« わたしがあなたがたを愛したように | トップページ | 神さまがわかるでしょ »

2007/05/09

『チーズはどこへ消えた』と『タラントンのたとえ』

スペンサー・ジョンソン著「チーズはどこへ消えた」(扶桑社) を読みました。この本は6年前にブームになった本です。出版社の案内にはこう書かれています。

迷路のなかに住む、2匹のネズミと2人の小人。彼らは迷路をさまよった末、チーズを発見する。チーズは、ただの食べ物ではなく、人生において私たちが追い求めるもののシンボルである。

ところがある日、そのチーズが消えた!ネズミたちは、本能のままにすぐさま新しいチーズを探しに飛び出していく。ところが小人たちは、チーズが戻って来るかも知れないと無駄な期待をかけ、現状分析にうつつを抜かすばかり。しかし、やがて一人が新しいチーズを探しに旅立つ決心を・・・。

この本は、一度の成功体験にしがみついて状況の変化に対応できない小人と、成功をイメージすることで、過去を捨てる恐怖に打ち勝って新しい挑戦をはじめた小人の寓話。そして、それを聞いた人たちの議論が書かれています。

これを読んで気づいたのは、最近どうも気になっている「タラントンのたとえ」(マタイ25・14-30)と似ていることです。こちらは、こんなお話です。

ある人(神様)が僕(しもべ)にお金を預けます。人によって、5タラントン、2タラントン、1タラントンと預けられる金額が違いました。二人の僕たちは頑張ってそれを増やしてほめられます。しかし、1タラントンだけ預けられた僕は、無くしては大変だと増やそうとせず、(天国から)追い出されてしまいます。

これはタレントの語源になったお話です。神さまに与えられた能力(タレント)と生かさなかったので、追い出されたのです。追い出された僕はこんなことを言っていました。

『御主人様、あなたは蒔かない所から刈り取り、散らさない所からかき集められる厳しい方だと知っていましたので、恐ろしくなり、出かけて行って、あなたのタラントンを地の中に隠しておきました。御覧ください。これがあなたのお金です。』

まるで過去を捨てることが怖く、最後まで新たな一歩を踏み出せなかった小人のような僕です。しかも、主人に「間違った認識をしている」ところも似ています。主人に

「それなら、わたしの金を銀行に入れておくべきであった」

といわれてもしかたがありません。この僕は主人の求めていること、主人の寛容なこと、を認識できなかったのですね。「チーズは、、」の小人も、勝手に近くにまだあると思い込み、壁に穴を空けてチーズを探しました。自分勝手な思い込みはいけません。

タラントンのたとえでは、主人はこう言います。

「だれでも持っている人は更に与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまでも取り上げられる。」

さらっと読むと「お金持ちは増やせるが、貧乏人はより貧乏になる」とも読めなくはないですが、もちろん違います。福音のヒントによると1タラントンというのは、20年分の賃金だそうです。そうすると、持っていないというのはお金じゃないようです。

「チーズは、、」の議論では、未来を不安がらず、将来の自分をイメージして、一歩を踏み出すことが大事だとされていました。これから考えると、「積極的な良いイメージ」を持っているかどうかで豊かになるかどうかが決まると考えることができます。

この「積極的な良いイメージ」って、キリストの教えで言うなら「信仰」ですよね。つまり、「必要なものは与えられる」「人生に無駄なものはない」と思えるかどうか、それが人生を豊かに生きられるかどうかの分岐点なのでしょう。

(どうです。似てるでしょ?)

<')))><

|

« わたしがあなたがたを愛したように | トップページ | 神さまがわかるでしょ »

コメント

「チーズは、、、」なつかしいですね。当時社員教育に使った覚えがあります。でも内容全く記憶にありません。このブログを読ませてもらうまでは。

たぶん世の中には聖書がインスパイアされている本や文章だらけなんでしょうね。

なんせ世界で一番売れている本なのですから。影響受けますよね。

投稿: luke8488 | 2007/05/09 07:49

コメントありがとうございます。
海外のトップ企業が社内教育に使ったとは聞いていましたが、国内でも使われていたのですね。結構斬新ですね。
確かにどのくらい印刷されたかわからないほどのベストセラーですからね。欧米の企業戦略、マネージメント、転職など、ビジネスに関するものはどことなく聖書のにおいを感じます。

投稿: さかば(管理者) | 2007/05/09 23:25

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/138594/15006592

この記事へのトラックバック一覧です: 『チーズはどこへ消えた』と『タラントンのたとえ』:

« わたしがあなたがたを愛したように | トップページ | 神さまがわかるでしょ »