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[#TiDD] RedmineとTracの入力項目「バージョン」

あきぴーさんの「Agile開発の肝はイテレーションにあり」を読んで、Redmineがなぜバージョンとマイルストーンの区別がないかを考えてみました。

簡単に説明すると、Tracでは、マイルストーン単位でチケットが分類されますが、標準のクエリーではバージョン単位では分類されません。一方のRedmineは、ロードマップ画面でバージョン単位でチケットが分類されて表示されますが、マイルストーンは存在しません。その違いに気付かずに、あきぴーさんはTracでのチケット駆動開発ベースのアジャイル開発がうまく行かなかったとのこと。

マイルストーンというのは基準点ですから、実際には一次リリースなどの「マイルストーンまでの作業」で分類するということなのでしょう。一方の「バージョン」とは、RedmineにしろTracにしろBTS(障害管理システム)ですので障害の発生したプログラムのバージョンのことです。

では、バージョンとは何かというと、構成管理ツールによって扱いが異なります。

Subversion以前のCVSやRCS、SCCS(古い!)などは、ファイル単位のバージョン管理です。なのでBTSにバージョンとあれば、バグの発生したアプリのバージョンか、バグの入っていたファイルのバージョンでしょう。そのように大きすぎる単位、あるいは、細かすぎる単位というのは、プロジェクト全体の管理対象としては扱いにくいので、Tracなどではマイルストーンが用意され、「どのマイルストーンまでの作業であるか」を管理しているのでしょう。

Subversionなら、管理対象全体(チェンジセット)で共通のバージョンを持っています。SubversionのバージョンをBTSに記入することは開発中の状態、つまり「どのマイルストーンまでの作業であるか」をも表すことになります。Redmineは、そのようなバージョンの概念であればマイルストーンがなくても十分だと考えたのでしょうね。

そんな風に想像しましたが、実際のところはどうなのでしょうか?ご存知の方がおられたら教えてください。

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