心が必要なんだ - アリの町のマリア その1 -
先日紹介した北原怜子さんの生涯を描いたやなぎやけいこ著「アリの町のマリア 愛の使者 北原怜子」(ドン・ボスコ社)を買いました。潮見教会の写真を見ているだけでも目頭が熱くなりましたが、この本を読むとそれ以上の感動です。電車の中でボロボロと泣いてしまいました。
貧しい人と聞くと金銭的な支援をすれば良いと思いがちですが、蟻の町の人々は違いました。北原怜子さんが蟻の町を訪れるきっかけになったゼノ修道士(リンク先はWikipedia)が蟻の町を訪れて、子どもたちに飴をあげていると、
乞食じゃないんだ。子どものうちから、ものをもらう癖をつけてもらっちゃこまるんだ
物はいらないね、、、心だよ。おれたちバタヤのことを本当に理解してくれる、心が必要なんだ
と言われます(p.40)。これに対してゼノ神父は、すばらしい、わたしの考えと同じだ、と喜び、アリの街の人々と打ち解けることができました。北原怜子さんの場合は、
キリスト教の信者たちは、自分の余ったものを貧乏人に与えて、それでいい気持ちになっている。それが貧乏人たちの誇りを傷つけているなんて、思ってもいないんだ(p.82)
とキリスト教を批判する人に、コリント後書八章九節を読むように言われます。そこには、こう書かれていました。
あなたがたは、わたしたちの主イエス・キリストの恵みを知っています。すなわち、主は豊かであったのに、あなたがたのために貧しくなられた。それは、主の貧しさによって、あなたがたが豊かになるためだったのです。(二コリント8・9)
この聖句を読んで、北原怜子さんはアリの街の人たちと共に廃品を回収するようになりました。こうして、アリの街のマリアは誕生したのです。
(聖書の引用は日本聖書協会 新共同訳)
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