[#TiDD] チケット駆動開発を開発のツールとするために
リーダーの重要な仕事の一つは
「与えられた人的リソースで最大限の効果を出すこと」
だと思います。
チケット駆動開発はその意味で、リーダの仕事を支援します。もちろん、チケット駆動開発はプロジェクト管理を容易にしますが、それは副次的な効果です。
チケット駆動開発は、開発現場から生まれた方法論です。ふさわしい運用をすれば、効率の良い開発を実現できます。
ふさわしい運用とは、プロジェクトによって異なります。XP祭り関西2010で発表した分類で言うと、
- 開発メンバーの能力が高く、自由な雰囲気の方が能力を発揮するなら、チケットの発行やクローズが誰でも可能な「オープン型」
- 一貫性などワークフローで解決すべき問題が重要な場合には、権限を厳密にした「ワークフロー型」を限定的に実施する
が、ふさわしいでしょう。このほか、開発者の意見を生かしてプロセス改善をするには「ふりかえり」の実施が有効です。プロセス改善によって、開発者のストレスも低減するでしょう。
チケット駆動開発を管理のツールとして考えると、使い勝手が悪くなりがちです。現場で生まれた開発のツールである点を重視して、ふさわしい運用を実施したなら、開発者の能力を最大限に引き出して、効率的なプロジェクト運営が実現できると思います。
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