ヨブ記を書く - 瀬戸内寂聴さんの語る遠藤周作さん -
NHKこだわり人物伝で、瀬戸内寂聴さんが遠藤周作さんのことを語られました。遠藤さんに神父を紹介されながらも仏門に入った寂聴さんを、何も言わずに受け入れられたそうです。
そんな寂聴さんが奥様から聞かれた話として、死への不安を抱える遠藤周作さんのことを語られました。
70歳で長時間の手術を受け、術後の苦しみの中で、遠藤周作さんはこう言われたそうです。
「ただ、ただ、一生懸命に小説を書いていただけだ。それなのにどうして神様はこんなつらい病気をを与えたのだろう」
妻の順子さんはこういわれたそうです。
「ヨブを見て御覧なさい。神様はあなたにヨブを書かせるためにこの病気を与えたかもしれない。」
ヨブというのは信仰のあついヨブのことが書かれたヨブ記のことで、何度も苦しい目に合いながらも、神への信仰を貫いたことで知られています。遠藤さんはそう言われて
「そうか、呼ぶがあった。俺は、これからヨブを書くぞ!」
と言われ、元気になられたそうです。ヨブ記で元気になる遠藤さんの信仰もすごいですが、慰めたりせずに前向きにならせた奥さんもすごいですね。寂聴さんは最後にこう言われました。
「結局それは書けませんでしたけどね。」
これは事実ですが、真実は違うと思います。遠藤周作は復活を人の心の中に死んだ人が生き返ることだと言っていました。遠藤周作さんはヨブ記を書くことはできませんでしたが、寂聴さんの心の中にヨブ記を書いたのだと思います。そして遠藤さんは、それを聞いた人たちの心の中に永遠に生き続けているのだと思います。
人生にはいろいろな苦しみがあります。時には耐え難いことも起こります。私には遠藤周作さんのような立派な証を残せないかもしれません。でも、自分なりのヨブ記をただ、ただ一生懸命に書くことが、私なりの証なのだと思いました。
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コメント
おはようございます。
遠藤周作さんはヨブ記を書いてました。
鈴木秀子さんの手によって。
遠藤周作
人生には何ひとつ無駄なものはない
鈴木秀子監修
『遠藤周作氏からの贈り物』という名がついてます。
ご存じでしたら失礼しました。
投稿: やじまみ | 2011/05/09 07:24
情報ありがとうございます。
本当に書かれていたのですね。
知りませんでした。
投稿: さかば | 2011/05/09 21:39