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[#TiDD] 出版裏話2:大人の事情で「タスクマネジメント」

来月発売の「Redmineによるタスクマネジメント実践技法」のタイトルには、チケット駆動開発という言葉が入る予定でした。

しかし、出版社によると「XX駆動開発」には食傷気味だとのこと。googleで検索すると
「駆動開発」に関連する検索キーワードにはチケット駆動開発以外に

テスト駆動開発、モデル駆動開発、ビヘイビア駆動開発、ドメイン駆動開発、振舞駆動開発、ユースケース駆動開発、ページ駆動開発、煩悩駆動開発、ユーザー機能駆動開発

など重複や良く分からないものもありますが、モデル駆動開発やユーザー機能駆動開発(FDD)などは有名ですね。そんなこともありましたし、チケット駆動開発は私も最初は良く分からなかったぐらいですから、別の名称を考えました。

普通に考えるなら「プロセス改善」「プロジェクト管理」という言葉が選ばれるのでしょう。しかし、チケット駆動開発はこれらにキーワードの内容も含まれますが、トップダウンの管理だけでなく、個人のタスクの管理を中心にボトムアップにプロジェクトが運営され、プロセスが改善していく点が特徴です。ちょっとイメージがあいませんでした。

また、チケット駆動開発はプロジェクトのアジリティを高めますし、アジャイル開発とも親和性が高い(リンク先はまちゅダイアリー)ので「アジャイル」なども候補でしたが、チケット駆動開発はアジャイルだけでなく通常の開発でも有効であること、なによりアジャイルの本が多く、これも食傷気味ということから、採用されませんでした。

ということで、「タスクマネジメント」という言葉になりました。チケット駆動開発はタスク管理だけではないもののイメージしやすく、管理的なイメージよりも技術的なイメージで「開発現場で生まれた方法論」の雰囲気を感じてもらえればと「タスクマネジメント」としました。いかがでしょうか?

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