブジェクト指向の講演があったとき、とある障がい者をPCで支援する団体のNねぇから「オブジェクト指向って、普通に作るって事なんやね」との名言が発せられました。上記の文章はそのような言葉を踏まえています)

4.マニュアルを見たのは2回

UIが良くできているので、マニュアルを見たのはこの1週間でたった2回です。一度目は、シンプルリモコンを使う前に見たシンプルリモコンの操作説明書で、家族にも使えることを確認したときです。これは今から考えれば、必要ありませんでした。

もう1回は、録画モードを確認したときです。見慣れたモードもあったので予想は付いたのですが、高品質で録画できることを確認しました。

以前に使っていたのレコーダだと、2つのチューナーそれぞれに可能なことが異なり、マニュアルを良く見ていました。DIGAは機種固有の知識はほとんど要りません。とっても快適です。

追記:

ユーザビリティ(リンク先はWikipedia)というと学習容易性を含みます。本来は対照的なメニューや一貫性のあるメニューの方が理解が容易なはずで、学習容易性が太古とになります。それを捨てて使いやすさを求めているブルーレイDIGAの作りこみはすごいと思います。

« [#TiDD] チケット駆動開発は小規模プロジェクトの憂鬱をきっとなくしてくれる。 | トップページ | [#TiDD] 出版裏話5:「Redmineによるタスクマネジメント実践技法」 詳細目次 »

ソフトウェア」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/138594/49639386

この記事へのトラックバック一覧です: ブルーレイDIGAの使いやすさに学ぶ:

« [#TiDD] チケット駆動開発は小規模プロジェクトの憂鬱をきっとなくしてくれる。 | トップページ | [#TiDD] 出版裏話5:「Redmineによるタスクマネジメント実践技法」 詳細目次 »