[TiDD] RedmineのWBS
WBS(Work Breakdown Structure)は作業細分構造などと訳されていて、これがなければアポロ計画は成功しなかっただろうと言われています。
WBSはその名の通り作業を段階的に詳細化したもので、見積もりや計画、管理に用いられます。製品構造やプロセス(あるいはマネージメント)に基づいて細分化します。具体的には流派が色々ありますが、システム、成果物、作業などの階層にわけられます。
ハンフリーさんの最初のCMM[Humphrey91]の本には、以下の例が示されています。
システム-サブシステム-モジュール
大規模な場合は
システム-サブシステム-製品-コンポーネント-モジュール
となります。このコンポーネントやモジュールに機能を割り付けられ、先進的な設計概念やプロトタイピングが有効に適用できるとされています。
実は、Redmineも同じような構造を持っています。
プロジェクト-サブプロジェクト-バージョン-チケット
このように見ると、モジュールに相当する部分をバージョンとして、段階的に開発していけば良いことがわかりますね。そして、各バージョンをより詳細な作業のチケットに分ければ良いわけです。
(階層が不足する場合:Redmineのチケットとバージョンは自由に関連付けられます。これは複数のバージョンを同時開発できることになりますので、ネーミングを工夫して複数のバージョンで一つの階層を構成すればよいと思います)
[Humphrey91]Watts S. Humphrey, ソフトウェアプロセス成熟度の改善, 日科技連出版, pp.99-100, 1991.
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