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アジャイル開発は予算とスコープのトレードオフ - XP祭り関西2009 その1-

ことしのXP祭り関西は、塚口で行われました。キーノートは平鍋さんでAgile2008の報告でした。

まずはAgile UXの話題から。UXはuser experienceの意味で、UIよりも上の概念らしい。ユーザからフィードバックをもらわないと良いユーザインタフェースはできない、とのこと。当たり前といえば当たり前なんですが、アジャイラーからではなくUIの分野で開発法を探したらアジャイルにぶつかったとのこと。会場でUXが実践されている様子が色々と紹介されていました(その一部が平鍋さんの記事に紹介されています)。

また、トヨタ式のカンバンについてもWIP(Work in Process)の観点で説明されていました。WIPにある(つまり開発中の)カンバンの数を制限することで、工程中の物を少なくできるとのこと。これは、いわゆる後工程の引き取り、すなわち使われるものだけを作るということで、アジャイルでいうところのYAGNI(You Aren't Going to Need It )と共通する。さらに鎖のメタファで、後ろから押すと途中で溜まってしまうが、前から引っ張るとスムーズにいくと言われていました。なるほど。

あとは、Dear XPを外人さんと共に英語で歌ったことの報告と、木下さんの飛び入り発表がありました。木下さんは発表だけのつもりだったのに論文を書くことになって急遽書かれたらしい。やりますね。木下さんの発表はいつもながら面白かったです(関西人への期待値が上がりすぎるのではないかとの若干の心配も感じました:-)。木下さんのスライドはslideshareで見ることができます。

色々と興味深い発表でしたが、最も印象深かったのはQ&Aでした。一つ目は日本と海外との違いです。欧米では本などで知っている人が多く、採用は25%ぐらい。ビジネスと作る人との距離が近く、同じリスクをとる、また、コンサルタントも多い。一方、日本は40-50%ぐらいはアジャイルを知っているが、5-10%しか採用しない。これは、ビジネスと作る人の距離が離れているので、ウォーターフォールの方が発注しやすいからだそうです。

二つ目の質問は発表内容と関係なく、たぶん平鍋さんだからこそ出た質問だと思うのですが、アジャイルがうまくいくイメージがわかないので教えてほしい、とのこと。アジャイルは顧客とゴールを一緒に持ち、それぞれの利益の綱引きでなく、運命共同体になっている。作っても使われないものや、うまくいかないものより、コスト削減や新ビジネスなど、うまくいくものを作る。まず、予算と期限を決めて、予算とスコープとのトレードオフで決定していく、との回答でした。

なるほど、と思いました。従来の方法では、スコープが先にあり、無理な予算でも一度決めたら変更せず、ずるずるとリリースが遅れるのでしょうね。

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