SEA関西プロセス分科会(WebTech)
「もうひとつのRuby on Rails」で、ご案内した徳冨さんによる「WebTech」の講演がありました。明らかに"Ruby on Rails(RoR)"とねらいが異なっており、面白かったです。
RoRの場合は、いかに実装を早くするかを重視していると思うのですが(ちがっていたらごめんなさい)、WebTechは要求分析でのデータモデリングをいかに効率的に行うかに注目しています。
業務システムを開発する場合、データモデリングは重要です。その業務に関わるエンティティとリレーションを明らかにする必要があります。もちろん、オブジェクト指向で分析しても良いのですが、RDBの利用が前提ならE-Rモデリングも直接的なマッピングであることから、それなりに有利だと思います。
ユーザとともにモデリングをする場合、細かな見た目はともかく、テーブルと画面とすばやくデモすることは重要だと思います。ともかく動くようになれば、ユーザはコメントをしてくれるでしょう。
WebTechはそのような典型的なデモアプリの作成を支援する環境です。E-Rモデルを変更しながらユーザにデモする、そんな環境を提供します。
WebTechの基本的なアイデアはRoRと似ていると思います。DBを使うといつも同じように書かなければいけない部分を、環境側に用意しておきます。簡単なものはすぐにでき、ユーザは差分を開発すればよい。この辺は非常に似ています。
しかし、データモデリングを重視したところがWebTechの特徴でしょう。近年、システムが複雑化、短納期化することで要求分析の重要性が高まっています。今後のWebTechの発展に期待しています。
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