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2008/11/19

持っている人はさらに与えられて豊かになる

日曜日の福音は「タラントンのたとえ」(マタイ25・14-30)でした。すでに何度か取り上げているお話ですが、読むたび、考える旅に新しい発見があります。ぜひ聖書協会の全文を読んでみてください。

主人(神さまのことをたとえている)が旅に出るときに3人の僕(しもべ)にお金を預けます。同じ内容が書かれた「ムナのたとえ」(ルカ19・11-27)では「商売をするように」と言われているので、主人は増やすことを期待していたようです。僕の力(この文脈で行くと商売の能力でしょうか)に合わせて5タラントン、2タラントン、1タラントンが渡されました。

5タラントン渡された僕と2タラントン渡された僕はお金を増やしました。しかし、1タラントンを渡された僕は、主人が厳しい方だから恐ろしくなって地面に埋めていてお金を増やすことができませんでした。主人はそんなことを知っていたのか、銀行に預けた方がよかったのに、と僕の1タラントンを取り上げて暗闇に追い出しました。

このお話には不思議なところがいくつかあります。まず、タラントンとは何か、力とは何か、厳しい主人であることを「知っていたのか」という表現、そして「持っている人はさらに与えられて豊かになる」と言う意味です。

タラントンは当時の貨幣価値で20年分の給料を示すお金の単位です。タレントの語源で、能力とか神さまからの恵みというとらえ方が一般的なようです。「力にあわせて」とありますが、「ムナのたとえ」では同じ額が渡されているので、その人が必要な量だけ、しかも今の貨幣価値で1億円(平均寿命を考えるともっと多いかもしれません)と言うのですから、十分に与えられたのです。

僕たちの力を信じて大金がわたされたのですが、1タラントンを渡された僕は失敗することが怖かったようです。旧約聖書に出てくる神様は、時として残酷です。悪いものを皮膚病にしたり、町を破壊したりしています。僕が「知っていた」というのは、そんな神さまからイメージするような厳しい主人だったのでしょう。

しかし神様は、桂教会で歌われた典礼聖歌183番(リンク先は典礼聖歌・詩編をうたう)にあるように「罪の重荷にうちひしがれても、あなたはすべてをゆるしてくださる」というような、慈愛に満ちているのです。神を恐れながら人生を歩むことはないのです。

持っている人はさらに与えられて豊かになる

とは、「あなたの信仰があなたを救った」と同じような意味、すなわち正しい信仰を持っていることを指しているのではないでしょうか?

この与えられた恵みは物質的なものではなかったかもしれません。タラントンと言うのは英語でいうタレントを表します。能力は使えば使うほど向上します。しかし、1タラントンを預かった僕は、それを理解していませんでした。人より少ないから、努力するのが嫌だから、失敗するのが嫌だから、というように色々な理由をつけて行動を起こさなかったので、神の与えたチャンスを逃したのでしょうね。

入門講座の分かち合いで、タラントンは「愛」だと言う人がおられました。愛は使えば使うほど増えるからです。タラントンが愛であるなら、最後に追い出されたことも容易に理解できます。そして、最後の

持っている人はさらに与えられて豊かになる

と言う言葉も、「愛を」と言う言葉を最初につけると、より意味が深くなると思います。いかがでしょうか?

(聖書の引用は日本聖書協会 新共同訳)

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コメント

努力するのが嫌な私は
チャンスが面倒に感じたりxx;
それに
必要としている人が沢山いると思うので
他にまわして下さい^^;
必要な時はまた貸して下さいね
「愛」を^^

神を恐れ
最初から逃げ回ってるあっしです
m(__)m

投稿: やっちゃん | 2008/11/20 22:57

コメントありがとうございます。
大丈夫ですよ。力に合わせてくださるので、他の人の分は無いと思いますよ。

投稿: さかば(管理人) | 2008/11/21 00:52

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