スパゲティプロセスからの脱却を目指そう
システムのリプレスは業務プロセス改善のチャンスです。スパゲティのように混乱したプロセスを見直せば、シンプルで効率的なプロセスになり、システム開発・維持費を減らすことも可能でしょう。
システムのリプレスの際に良く出る条件として「現状のシステムと同等機能を有すること」というものがあります。この言葉は、暴走しがちです。現場のユーザに一切の負担をかけることなく、システムを導入する話に摩り替わるからです。
時には、全システムのバグをエミュレートさせられることもあります。苦労してシステムをモデル化しても、現実世界のスパゲティプロセスが足を引っ張ってしまいます。
俗に「2割8割」などとパレートの法則のことを表現しますが、2割の問題が8割の負担を生むことは間々あることです。現実世界を変更しないことでシステムの開発費は膨れ上がってしまいます。
このことは、システム導入の効果も下げてしまいます。現実世界を変えないなら、システム導入の効果は、そのシステムの範囲内に限られます。しかし、現実世界も見直すなら、複雑なプロセスによって膨大になってしまっている人件費を、もっと有意義に使うことができるでしょう。
見直すべきはシステムだけでなく、業務プロセス全体なのです。
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