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2006/09/24

キリストに負けて1年

このブログをはじめて、気がつけば9月21日で1年になっていました。
あらかじめ用意されていたかのような道を歩んで、カトリックに入信し歩んできました(このブログについてを逆順に読んでください)。特に選んだわけではなく、祝福され、御聖体をいただいて歩んできました。振り返ってみると「やはり、必要なものは与えられる」と思います。

きっかけは苦しみでした。人の苦しみはどこから来るのか、それは人の心からでした。人に認めてもらいたい、人より上に行きたい、幸せになりたい、許せない、負けたくない、自分のものにしたい、楽をしたい、、、、そんな気持ちを誰しもが抱きます。しかし、それは「おごり」だったのです。

自分の人生が思い通りになる。そんな考えが根底にあったのでしょう。頑張ればなんとかなる。その能力が自分にはある。何とかしてみせる。そんな思いがどこかにありました。でも、なんでも自由になるのは神さまだけです。神さまでない限り、物事が自由になるわけありません。そのことを認めることで、苦しみから解放されました。

聖アウグスチヌスが回心したときに「ぼくは、お母さんに負けましたよ」と言うと、母のモニカは「おまえはお母さんに負けたのではなく、神様に負けたのですよ。神様に負けたときに、人間は、初めてこの世に勝つことができるのです」と言いました(永井明著「聖アウグスチヌス」サンパウロ、p.166)。

物事の中心を自分に置かずに神様に置く、そのことが心の平安をもたらしてくれました。神さまに負けること、そうか、それだけだったんだ。そんな思いがします。かつては、信仰を持つことは「負け」だと考えていました。そうです。思い切って負けたんです。負けを認めたのです。そのときの気持ち良さは、言葉に表せません。

でも、やっぱり負け惜しみとでも言うか、負け切れていない自分もあります。今でも、色々あると難しい。ついつい怒りの気持ちや、許せない気持ちが生じます。そんな時でも、一人じゃないから頑張れます。

「そんなことをしていると、神様が見てて罰があたる」と言いますが、そんな神さまではありません。もともと、私のおろかさなどはお見通しです。その上で「沈黙」で描かれた神さまのように、やさしく見守ってくださいます。神さまに見守られているからこそ、自分の過ちを認めることができます。

「どちらにしようかな、天の神様の言うとおり♪」関西ではそんな風にものを選んだりします。巡礼を始めたころの聖イグナチオのようなこの言葉も違います。「運を天にまかせる」とか「なるようになる」ではないのです。

自分の位置で、自分の能力で、すべきことをする。それだけです。ただ、このすべきことは自分の思いからでなく、神さまに御心を尋ね、求め、聴いて、行うのです。無理をしたり、頑張りすぎるのでもありません。できること、すべきことをする。そのことがようやくわかってきたような気がします。

神さまに負けてようやく1年ですが、やっぱりまだまだです。まだまだの間、このブログは続きます。

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コメント

「人が神様に対して負けを認める」は、救いの第一歩かも知れませんね。

でも面白い事に、「神様が、人に対して負ける」場合もあるみたいです。例えば<創世記32章23~31節>や、<マテオ15章21~28>とかです。
何だか、負けて嬉しそうな感じすら伝わって来ませんか? 愛のための「負け」は喜びなのでしょうか。神様って、本当に不思議な御方です…。

投稿 ペンタゴン | 2006/09/24 09:16

>ペンタゴンさん
コメントありがとうございます。
おぉ、たしかに神様が負けていますね。子供とかけっこしているようなものかもしれませんね。
神さま以外に負けることが幸せになるかどうかはわかりませんが、勝つことへのこだわりを捨てることは大きな喜びにつながるような気がします。

投稿 さかば | 2006/09/24 21:15

「潔く負けを認めてイイ気持ち」

一周年のお祝いに一句詠んでみました。

いつも楽しみに読ませてもらってますのでこれからもよろしくお願いします。

投稿 luke8488 | 2006/09/25 09:30

>luke8488さん
一句ありがとうございます(沖田浩之さんを思い出しました。:-)
長いようで、あっという間の1年でした。負けを認めてから、思い悩まずに導かれるままに、あっちのブログや、こっちの教会で、luke8488さんはじめ、色々な方と出会うことができました。熱が冷めても、つまづかないでいられるのは、皆さんのおかげです。これからもよろしくお願いします。

投稿 さかば(管理者) | 2006/09/25 21:05

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